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第5回 ごっこ遊びの中で育まれるもの?その5?

友達との間でトラブルが起きた時、まず「言葉によるコミュニケーション」での解決が大切だということは、前回お話しました。
今回は「問題解決能力」の中の「解決の方法」について、お話します。

例えば、おもちゃや遊具の取り合いになった時、どんな「解決の方法」があるでしょうか。

まず、「早いもの勝ち」。
子どもの世界の原則は、これだと思います。
でも、一人の子が、ずっとそのおもちゃや遊具を占領していたら、トラブルはまた始まります。

「○○ちゃんばっかり、ずるい!」
「貸してって言っても、貸してくれない・・・」
そこで今度は「順番」という方法がでてきます。
「次に貸して。」
「うん。あとでね。」
少し大きい子になると、
「10数えたら、交代して。」
など、時間を区切って交代しようと提案したりもします。

それから、どうしても決着がつかない時には、「ジャンケン」という方法もでてきます。
「ジャンケンで決めよう。」
「うん。いいよ。」
「ジャンケンポン!」
負けた子「やっぱり、三回勝負にしよう!」

そんな知恵(?)もついてきたりもしますが、何とか公平に、お互い納得できる方法を、子ども同士考え合って、トラブルを解決しようとします。

だから私たち保育者は、子ども同士でトラブルが起こっても、すぐには間に入ってはいきません。耳をダンボにして、横目でチラリチラリ成り行きを見守っています。
「言葉」で「方法」を探りあう子どもたちを、私は素晴らしいと思うのです。

時には、一方的で、あまり公平とは言えない方法にたどり着くこともあります。
大人は一言言いたくなってしまう場面ですが、双方が本当に納得できているのなら、その場はそれでいいのではないかと、私は思います。
それが子どもの世界ですし、因果応報、有利だった子が、逆の立場に立たされる場面もきっと訪れるのですから。
長い目で見て、平等・公平・譲り合いということを学んでいければいいわけです。

ただし、その場合、不利な結末を迎えた子の様子は、しっかりと見届ける必要はあります。
平気そうなら問題はないのですが、不服そうだったり、悔しそうなようすが伺えたら、さりげなく
「どうかした?」
と声をかけます。
満があるようなら、気持ちを汲んで、助け舟を出します。
相手の子に
「△△君は、本当は悔しいみたいだよ。もし、あなたが、そうされた
ら、どうかな?」
ともう一度、その方法について考え直すよう促したり、
「こんな方法もあるよ」
とアドバイスをすることも必要だと思います。

自分たちで考え、時に大人の助けを借りて、子どもたちは、場面に合った公平な「問題解決の方法」を学んでいくのです。

でも、いくら公平な方法が提案されても、どうしても譲れず、泣いたり、強情を 張ったりして、うまく収まらないこともあります。
そこで、次の「問題解決能力」の一つ「自己コントロール」の力が必要になってきます。

このお話は、また次回に。

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元保育士の「ゆっこせんせい」が12年の保育経験を活かして、子供たちとの遊びの中で気づいたこと、発見したことなどを中心にお届けしていきたいと思います。

<さとうゆきこ>
筑波大学心理学専攻、中退。92年、私立保育園就職。勤務しながら、保育士資格取得。0歳?5歳の各歳児の保育に携わる。04年、退職。現在は、HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」にて、オリジナル手作り布おもちゃを発表し、布おもちゃの素晴らしさを伝えるべく、活動中。7歳と9歳の男の子の母でもある。
HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」:http://yukkotoy.com/

第17回 「どちらを選ぶ?」と聞いてみましょう。?自分で決める体験は、生きる力を育みます?

 入園式に向かう親子連れや、真新しいランドセルを背負った子どもたちの姿を見かける頃になりました。春は門出を迎える季節ですね。親にとって、子供の成長していく姿を見るのは、とてもうれしいことです。まだまだ小さいお子さんをお持ちのご家庭でも、お二人で、こんな子に育ってほしいね、といった話をするいい機会かもしれません。

 さて、子どもたちに幸せな人生を送ってもらうために、どんなことを今してあげればいいのでしょう。

 教育の場では、生きる力を身につける、ということがさかんにいわれています。生きる力とはなにか、様々な考え方があります。なかでも「自分で考える力」は生きていくうえで土台となる大切な力です。
 この力を人格形成の基礎を作る幼児期から育てることには大きな意味があります。小さくてもそれなりの「自分で考え、判断する」機会は、いくらでもつくってあげられるのです。

 たとえば、普段の生活の中で選ぶ経験をさせましょう。今日着る洋服、履いていく靴、読んでほしい本。選択肢を二つ用意してどちらがいいか尋ねます。  洋服の場合を例にとりましょう。どちらを着ても差し支えないと思われる洋服を2着並べて「この洋服とこの洋服、どっちにする?」。子どもが「こっち」と選んだら、次にズボンを並べて同じように選んでもらいます。
 靴下も2足のうち1足が決まったら、「着ようね」と本人が自分の体を使いながら着られるように手助けをします。
 全部着終わったら全身を鏡に映して選んだ結果を見せてもいいでしょう。
 歩けるようになって手を使って自分でしたがるようになったとか、親の要求にいやというようになったとか、そんな様子が見えてきたら自我が出てきた証拠です。自分でやりたい、自分で決めたいという時期がやってきたのです。

 反抗期といわれているこの時期の子どもたちが自己主張するのは、「もう自分でできる僕を、私を認めて!」という叫びだと考えられます。
 この声に応えて子どもに選ばせる機会をつくってあげてください。自分で考え決める経験をした子どもは自尊心をもち、相手を大切にすることを学びます。
 この時期に、親が乳児期と同じようにすべてをしてあげたり、一方的に決めたりしていると、子どもが自分で行動したり考えたりする機会を奪ってしまうことにもなりかねません。
 子どもの体の深いところからほとばしり出ている「生きる力」を、いちばん身近なご家庭でうまく引き出していってあげて下さい。

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新宿区河田町にあるWASEDA Frontier Kids Learning Centerの園長、橋本 恵理が、自らの子育て経験を活かし、モンテッソーリ教育の内容を身近な例を挙げながら紹介。「個性と自立心を養う」教育法であることをお伝えしていきます。

<橋本 恵理 (はしもと えり)> 早稲田大学理工学部卒業。大手保育事業会社にて認可保育園や駅型保育所などの立ち 上げ経験を持つ。2003年、幼児教育におけるベンチャー企業である?フューチャーフ ロンティアーズ取締役(COO)に就任。現在、新宿区河田町にモンテッソーリメソッ ドをベースに日本人を対象としたインターナショナルスクール WASEDA Frontier  Kids Learning Centerの園長として、また2児の母としても活躍中。

第21回 「わがままと自己主張」

Aloha! 皆様お元気でしょうか? 新しい年度がはじまり、日本では春たけなわのことでしょう。春の花々が色を競い合えば、すぐに新緑が芽吹き緑に覆われた季節が待っていますね。夏の暑さを予感しながらも、緑を渡る風の心地良さに暫し生きるエネルギィーを施してもらえますよね。

日本のように四季のないこちらハワイですが、微妙に雨季と乾季の季節が分かれます。雨季は11月?3月、乾季は4月?10月ですが、最近は地球温暖化のためか、明確に分けにくくなっております。雨季の期間でも、乾季の期間でも、晴れればちょうど日本の5月の新緑の季節のようなすがすがしさです。萌える緑に、海の青さがコントラストを描くのですから、それは絵葉書のような美しさです。

そんなハワイの美しさを求めて、春休みは大勢のお子様連れの日本人観光客の方々が来られました。最近の日本のお子さんは、はっきりと物を言える子が増えているような気がいたしますが、皆様はいかが思われますか?解らないことは遠慮なく質問されるし、自分の好みも明確に説明されます。これは大変良いことではないでしょか。但し、自分と直接かかわりのないことへの関心度は・・・・、
いかがなものなのでしょうか? ふとそんな疑問が、私の脳裏をかすめます。
つまり、物を見る目が自分中心になり過ぎていないかとの疑問です。

「日本人は自己表現が苦手であり,下手である」と、欧米の知識者の多くから長年に渡って指摘されてきました。日本社会においては、皆と同じであることが社会ルールの前提のような社会風習があるので、人との違いを表現することはかなりの勇気を必要とされます。学校教育においては、個性を認める教育とかスローガンでは言われても、管理教育ではそれを実現することは大変厄介なことなのです。教育のみならず、何においても管理する場合は、統一された基準があった方が、ずーと楽に管理出来ます。そういう管理体制の中で、個性尊重と言っても、熱い油の中でアイスクリーム・天ぷらを揚げるようなものです。

すると、各児の個性を尊重した教育が、学校現場より重要となるのは家庭となりますよね。自己表現は個性に合わせて千差万別ではありますが、お母様、お父様、すでにお気つきのように、幼稚園児になりますとお子さんの自己表現の一つである自己主張が多くなってきます。「いやだ!」「だめ!」「いらない!」「やらない!」「つまらない!」「買って!」「嫌い!」等、どこからこんな風に言葉の使い方を覚えたのかと驚くほど、子どもの自己主張語が極端に増えます。これは成長期において当然起こりうる現象ですが、親も生身の人間です。これらの主張に、やり込められたり、反発したり、感心させられたり、、、、
これも親業のレッスンの一つです。このレッスンは親でないと受けれない、大変ありがたい授業なのですが、要注意点があります。

それは「この授業の主導権を子どもだけに与えてはいけない」ということです。
主張は誰でも出来ます。でも、その主張を受け入れるか否か、その判断は大人がしなくてはなりません。場合によっては、お子さんと話し合いの上、という得策もあるでしょう。 5歳6歳の子どもの主張は、自分の経験や感情に基ずいていますが、やはり生まれて数年後の子どもの判断力と親御さんの判断力では、雲泥の差があります。それ故法律でも,子どもには責任をもたせません。5,6歳どころか、私は時々14歳の我が息子にも、この判断力の幼稚さを知らされ親の責任を再認識させられます。

お子さんだけに主導権をもたせると、それは「わがまま」を増長させてしまいます。自分の主張は何でも受け入れられると思い込み、自己中心的な判断をするようになるからです。今度自分の主張が受け入れられない環境におかれた時、どのように対処するのかわからず、いじめに走ったリ、暴力的になったり、自己嫌悪におちいったり、、、、、、、、と良い結果は生まれません。

お子さんの主張をお互いの話し合いによって受け入れるかどうか決めたり、親の判断を説明して決めたりする時、コミュニケーションの大切さを親子共に学べますし、色々な考え方の違いがあることも学べます。又親が示す様々な具体例によって、小さな頭脳は親の偉大さを学ぶでしょうし、自分の知らない世界があることや他人とのかかわりの大切さも学べます。たとえ主張が受け入れなくとも、そうやって教えてくれる親の存在の有難さを感じるでしょうし、そこに言い尽くせぬ愛情の温かみを解ってくれるはずです。それこそが、本当の個性教育です。大人にとっては実に忍耐のいることであり、聡明で率直な子どもに立ち向かうのですから、それ以上に聡明で寛容な態度も要求されます。ですから、これは親としての大事な試練のレッスンなのです。

さあ、今度お子さんが自己主張を強くしてあなたを困らせた時、これは大切な授業をお子さんが与えてくれていると思って、ありがたくこの授業を受けてみてください。時々お子さんはあなたの愛情を確認したくて、このような手段を使うこともありますよ。そういう時は理論や理屈よりも、態度で示しましょう。

どのようにあなたの愛情をお子さんに示すか解らない方へ:
欧米のような抱擁やキスが生活習慣になくても、お子さんが大事にしていることに関心をもったり、お子さんとの時間を作ったり、あなたが幼い頃に親からしてもらって嬉しかったことをそのままお子さんにして上げたらどうでしょうか。
あなた自身が自己主張の苦手な方なら、お子さんに見習ってこれから自己主張のし方を取得いたしましょう。決して「わがまま」にならないようにね!

ノブコ タカハシ ムーア
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ハワイ語―マカイ対マウカ
ハワイで良く聞く挨拶言葉は、アロハやマハロ(ありがとう)がありますが、
方向を尋ねる言葉としてマカイとマウカがあります。ハワイ語でカイ―Kai
とは海を意味し、ウカ?Ukaとは山を意味します。つまり東西南北の言葉
ではなく、海の方・山の方と表現して方向を示します。ご存知のようにハワイ
諸島は海底火山の噴火によって誕生しているので、どの島にも噴火によって
出来た山があります。昔は山から海へと、パイを切り分けるように、領土を
分配したそうです。そうすれば山の幸も海の幸も各領土平等に収穫出来る
からです。今でも気象情報や道路情報で、日常語として使われていますし、
広いアラモアナ・ショッピング・センターでお店を探す場合も「マウカ側
ですか?マカイ側ですか?」と聞かれます。
日本人にはkai = 海なので覚え安いかも知れませんね。
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多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>

第4回 ごっこ遊びの中で育まれるもの?その4?

今回からは、「問題解決能力」のお話です。

私たち大人が、子どもたちを育てていく上で、最終的に身に付けさせたいのが、この能力だといっても過言ではないかもしれません。

「問題解決能力」には、
「言葉によるコミュニケーション」
「解決の方法」
「自己コントロール」という、3つの側面があると考えます。

子ども同士の遊びにトラブルはつきものです。
まして、「ごっこ遊び」は、その設定や配役、ルールまで、子供同士で作り上げていく遊びですから、その過程で は、当然、数々のトラブルが起こってきます。

そのトラブルを通して、周囲の助けを借りながら乗り越えていく過程で3つの力が身についていくのです。
まず、「言葉によるコミュニケーション」です。

3歳位になると、日常会話は、子ども同士でも、かなり成り立つようになってきます。
しかし、いざという時になると、言葉にならないというのもよくあることです。

友達の持っているおもちゃが欲しくて、「貸して」と言えず、無理やり取ってしまう子・「いやだ」と言えず、黙り込んでしまう子・自分の思い通りになるまで、泣きわめく子・・・・・等々、珍しい姿ではありません。

そんな時、大人のちょっとした手助けがあると、子どもは、その場面に必要な言葉を身に付けていきます。

「『貸して』って言おうね」
「いやな時は『いやだ』って言っていいんだよ」
「悪いことしちゃったから『ごめんね』って言おう」

その他にも、
『後で貸してね』
『ちょっと待っててね』などの言葉もあります。

初めは、うまく「言葉」で解決できなかった子どもたちも、「たたいたら、泣かれちゃった。でも、『ごめんね』って言ったら、仲良くなれた」とか、「『いやだ、いやだー』って言ってたら、だーれもいなくなっちゃった。でも、怒らないでお話したら、ずっと一緒に遊べて楽しかった」といった経験を繰り返し、友達と楽しく遊ぶのには、「言葉」で伝えるのが大切だと気付いていきます。

そして、5?6歳になった子どもたちは、もっと複雑な気持ちや、事の成り行きを言葉で表現することができるようになっていきます。

「私、本当は、赤ちゃん役がよかったんだよ。でも、毎日、赤ちゃんばっかりでずるいって、○○ちゃんが言うから、今日はやめたんだよ。」
「さきに△△君が使ってたボールなんだから、返してあげなよ。」
など、ただ泣くだけでは、ただ奪ってしまうだけでは、解決しないことを、子どもたちは、ちゃんと学んでいるのです。
次回は、「問題解決能力」の中の「解決の方法」について、お話します。

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元保育士の「ゆっこせんせい」が12年の保育経験を活かして、子供たちとの遊びの中で気づいたこと、発見したことなどを中心にお届けしていきたいと思います。

<さとうゆきこ>
筑波大学心理学専攻、中退。92年、私立保育園就職。勤務しながら、保育士資格取得。0歳?5歳の各歳児の保育に携わる。04年、退職。現在は、HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」にて、オリジナル手作り布おもちゃを発表し、布おもちゃの素晴らしさを伝えるべく、活動中。7歳と9歳の男の子の母でもある。
HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」:http://yukkotoy.com/

第5回 「真剣」に、しかし「深刻」にならない 。

 いつも私が、子育てのキーワードとしてお願いしている、「お子様のことに対して、常に『真剣』に考えていただきたいのですが、決して『深刻』にならないで下さい」ということ。
 子どもたちは、時に「幼稚園、行きたくないー」と言ったり、「○○ちゃんが、いじめはる」と言ったりすることがあります。その原因はさまざまで、私たちの知りえないところにある場合もあります。

 例えば、こんなケースがありました。

「幼稚園、行きたくない」と言い出した、とのご相談をお母さんから受けました。いろいろお話しして、考えていったところ、こういう状況がその原因となっていたのです。

 実は、下の弟さんが、まだ1歳くらいで、風邪で数日熱を出し、その間、お母さんが弟さんにかまいっきりになっていらっしゃった。そこでお姉ちゃんは、「お母さんを独占されている」と感じ、「もっと私もかまってほしい」との気持ちから、「行きたくない」と駄々をこねていた、というわけです。もちろん数日でそれは解決しました。

 こんなとき、お母さんは、「幼稚園で、何かあったんやろうか。誰かにいじめられてるんやろうか」と、原因を外に求めがちになり、そして時に「深刻」に考えこんでしまわれることがあります。

 「いじめはる」と言う場合も、担任に聞いてみると、いわゆる「お互いさま」のことが多い。誤ってひじがあたったのが原因で、けんかになるケースなどが多いものです。そして、何日かすれば解決することがほとんどです。

 どうぞ、「真剣」には考えても、決して「深刻」にはならないで下さい。

これは子育ての上で、とても大切なポイントです。

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幼稚園ねっとにご登録いただいている幼稚園コラムです。 各幼稚園のコラムを順次ピックアップして紹介していきます。

かすが幼稚園 理事長・園長 米川安宜
京都市右京区の私立園。園長は同志社大学法学部卒業後、國學院大學で神道学、佛教大学で幼児教育を学ぶ。キリスト教、神道、仏教と三つの宗教の大学で学んだ特異な経験をもつ。「子どもは大人よりも能力が高い」という目で子どもと関わり、子どもの脳の発達にあった教育と、積極的な心構えを育てる新しい幼児教育を行っている。また、「幼児期こそ、しつけの最適期」として、しつけ・礼儀、道徳教育も重視している。 (http://www.kasuga.ed.jp/)

第20回 「人への思いやり」

ALOHA!みなさまお元気ですか? 
3月になると、日本ではもうすぐ春ですね。春一番が吹き、春の花々のたよりが南のほうから北上してきますね。そして、桜前線も活発になってくる季節で、さぞ皆様の気分を晴れやかにしれくれることでしょう。皆様がたの中には、お子さんがもうすぐ幼稚園に入園なさる方、又卒園なさる方もいらしゃることでしょう。

こちらハワイでは、それぞれの学校が採用するカレンダーによって8月か9月が新学期となります。
5歳前まではプレスクールに通っても、5歳になると公立小学校に付属している幼稚園に一年間通います。
小学校一年生になる前に集団生活に慣らせる為でもあるのでしょうが、若い親御さんは共稼ぎが多いので大いに助かります。

日本では子供の出産率が低下しているので、一人っ子のご家庭も多いですね。
アメリカでの同じ数字を私はもっていないので正確な比較は出来ませんが、アメリカには様々な形態の親子関係があるので、日本より親子関係も個人主義が強くなると思います。
例えば親の離婚によって母子家庭・父子家庭(これは日本でも増えているようです。)もあれば、親同士の子ずれ再婚でいきなり兄弟・姉妹が増えたり、こちらでは養子制度も盛んですから年齢のひらいた兄弟・姉妹がいたり、子供を育てる資格を認められない親の子には代理親がいたりします。

母方のおじいさん・おばあさん、父方のおじいさん・おばあさん、そして両親に囲まれて一人っ子でも真綿に包まれたような環境で育つ日本の子どもは、こちらの特殊な家庭環境の中で育つ子どもにしてみれば天国のような家庭環境かも知れません。
ハワイには大家族主義の民族も多いので、一般的にはポリネシア系,アジア(特にフィリピン,ベトナム、韓国,中国)系では、親戚がお互いに子どもを面倒見ることもあります。
日系人に関しては、ここに2代、3代と住んでいる人達で家族が多い人はやはり大家族主義になりますが、移民して来たばかりの日本人は親戚もいないので当然同じような環境の人達と交流が広がります。
私はハワイでは、この最後の仲間に属しています。

どのような家庭環境においても、子どもには人との関わり方のルールを教えなくてはなりませんよね。
孤島に一人だけで住む人生ならともかく、血のつながりがあろうとなかろうと人と関わらずに生きる人生は不可能だからです。
人間は感情の動物である以上、お互いの感情がスムーズに交換出来き、お互いの感情が満足で膨らむような表現が出来るようにした方が良いとは思いませんか?

真綿で包まれている環境にいると、このような感情の相互交換に必要なルールをつい忘れがちです。
つまり、‘やってもらって当たり前’との考え方がはびこってしまうからです。
どこの国でも、どの民族でも、年寄りにとって孫は可愛いものです。自分の子どもに注ぎきれなかった愛情をゆとりをもって注げれるのは、やはり仕事の一線を退いてからになってしまいます。
私も小学生の時は、寝起きを祖父母と共にしていました。
昔の年寄りに比べて、今のシルバー・エイジは、時間のゆとり経済的ゆとりがあるのではないでしょうか。ましてや、愛情を注ぐ対象の孫の数は圧倒的に少ない訳ですから、母方・父方の両方からそれぞれ4本の手が出されることになります。ここで祖父母からの援助をどのように親が受け取るかで、お孫さんのおじいさん・おばあさんへの態度も変わってきます。

親子の間でも礼儀作法はきちんと示すこと。他の家族の愚痴を本人がいないところでしないこと。年長者をいつも敬う言葉・態度を示すこと。家族の中に色々な人(異性,年齢差、考え方や性格)がいることを認識させること。そして、その上で、人への思いやりを示すこと。家族関係の中で思いやりを‘わずらわしい気つかい’としてではなく、愛情表現の一つとして学んだ子どもは、大人になっても親への思いやりを忘れませんし、社会に出ても暖かい心の持ち主となります。

子とも達は、親が自分の親にどのように接するかをしっかり見ていますからね。そして自分が歳をとた時、自分が親にしたような接し方を我が子が自分にしてくれるようです。家族の間での思いやりを、英語ではLOVEと呼びますし、ハワイ語ではALOHAとも呼ばれることがあります。勿論家族間だけではなく他人への思いやりも、時と場合によってはLOVEと呼ばれます。

さあ今日も、ご家族の間で思いやりをいっぱい表現して上げて下さい。
お子さんにとってそれこそ家庭の温かさになるはずです。

ノブコ タカハシ ムーア
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ハナウマ湾
私の住む近くに、火山のカルデラが海の波に侵食されて湾になってしまった、ハナウマ湾があります。この湾には珊瑚礁が生殖し熱帯の美しい魚が泳ぎ、かつてはハワイ王朝しか入れない神聖な場所でした。エルビス・プレスリーの映画「ブルー・ハワイ」で紹介されて以来、観光の名所となっています。ハワイに来たばかりの頃私は、珊瑚礁の間を美しい魚と泳げるこの湾に幼い我が子達と通っいました。さらに詳しい情報は次のウエブサイトでどうぞご覧下さい。
http://www.hanauma1.com/
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多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>

第3回 ごっこ遊びの中で育まれるもの?その3?

前回は、「物」に対する「想像力」のお話をしました。
今回は、「人」に対する「想像力」=「思いやりの心」のお話です。

「ごっこ遊び」では、皆、自分以外の誰かにならなければなりません。その時、子どもの「人に対する想像力」がフル回転するのです。

お母さん役になった時、「ごはん、残さないでたべるんですよ。」と言います。
普段、自分が言われているセリフですが、自分がお母さんになって、お料理を作って、子どもたちに食べさせる時は、自然とお母さんの心になって「一生懸命作ったごはん、ちゃんと食べて欲しいな」と思って言うのです。
また、ヒーロー役・悪者役になって戦っている男の子たちだって、遊ぶたび、両方の役をやってみるからこそ、「やられっぱなしは、悔しいな」とか「本気でやったら、痛すぎるな」など、相手役の気持ちや立場を想像し、力の加減もできるようになっていきます。

「ごっこ遊び」の中で、いろいろな役になりきって、体験することで、子どもは少しずつ、相手の立場に立って「自分だったら、こう思うだろうな」と相手の気持ちを考えられるようになっていきます。

自分以外の人になる。
その為の「想像力」とは、すなわち、「自分以外の人の心に近づく」=「思いやりの心」なのです。

大人でも、立場の違う相手に真の「思いやり」を示すのは、簡単なことではありません。
でも、素直な子どもの心のうちに、いろいろな役になりきれる「ごっこ遊び」をたくさん経験し、広い思いやりの心が育まれるといいなと思うのです。

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元保育士の「ゆっこせんせい」が12年の保育経験を活かして、子供たちとの遊びの中で気づいたこと、発見したことなどを中心にお届けしていきたいと思います。

<さとうゆきこ>
筑波大学心理学専攻、中退。92年、私立保育園就職。勤務しながら、保育士資格取得。0歳?5歳の各歳児の保育に携わる。04年、退職。現在は、HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」にて、オリジナル手作り布おもちゃを発表し、布おもちゃの素晴らしさを伝えるべく、活動中。7歳と9歳の男の子の母でもある。
HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」:http://yukkotoy.com/

第4回 物は考え様、ですね。

 今日、境内を掃除していると、頭に鳥のフンが落ちてきました。
一瞬ギョッとしましたが、「ウンがついたかな」とちょっと嬉しくも思いました。

 松下幸之助さんが、ある時、「成功の要因は?」と聞かれてこう答えられたそうです。

「成功の理由には三つある。ひとつ目は、父の商売がダメになり、私はどん底の貧乏を味わったからだ。二つ目には、私は小学校中退で働き、学歴がなかったからだ。三つ目に、私は体が弱かったからだ。これが、私がここまで会社を創業発展させることができた理由だ」

 上記の三つは、普通ならばどれも失敗の要因に挙げるものばかりです。
「私にも、もっと資産があったらなぁ」、「もっといい大学を出てれば出世できたのに」とか、「病気がちでなかったらもっと働けるのに」、よく聞く話です。

 ところがそれを松下さんは成功の要因だといわれる。
 理由を聞くと、
「どん底の貧乏だったから、お金のありがたみが痛いほどわかったし、一所懸命働く事ができた。もし貧乏でなかったら、中途半端にしか働かなかっただろう。また学歴がなかったから、どんな人のことばも先生のことばに聞こえた。もし、大学まで出ていたなら、人のことばに謙虚に耳を貸さなかっただろう。体が弱かったから、仕事を人に任せるほかなかった。もし、健康だったら何でも自分が、と思っていただろう。幸いなことに天は自分に貧乏、無学歴、病弱な体を与えてくれた」
 
 私たちはなかなかここまで達観できないかもしれません。しかし、やはり物は考え様。砂漠で水筒に水が半分。「もう半分しかない。ダメだ」か、「まだ半分ある、さあ歩こう」か、です。

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幼稚園ねっとにご登録いただいている幼稚園コラムです。 各幼稚園のコラムを順次ピックアップして紹介していきます。

かすが幼稚園 理事長・園長 米川安宜
京都市右京区の私立園。園長は同志社大学法学部卒業後、國學院大學で神道学、佛教大学で幼児教育を学ぶ。キリスト教、神道、仏教と三つの宗教の大学で学んだ特異な経験をもつ。「子どもは大人よりも能力が高い」という目で子どもと関わり、子どもの脳の発達にあった教育と、積極的な心構えを育てる新しい幼児教育を行っている。また、「幼児期こそ、しつけの最適期」として、しつけ・礼儀、道徳教育も重視している。 (http://www.kasuga.ed.jp/)

第19回 「思い出つくり」

ALOHA! 皆様お元気でいらっしゃいますか?風邪などひいていませんか?
「常夏の島ハワイ」とは誰がつけた形容詞か知りませんが、どうやらこの形容詞は返上した方がよさそうです。五日間も太陽の出ない日が続くと、この間にハワイに来られて帰えられた観光客の方々は、まるで詐欺にでも合った気分になってしまいかねません。

気候が人間の生活様式や習慣に大きく左右していることは世界共通の事実ですが、季節ごとの行事も人間生活に大事な節目となっておりますよね。先月の1月の末に成田空港からホノルルに戻る時、空港のお土産店では節分の豆や雛人形が並んでいました。日本のカレンダーなら、その後に桜?入学式、新緑?こいのぼり、梅雨と続きますね。ワンパターンな発想ですが、何故か日本人ならその発想に共感してしまう、、、、、、何百年、何千年もの時間が日本列島の上を流れている間に、そこに住む人達の心に日本の四季の移り変わりがしっかりと記憶されているからなのでしょうね。

その点、ハワイのカレンダーには月ごとの固定イメージはありません。しいて探せば、12月のクリスマスと2月の旧正月(チャイニーズ・ニューイヤー)くらいでしょう。もっとも旧正月は、クリスマスほど全島あげての盛り上がりには欠けますが。スポーツをする人には、其々のスポーツごとのカレンダーはあります。
例えば12月のホノルル国際マラソンがそうです。多民族社会ハワイには、民族ごとに独自のカレンダーをもっている人達もおり、結局ハワイのカレンダーのイメージには季節感の伴わない風光明媚な写真が採用されます。この辺にも、「常夏の島ハワイ」の形容詞のいわれがあるのかもしれませんね。

さて幼い子ども達にとって日常生活と異なる行事や祭りは、忘れられない出来事ですよね。私にもあります。夏祭りの終わる直前に、綿菓子を母にねだって、あわてて綿菓子を買いに行きました。もう屋台はかたずけ始めていました。ピンクのふわふわの大きな綿菓子を手にして上機嫌の私でしたが、雨がポツリポツリ降り始めました。当時はビニール袋などなかったのです。ふわふわの綿菓子が雨に濡れないように私は必死でかばいましたが、家に着くとべっとりと濡れた縮んだ綿菓子になっていました。今でこそ一年中手に入る綿菓子ですが、当時は祭りの屋台でしか売っていませんでした。それなのに雨に食べられてしまって、、、、。
「世の中には思い道理に行かないこともある」との教訓を、あの時私は教わったのかもしれません。

嬉しい思い出、悲しい思い出、悔しい思い出、感動的な思い出、人生には様々な思い出がありますよね。思い出をビーズのように一つずつ時間の糸で繋げたら、それがきっと人生と呼べるものになるのでしょう。それなら、美しい思い出のビーズを、お子さんと一緒に繋げたくなりませんか。お子さんの笑い声を空色のビーズに、お子さんの笑顔を桃色のビーズに、お子さんの輝く瞳を緑色のビーズにして繋げたら、みなさんのご家庭に素敵なビーズのレイがいっぱい出来ますよ。
でも糸を補強することもお忘れなく。しっかりした糸で導いてくれる人がいるから、お子さんの笑い声も笑顔も輝く瞳も見つけられるのですものね。

さあ、お父さま、お母様、お子さんと素敵な思い出を一杯繋げていってくださいね。お金をかけなくても、自然を観察する目があれば、ユーモアを解するセンスがあれば、照れや見栄をすてて童心に返る心があれば、日常生活の中に結構思いで作りの材料があるはずです。

今夜はどんな思い出をお子さんとつくられますか?
私も楽しみにしております。

ノブコ タカハシ ムーア
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ハワイの旧正月
今年2月9日は旧正月と、ハワイのカレンダーには記されています。ホノルルの市庁舎があるダウンタウンの西隣一角はチャイナ・タウンがあり、中国系の人達の経営するお店が建て込んでいます。息子が小さい時に、旧正月の日にこのチャイナ・タウンまで出かけたことがあります。爆竹の音と煙、そしてライオン・ダンス(日本の獅子舞の様です)に多くの人達の興奮が渦巻き、中国人のエネルギーを感じさせられました。ライオン・ダンスのライオンの口に皆が次々とお金を入れるのです。日本で言うご祝儀なのでしょう。最近は日本でも御神輿保存会が発足して、神輿の担ぎ手が若い人たちの間で増えているように、こちらのライオン・ダンスも若い人たちに継承するように努力されているようです。そろいのT-シャツを着た若者や子ども達が、チャイナ・タウンを遠く離れたこちらのショッピング・センターまでやってきて、ライオン・ダンスを披露してくれます。白人の店主たちが、ライオンの口にお金を入れて中国の赤いお札を有難そうに店に飾る光景を見るのは、なんとも微笑ましいです。その店にはすでに日本の招き猫が何匹か並んでいたりするのですから、、、、。私には、中国人の同僚が持ってくる正月菓子を賞味できるという、おまけもついてきます。
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多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>

第2回 ごっこ遊びの中で育まれるもの?その2?

前回は、「ごっこ遊び」で「イメージの共有」=「コミュニケーション能力」が自然に育まれるというお話をしました。
つぎに、育つ力は「想像力」=「思いやりの心」です。

「想像力」には2種類あると考えます。
一つめは「もの」に対する「想像力」」です。

子どもは、たった1枚の風呂敷でも、自在に変化させて遊ぶことができます。
腰に巻きつければ、ロングスカートになります。
頭にかぶれば、ロングヘア気分にもなれます。
巧みな風呂敷使いで、すっかりお姫様気分の女の子たちは、歩き方・喋り方まで上品になってしまいます。

また、園庭でのままごと遊びでは、自然物が様々なものに変化します。
「せんせー、ごはんできたよ。来て?」と呼ばれていってみると、とても豪華な食事が並んでいます。
砂と小石を混ぜて、器に盛った「栗ごはん」
葉っぱやお花を盛り付けた「サラダ」
小枝に葉っぱを数枚刺して「焼き鳥」
「ケーキ」には、花の種やどんぐりの「フルーツ」が飾られ、葉っぱの「チョコ」に小枝の「ろうそく」が立っています。
小枝2本を揃えて、お箸まで用意してくれてあるのです。

たとえ、立派なままごとセットがなくても、子どもは「想像力」を存分に働かせて、素敵な「ごっこ遊び」ができるのです。
二つめは「人」に対する「想像力」です。

これは、また次回にお話したい思います。

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元保育士の「ゆっこせんせい」が12年の保育経験を活かして、子供たちとの遊びの中で気づいたこと、発見したことなどを中心にお届けしていきたいと思います。

<さとうゆきこ>
筑波大学心理学専攻、中退。92年、私立保育園就職。勤務しながら、保育士資格取得。0歳?5歳の各歳児の保育に携わる。04年、退職。現在は、HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」にて、オリジナル手作り布おもちゃを発表し、布おもちゃの素晴らしさを伝えるべく、活動中。7歳と9歳の男の子の母でもある。
HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」:http://yukkotoy.com/