「ママ、お腹が痛い」
子どもが急に幼稚園に行きたくないといったら、お母さんはどうしますか?
「お腹が痛いなんて嘘でしょう、嘘をつかないの!」
「ダメ、ちゃんと行きなさい」
幼稚園に行きたくないと言ったらママに怒られた、という話をよく子どもたちから聞きます。朝の忙しい時間に、幼稚園に行きたくないとダダをこねられると、ついイライラして強い口調で子どもに当たってしまうかもしれません。
でも、子どもは決して怠けているわけではないのです。子どもが幼稚園に行きたがらないのには必ず理由があるのです。
・幼稚園に行っている間に、小さな弟や妹にお母さんを取られてしまうから
・幼稚園で嫌なことがあったから
・恐い人や意地悪な人が居るから
・他の園児たちと上手く付き合えないから
などいろんな理由があります。
子どもの理由に耳を傾けてあげてください。お母さんも忙しいのに大変でしょう。でもこの日は幼稚園に行かなくてもいい、遅刻をしてもいいから、じっくりと話を聞いてあげて下さい。
そして、子どもの話に対してどうすればいいかを教えるのではなく、“腹が立ったこと”“悲しいこと”を受け入れてあげてください。
「そうなんだ、それは腹が立つね!」
「そんなことがあったの、それは悲しかったね!」
解決策よりも気持ちを受け入れてあげたほうが子どもは楽になりますよ。
最近、小中学生や高校生の不登校が増えています。不登校になるきっかけは人それぞれでいろいろな理由があります。けれども、不登校の子どもさんとカウンセリングをしていると、多くの子どもさんが“腹が立つ”とか“悲しい”という感情を上手く吐き出せないことに驚きます。
“怒り”や“悲しみ”を適切に使うと、適切な問題解決が可能になります。適切に使うための第一歩は、親がその感情を受け入れてあげることなんです。
幼稚園くらいの頃から、“怒り”や“悲しみ”をうまく使えるように親が援助してあげると良いのではないでしょうか。
7月30日に横浜市で不登校フォーラムが開催され、私もそこで日本で最初にフリースクールを設立された高崎学園の高崎先生と一緒に講演をさせていただきます。不登校に対処または予防するための関わり方などについてもお話させて頂きます。入場無料ですので、興味がある方は是非お越し下さい。
【未来を創る子どもたちセミナー】
日 時:7月30日 10:30?14:30
場 所:ラジオ日本クリエイト
横浜市長者原5丁目85番 明治安田生命ラジオ日本ビル3F
お問い合わせ:0120?987?238(敬愛ビジネス学院)
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幼稚園や小中学校での講演活動や個人カウンセリングで活躍中の心理カウンセラー、倉成 央がおくるコラム式カウンセリング。 講演現場での出来事やカウンセリングなどの実体験を織り交ぜながら、様々な心理的アドバイスを紹介していきます。
<倉成 央 (くらなり ひろし)> 心理カウンセラー、各種(文化サークル、専門学校等)心理カウンセリング講座講師。 診療内科医院などの紹介で個人カウンセリングを行っている。また不登校や引きこもり、家庭内暴力等子供の問題や、子育ての問題、母親のストレスケアーについても、多くのカウンセリングを実施している。 幼稚園や小中学校での講演活動も行っており、主な講演テーマには「こんな言葉が子供を傷つける」「ゆとりをもって子供と接するために」などがある。