第16回 「生かされる生き方」

Aloha! 日本では秋たけなわでしょうね。あちらこちらで見つけた小さい秋がだんだんと大きく広がった頃ですよね。それにしても今年の夏は台風が多かったですね。その後を追って、新潟地震。被災された方々、そして怖い思いを体験された方々、お見舞い申し上げます。

ハワイでも朝夕や曇り空の日には風が冷たく感じられます。太陽が顔を出せば、すぐ熱くなるのですが、、、、、あらためて太陽エネルギーの偉大さを知らされます。こちらでは、ハロウィーンが過ぎて感謝祭の飾りが季節を告げますが、気の早い商店では、もうクリスマスの飾りが出ています。

先日、ワシントン州の大学に在籍している馬の大好きな次女が、馬の出産に遭遇した話しをしてくれました。小さな大学都市の郊外に広がる農牧地帯を彼女が自転車で通っていたら、馬が横になっているのを見つけたそうです。具合が悪いのかと心配した次女が近ずくと、何と昼間の大地の上で子馬が誕生するところだったそうです。無事出産を見守った娘が感動して、その場を去り、暫くして同じ道を戻ってくるとまたまた感激!生まれたばかりの子馬はすでに4本足で立ち、母馬と一緒に小走りしていたそうです。

色々な動物の成長を観察すると、人間の成長は大変時間がかかるようには思いませんか?親を離れてひとり立ちするまでの時間は、それぞれの生物ごとに持っている時間の計算が異なるのでしょう。

蝉のように数年間も土中で生息し、土から出てさなぎになるや否やほんの数日の寿命の生物もいます。大自然の中には様々な時間が存在します。宇宙時間もあれば、人間の決めた日常の時間もあります。

同じ人間の決めた時間、(つまり1年が365日、1日が24時間といった時間の概念)でも、ときとしては大変早く時の動きを感じることもあれば、その逆に大変遅く感じることもあります。

つまり生きるということは、自分が生かされている実感の継続が時間のレールの上を走っていることなのでしょうね。

そして子どもを育てるということは、子どもに生かされている親の実感を認識することなのでしょう。時には楽しくもあり、時には悔しくもあり、時には狼狽もあり、時には怒りもあり、、、、、子どもと同じ時間のレールの上を走りながらも、その時々によって速度の感じ方も違ってきます。

3歳児のお子さんとは3歳児であればこそ親の生かされ方があり、5歳児のお子さんとは5歳児であればこそ親としての生かされ方があります。親子関係は育児の時だけではなく、一生そして次の世代にもつながってゆく時間のレールの上を走っているのです。生きている、生かされているという実感が多くあるほど、人は充実した人生に満足するようです。

今日、日本にいる90歳の私の父から貰った91歳の田口八重さんの著書「おこしやす」を、私は読み終えました。人間誰しも生かされているという実感は、年を取れば取るほど鮮明になるようです。

お父さん、お母さん、自分のお子さんにご自分が生かされていると感じたことはありませんか?
この子を守ってあげたい!とか、子どもが生きがい!とか、子どもがいて良かった!とか思う
気持ちはお子さんに生かされているためなのです。

今夜はお子さんと素敵な夜をお過ごし下さい。

ノブコ タカハシ ムーア
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フラダンス日本でも中高年の女性の間で人気のあるフラダンスは、大きく分けて古典フラとモダン・フラがあります。古典フラは、日本文化で比較するなら古典歌舞伎のようで、言葉、動き、楽器、スタイルもしっかりと型にはめられています。歌舞伎は物語を演じますが、古典フラは神々に捧げる物語を舞うのです。西洋文明がハワイにやって来て移民を世界中から受け入れるようになると、楽しむ為のフラダンスが生まれました。これがモダン・フラです。古典フラの動きの基本から発展して、動きも、内容も、衣装も、様々な文化の影響をうけて実に豊かです。日本舞踊を習わせるように、お子さんをフラ・ダンスの教室に通わせる親もいます。
日舞の名取と同じように、フラの先生にも特別な格があり、その世界ではしっかりとした上下関係があるようです。
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