第18回 「世界の言葉」について

皆様、こんにちは!!

今回の新潟地方の地震被害、大変でしたね。
私どもはせめて義捐金くらいしかお手伝いできませんが、現地の皆様にはこれからますます寒くなる時期、苦境に負けず、お互いに力を合わせて頑張って下さいませ。

さて、そんな大変な思いをなさっておられる方が大勢いらっしゃる中、お気楽な話題で大変恐縮ですが、とにかく元気に生きていかなければならない大人(特に奥様方?)の昨今の生き甲斐とでも言うのでしょうか、ご存知のごとく韓流ブーム、あの世界的にも不便極まりない成田空港までわざわざ出かけていって出迎える人・人・人・・・・・。

何故?どこが?と思っている私は珍しい部類だそうで、先日も地下鉄の中で真向かいに座っていらっしゃる女性(恐らく30代後半)が、一生懸命に“ホテリヤ”というTVドラマ(今はもう終了しています)の本(?)みたいなものに食い入るように見入っている姿を見かけました。

「あらっ、興味ないなんて言いながら、よく知っているじゃない」と言われてしまいそうですが、実は仕事がフリーになってからの私は、出かける時間が不規則になり、たまたまスイッチを入れたときのドラマが“ホテル”に関する内容であったため時々見ていた、というわけなのです(ちょっと恥ずかしい・・・)。

しかしながら、先ほどの女性、人目はばからずとにかくその本のようなものに見入り続け、そこがどこかを忘れたかのようにしまいに鼻をほじリ出す始末、その様子を見てしまった私はガックリきましたが、その女性は降車駅に着くなり我に返ったようにスッとその本のようなものを仕舞いこみ、顔を上げたら普通にきれいな奥様風の方でした。

何でだろう・・・なんてフレーズはもう古くなってしまいましたが、なんで今頃になって三昔前のような内容のドラマが放映され、しかも韓国ものであるのだろう、と思っているのは私だけなのでしょうか?

ただ、目先を変えれば、それこそつい最近まで日本人が韓国人を差別したり、韓国の方が日本人を敵視していたりしていた歴史があったことを思うと、今のような流れはむしろ平和へ向かっていると言えるのかもしれません。

ただし、良識だけは失わないようにして頂きたいものです。

一つ、そこから私なりに学んだことは、言葉の交流が始まってきていること、これは素晴らしいことだと思います。

世界共通語である英語が、ついに日本においても小学校から必須科目になることもそうでしょうし、日本では韓流ブームから韓国語講座が流行ったり、韓国ではそのブームのお蔭で日本語を覚えようという人が増えたりと・・・・・。

しかしながら、単に言葉を暗記するだけでは真にその国のことを知ることにはなり得ません。

願わくば、その国の文化に触れることから始めて、言葉の生業を知ることだろうと思われます。

韓流ブームもブームだけで終わってしまわないで欲しいものと思います。

オフィス 鎌田 代表 鎌田妙子

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元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。