皆様、もうすぐ今年も終わりますが、風邪など、ひいてはいらっしゃいませんか? (私鎌田は、今現在風邪引きの真っ最中です、♪まっ赤なお鼻のおばさん状態)
今年は、本当にいろいろな事がありました。
まずは異常気象に驚かされ、そのせいかどうかはわかりませんが、人の心がどこかへ消えて無くなってしまったのではないか、と思われるような悲しい事件もたくさん発生しましたね。
ここのところ、厚生労働省と文部科学省との間で、長年に渡って討議され続けてきた幼保一元化問題がまたしても浮上しているわけですが、幼稚園と保育所のそれぞれの立場の問題点ばかりが先行し、またしても、上記の問題に関る抜本的な問題解決には到底及ばない状況です。
国は、少子化にストップをかけようと何年間も言い続けながら、実際には決してそれらに効をきたさない施策ばかりであることになんとも理解に苦しみます。
どう考えても、社会の構成員となるべき子ども達の育ちに関る国家予算を年々減らし続けていくことに対しては、社会にとって大切な子ども達を一体全体誰がどう育てていけと言うのか、と怒りさえ覚えます。
そんな中、私鎌田はこの度ご縁があり、来年4月にOPEN予定の横浜市認可保育所の園長をお引受けすることとなり、昨日、3回に渡って入園説明会をさせて頂いたわけですが、1回目から3回目まで、実に様々なご意見やらご質問を頂いて、昨今の保護者の皆様方の積極性と個性を充分に感じさせられた1日でありました。
前述のように、不信感を抱かざるを得ないような世の中、大切なご自身のお子様を託す場所として細かいところまで気になさるのは、ある意味当たり前とも言えましょう。
でも、少し・・・疲れ果てました。
お正月まであと僅か、来年はどんな年になるのでしょうか・・・・。
何が起こるのか、それらにどう対応して、どう生きぬいていけば良いのか、はまさに自身が判断し、自身が責任を持って受け入れていくしかないわけですから、ウエットな見方ではなく、ドライな見方も必要なのかもしれません。
でも、やっぱり本音はちょっぴり淋しい気がします。
今の世の中、信頼を築くのは容易ではないということなのでしょうが、それって社会の崩壊に向かっているような気がしてなりません。
自分のことしか考えない、他人を信用しない、自分の価値判断を押し通そうとする、それじゃぁ仲間の輪は大きくなりませんよね。
私は“人”が好きです。
いろいろな人がいて、ややこしいから、難しいから、面白いのです。
これまでもいっぱい失敗もし、悲しい思いもしてきました。
でもそれが人間なのだろうと思っています。
人には“心”があります、つまり情緒です。
もしかしたら、私は人の心に触れることに興味があるのかもしれません。
心の問題は、“気”の持ち方一つで180度変わってしまうものですから、“心”って面白いものです。
とにかく、人間としてこの世に生命を戴き、その生命を全うするまでの何年間を時には謙虚に、時には伸びやかに、意義あるものにしていきたいと思います。
どうぞ、良いお年をお迎えください。
オフィス 鎌田 代表 鎌田妙子
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元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。
<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。