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第5回 親子連絡帳のススメ

皆様 こんにちは!!

 今年の夏は、なんだかちょっと変でしたね。過去形にしてしまいましたが、“秋”の気配が漂っていたと思ったら急に暑くなったりという感じでしたものね・・・・。

さて、夏休みは充分に親子で楽しんだり、触れ合ったり、話し合ったりなさいましたか?そんなこと言われたって、毎日の仕事があり、夏休みなんて無かったに等しいのが現実ですよ・・・と、嘆かれる親御様もおられることでしょう。あるいは、この9月から仕事開始を考えているのだけれど、子どもとの時間が取れなくなるのではないかとご心配のお母様もいらっしゃるかもしれません。

今月号では、そんな忙しい親御様とお子様とのコミュニケーションのとり方について、一緒に考えていきたいと思います。

昔(なんて言うと、どれくらい?と思われるでしょうから、団塊世代の人が20歳代だった頃、と具体的に言っておきましょう・・・・)、恋愛をした二人にとってのコミュニケーション手段は、殆どが手紙か、家にたった1台しかない、しかも家族全員が集まるお茶の間の黒い電話機で、家族の目を気にしながら話していたものです。現在のように、メールだ、携帯電話だ、パソコンだ、なんてものは無かったので、それしか方法がなかった、ともいえます。

今日では、恐らく、大半のお宅で家族全員が携帯電話を持ち、電話やメールでコミュニケーションをとっていらっしゃることと思われますが・・・・・。

確かに便利です。
確かに早いです。

でも、前述の時代のように、手紙であれば、自分の字で、自分の文章で、自分の思いを伝えるにはどんな表現が良いかを考えるし、下手な字でも丁寧に書こうという気にもなる、電話なら(まして親や兄弟のいるところ)ちょっとは人の目を気にして、きちんと話そうと思ったり、長電話はできない、という思いにもなり、言いかえれば、社会生活のルールが家庭からきちんと守られていたともいえるのです。特に手紙は、それぞれの直筆なので、個性豊かな文字や文章がいつまでも心に残ります。

メールやパソコンの文字は、誰が打っても同じです。

確かにきれいです。
確かに簡潔です。

でも、訳のわからぬ乱れ日本語が、このあたりから発生したともいえるわけで、この機会に是非見直してみるのも良いのではないかと思うのです。

ここのところ、親子関係がますます希薄になってきているといわれます。友達関係もしかり、社会全体がそういう傾向になってきている事実は否めません。

そこで、幼稚園児をお持ちの親御様とお子様とのコミュニケ?ション手段として、是非お薦めしたいのが、親子連絡帳の存在なのです。

どんなノートでも構いません。親御様とお子様と協力して表紙に絵などを描き<親子連絡帳>を作ります。そのノートには家族全員が、毎日、今日の出来事を書いていきましょう。もちろん、お父様もゴルフで疲れて帰っていらしても、接待やお付き合いでよれよれになっていらしても、必ず書く習慣をつけることです(どんなに短い文章でも良いのです、とにかく必ず毎日書くことです)。

そうすることによって、家族皆がそれぞれの今日の出来事を知ることになり、それをもとに1週間に1度は、家族全員で話し合う、こんな素敵なコミュニケーション方法は他には無いと思いませんか?

お子様にとっては、字を書く訓練にもなり、豊かな表現ができるようにお母様が手助けをなさることで、お母様ご自身にとっても、本を読んだり、字を書く習慣が身についたり、といった効果が期待できます。もちろん、このノートは、家族の絆の証として、世界でたった一つの宝物になるのです。

赤ちゃんの時は日記をつけていた気がするわ・・・・、と、おっしゃるお母様、それはお母様の思いを綴ったお母様ご自身のもの・・・、それはそれで素晴らしいものですが、親子連絡帳は、その時その時の二度と戻れない家族全員のかけがえの無い思い出を綴ったものなのです。是非、お宅でも実践してみませんか?・・・。

株式会社サマンサ 代表取締役 鎌田妙子

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元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。

第2回 「世界で最も美しい言葉」

ALOHA! みなさまお元気ですか?夏休みはいかがでしたか?親子揃って素敵な夏を過ごされたことと思います。

さて、今回は「世界で最も美しい言葉」についてお話いたしましょう。何語であっても絶対にある言葉、それは感謝の気持ちを表す言葉です。私は以前日本でユネスコの活動をしていた時、色々な国の方々と会う機会が多くその度に「ありがとう」にあたる言葉を教えていただき、40カ国ぐらい覚えました。今はその中の半分くらいしか覚えていません。でも、どの国の言葉でも本当に美しい響きのある言葉である共通性は、鮮やかに覚えています。スワヒリ語の「アサンテサーナ」、デンマーク語の「タック」、ロシア語の「スパシーバ」、ヨドバ語の「アドペ」、ペルシャ語の「メルシ」(仏語と同じです。)韓国語の「カムサハシミダ」、アラビア語の「シュクロン」、インドネシア語の「テリマカシー」… … … … … …等など。美しい音として聞こえるのは、その音を発する人の気持ちが暖かく伝わるからなのでしょうね。どの言語を学ぶにも、真っ先に習うのがこの感謝の気持ちを表す言葉なのです。それはきっと人間が生まれながらにして、自分一人で勝手に生きているのではなく、大きな宇宙のサイクルの中で生かされている証拠とも言えそうです。ある時は自然の恵みに感謝し、ある時は自分を取りまく人々に感謝し、そしてある時は生命ある自分に感謝するように。

こんなに美しい言葉でも、常時使っていないとなかなか口から出てこなくなります。感謝の言葉を忘れた人の心は、暖かみが少なく、とげとげしい心のようです。あなたはそうは思いませんか?我が家では、3人の子どもたちに小さい時から感謝の言葉を躾ました。親に「やってもらうのが当たり前」ではなく、「やってもらって助かった」と思う時には、きちんと「ありがとう」とか「Thank you」を口から発するように教えました。そのかわり親も子どもたちのしたことに感謝すべき時は、ささいなことでも、―例えばドアの開閉、食卓で取って欲しいものを差し出してくれた時、等―感謝の言葉を忘れません。どうやらこの感謝の言葉は、各自の自立意識を測るバロメーターでもあるようですよ。気になることは、日本人の甘えや依存意識に左右されると、「やってくれるのが当たり前」の感覚に陥り感謝の言葉を忘れることが多くなることです。私はワイキキで世界中から来られる観光客の方を一日に何百人もお手伝いすることがありますが、尋ねられたことに答えても、何も言わずに立ち去る日本人観光客の方が時々いらっしゃいます。そういう方は、「教えてくれるのが当たり前」「やってくれるのが当然」と考えていらっしゃるようです。一言感謝の言葉をいただけると、こちらの方も心がなごんでくるのですが………..残念です。

言葉とは生きている生活習慣の文化ですから、日常茶飯事、しかも小さな時からこの感謝の言葉を使える環境で子どもたちが育ったならば、甘えの構造から抜けた国際社会でも立派に通用する自立心を持った人に成長してくれるはずです。お父さん、お母さん、あなたの家庭でも「世界一美しい言葉」を絶やさないで下さいね。

ついでながらハワイで使われている「ありがとう」はMAHALO (マハロ)です。
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<ハワイのビーチの過ごし方>

最近は小さなお子様連れてハワイにいらっしゃる若い親御さんが増えていますが、お子さんたちにとってもハワイの眩しい太陽と心地よい風はパラダイスのようです。ワイキキに滞在なさるなら、どこのホテルからでもワイキキビーチには歩いて行けます。ちょっと足を延ばすなら、アラモアナ公園に隣接しているビーチは遠浅なのでお子様連れでも安心です。ハワイのビーチには必ず真水のシャワーがあり、無料で使えます。日本の海の家のような有料休息所はないので、ご自分で敷く物(安いゴザの敷物もワイキキのABCストアーなら売っています。)は用意してください。ビーチには飲食店は一切ないので、食べ物飲み物も持参してください。そして常識ですが、ビーチにはゴミを残さないこと。安全で楽しい時間をビーチで過ごして頂くために、次の注意事項もお忘れなく。

1.午前11時から午後2時の日差しは強いのでこの間のビーチは避けること。

2.飲み水は十分に用意すること。(翌日脱水症状を起す人もいます。)

3.日焼け止めのクリーム等で肌を予防すること。

4.ライフガードの注意は必ず守ること。(波は穏やかでもクラゲ注意もあります。)

5.公の場でのアルコール飲酒は、罰金となります。(ビーチで缶ビールでも飲んではいけません。)

6.貴重品はビーチに持っていかないこと。

それでは、地球色の海と思い切り戯れてくださいね!
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ホノルルより貿易風をこめて

多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>

第4回 お手伝いさせてますか?

皆様 こんにちは!!

  夏、真っ盛りとなりましたね。お元気でいらっしゃいますか?あ?あ、幼稚園がお休みだと疲れるわ・・・・、なんぞと、思っている方はおられませんか?いつもなら、少なくとも午前中はゆっくりとご自分の時間が持てるところを、朝から何だかんだとお子様に振りまわされるのですから、確かにそのお気持も解かります。しかしながら、ちょっとものの考え方を変えてみては如何でしょう・・・・。

たとえば、朝起きてから、夜寝るまでのあいだにどれだけの行動をとっているか、そしてそれは、いったい誰がどのように行っているか、お子様と一緒に考え、体験させてみるのは如何でしょうか・・・・。お母様が、いつもどれだけ子どもやご主人のために家のことをこなしていらっしゃるかを認識させ、子ども自身も家の中のなにかしらのお手伝いをすることで、お母様と一緒に家事をこなしているという気持の共有ができることは、家庭教育の一貫としてとても重要なことなのです。

そんなわけで、今月号では、家庭教育に効果的な(しかも、お母様が楽チンになれる)夏休みの過ごし方をご一緒に考えてみたいと思います。

お子様と一緒に表を作ってみるのも良いですね。

☆朝、起きてから何をするか・・・・。
1 パジャマから洋服に着替える→自分でしている。
2 パジャマを洗濯籠に入れる→自分でしている。
3 歯磨きをする→自分でしている。
4 朝食の準備をする→お母さんがしている→(何かお手伝いできることはないか)→<茶碗や箸、皿などを並べる>→《夏休みから実行する》。
5 朝食をとる→自分でしているが、いつも食べ残す→もったいない→(改善点はないか)→<初めから食べられる量にする>→《夏休みから実行する》。
6 食器を片付ける→お母さんがしている→(自分でできないか)→<自分でできる>→《夏休みから実行する》。
7 食器を洗う→お母さんがしている→(何かお手伝いができないか)→普段は朝食のあとすぐに幼稚園に行くので手伝えない→<幼稚園がお休みのときは、台所の洗い場に踏み台を置けば自分でも洗える>→《夏休みに実行してみる》。
8 食器をしまう→お母さんがしている→(何かお手伝いできることはないか)→<食器棚の低いところなら片付けられる>→《夏休みから実行する》。

その他
1 洗濯機をまわす→お母さんがしている。
2 掃除機をかける→お母さんがしている。
3 拭き掃除をする→お母さんがしている。
4 洗濯物を干す→お母さんがしている。

さらに昼食の準備をする。昼食をとる。食器を片付ける。食器を洗う。食器をしまう。買い物にでかける。洗濯物をとり込む。夕食の仕度をする。夕食をとる。片付ける。その他・・・・・・・・・。

こうして書き出してみると、気が遠くなるほど沢山のお母さんの仕事があることを子どもが知ることになります。そして、自分が今までお母さんに任せきりだった多くの家の仕事を再認識し、少しでもお母さんのお手伝いをしようという気持にさせることです。そして、手伝ってくれたら、誉めること(いつも申し上げていることです)、感謝をすることです。「有難う、お母さんとっても嬉しい!」、「貴方が大切だ、貴方が大好きだ」と、本人にきちんと口で言うことです。

昨今、新聞沙汰になっている親子を分析すると、皆が皆といって良いほど、おとなしい子、目立たない子、親子関係が希薄だった、甘やかされすぎ、我慢の出来ない子、等など・・・・。家の中のお手伝いは、そういう意味からも、とても大切なことだと言えるのです。本当は、そこにお父様も参加をさせて差し上げると、もっと効果的だといえます。この夏休み、さりげなく意識的に、家族全員で家庭のあり方を再確認してみては如何でしょうか?

株式会社サマンサ 鎌田妙子

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元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。

第1回 「目は心の窓」

Aloha! 皆様 はじめまして。

未来の地球人をお育てのお母様お父様に、ハワイはホノルルの地より、 お喋りをさせていただくことになりました。私のお喋りが独り言に 聞こえるか、又はその中から何か子育てのヒントや情報を聞き取って 下さるか、これは皆様と私の共同作業ですね。出来る限り皆様方の お役に立つよう努力いたしますので、皆様方からも応援をいただければ 大変嬉しいです。

私のお喋りに立ち寄って下さる方は、4歳から6歳の幼児の親ごさんが 多いと想像いたしますが、この年齢のお子たちの澄んだ瞳は本当に 素晴らしいですね。純真で、無垢で、汚れを知らず、好奇心の固まりの ように輝く瞳は、こちらまで心が洗われる思いにされますもの。 本当に貴重です。私もそんな瞳の輝きに、親であることの幸せを幾度も 実感させられました。「へー!」「ほんと?」「面白い!」「なぜ?」 「知らなかったよ!」こんな子どもたちの驚嘆の言葉は何語であっても、 大人たちにかつての子ども心を呼び覚ましてくれる言葉であり、砂漠の 中のオアシスと同じですよね。こういう子どもたちの驚嘆の言葉と 同時に輝く瞳の輝きをいつまでも守って上げたい! それが大人の 役目だと思います。

世界中には、素直に子ども心を表現できない環境下におかれている 子どもが大勢います。大人のもつ偏見や憎しみや怒りの中で育つ子どもは 同じ暗い影を心に宿します。その子たちの平和への道のりは、幸福な 生活環境で育った子以上に厳しく長い道のりになりがちです。世界中に いる心ある大人たちが、子どもに幸福な生活環境を願うのはこのためです。 さらに言葉をかえれば、幸福な生活環境で育った子どもは、恵まれない 生活環境で育った子どもを救える可能性を多大にもっているのです。

日本の子ども達の瞳がいつまでも輝きを失せないためにも、お母さん お父さん、一日一度でもいいですからお子さんの瞳をしっかりと見つめて 上げて下さいね。国際社会で通用するコミュニケーションの第一歩が このアイコンタクトなのです。それは、英語の単語を覚えること以上に 重要なコミュニケーションの手段です。「目は心の窓」と言う日本語の 表現もありましたよね。この習慣をしっかりと身につけさせるのは、 やはり4歳?6歳、いやもっと年少のほうがより効果はあります。 どうやって教えるのか方法ですか? 簡単です。親御さんがご自分で 実施すれば良いだけのことです。お子さんの興奮する言葉が聞こえたら、 足を止め、手を止めて、じっとお子さんの瞳を見つめて耳を傾けて上げてご覧なさい。子どもの瞳ってこんなに美しいのかと、再発見することでしょう。

皆様は、観音様をご存知ですよね。女性の仏様だと言うことぐらいなら知ってる?それで十分です。ここでは字を見ていただきたいのです。音を観るとは どういうことか、解りますか? 観るは単なる「見る」ではなくて「観察」や 「観念」の観るです。つまり見ることによってその本質を悟るような見方です。 では、音からその本質を悟るとは?数年前お子さんがまだ口の利けない赤ちゃんであった頃を思い出してください。子どもの泣き声や笑い声から、その子が 何を伝達しようとしているのか、子育てマニュアルや教本に書いてある知識としての情報とは別に、あなたの心につたわったものはありませんでしたか。 音だけで気持ちが解るのが親の慈悲(愛情、いつくしみ)です。観音様とはそのような親心を示してくれる仏様なのだそうです。

口の利けるようになった幼児は、赤ん坊のときとは別の方法で親の慈悲を求めてきます。口では強そうなことを言っていても瞳に不安が映っていたり、嘘じゃないと言いながら親の視線をさけたり、言葉で表現できない感動を瞳の輝きが教えてくれたりするのです。「目は心の窓」なのです。その心を正確に読み取ってあげることが出来るのは、お母さん、お父さんであります。あなたご自身があなたのお子さんにとっての観音様だからです。

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<ハワイ夏休み情報>
幼いお子さん連れでハワイに来られる計画をたてていらっしゃる方、 オアフ島で是非行って欲しいところが、Children’s Discovery Center. このセンターは手で触れる子ども博物館です。ハワイの多民族社会を 子どもたちに理解させる工夫も凝らされており、地元の学校の子ども たちもが良く訪問します。また子どもが遊びながら体験できる、 クリニックや裁判所、消防署、郵便局、放送局などもあり 大人も結構子どもと一緒に楽しめられます。
住所:111Ohe Steet, Honolulu
場所:カカアコ臨海公園の近くで、アラモアナ ショッピングセンターより空港よりの海側です。ワイキキから車でなら10分前後です
電話:(ハワイ州808)524?5437 電話のテープ案内ですとチルドレンセサミセンターとも言っています
入館料:大人一人$8.00 子ども(2歳?17歳)一人$6.75
開館時間:火曜?金曜は午前九時から午後一時
      土曜、日曜は午前十時から午後三時
      月曜日祝日は、休館

館内は食べ物が持ち込めません。でも駐車場の隣にある臨海公園で ピクニックが出来ます。又、館内は安全のため乳母車(ベビーカー)の使用禁止になっています

このセンターは観光情報には余り載らないので、こちらに来られてからバスで行くか、タクシー運転手に住所を見せて行く方法があります。
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それでは、皆様安全で楽しい夏をお過ごしください! ホノルルより心地よい貿易風をこめて

多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>

第3回 習い事は親子そろって!

皆様 こんにちは!!

  “太陽の燃える季節”となって参りましたね。
さて、ご主人様とは子育てについて、じっくりと話し合いはされましたか?
お二人の愛の結晶が、それぞれのご家庭に“子ども”という形で授かる訳ですから、子どもに関することは、全てお二人で考え、お二人で協力して行なって下さいね、ということです。それが、子どもに対する親の義務とも言えるのです。

さぁ、そろそろ夏休みの近い今月号では、「お習い事」について考えてみたいと思います。一時期よりは、ブームが収まったかに見えますが、相変わらず「お習い事」は、大人気のようですね。特に、今現在の一番人気はやはり英会話でしょうか・・・・。

 確かに、これだけ海外への行き来も多くなり、今や日本の企業にも多くの外国人が活躍しているのが実態です。そうした観点からかどうかは解かりませんが、我が国においては、小学校より英語の授業を必須科目とし、大学ではビジネス英会話が出来るまでに育てようという具合に、いよいよ英語熱が高まってきている現状です。

 しかしながら、一方で自国の日本語の乱れはここ数年急速に進み、日本古来より伝承されてきた文化・風土から生まれた美しい日本語は、全くと言って良いほど姿を消しつつあるのもこれまた実状なのです。
英語は確かに世界共通語であり、幼い頃から耳で慣れ、目で慣れ、言葉で慣れさせることはとても素晴らしいことです。

 しかしながら、どの国においても、必ず自国語をしっかりと教えた上で英語も教えるという教育を施していると思われるのですが、我が国は?というと、それが全く逆で、英語が話せさえすれば日本語は多少(鎌田から言わせると殆ど全て)おかしくとも構わないといった方向へと流されていっているように思えるのです。しかも、小学校から英語教育を必須科目にするとなると、世界に通用するレベルの英語を一体誰がどう教えるのかも、きちんと整備されていない現状のままです。

 そこで、幼稚園児をお持ちのお母様方に「お習い事」のポイント情報を提供したいと思います。

<「お習い事」のポイント>

1.英会話を習わせる場合は、ネイティブ・イングリッシュを習わせること。 ※ しかも、すぐに入塾を決めず、まずは必ず見学をして、どういう先生が教えて下さるのか、先生が都度変わらないか、子供が楽しく参加し継続できるようなプログラムかなどを確認しましょう。

2.スイミングを習わせる場合は、小人数で、きめこまかく指導をしてくださるところを選ぶこと。 ※ 水泳は危険が伴います。水を怖がらずに挑戦していけるような気配りをしてくださる先生を選びましょう。

3.学習塾に通わせる場合は、長く続けられるようにいろいろな工夫をして下さる(時折り、イベントや合宿など、気分を変えさせてくれる)ところを選ぶこと。 ※ ワークブック等をただひたすら使用し、詰め込み式の教え方をするようなところは避けましょう。

4.ピアノやバイオリン、バレエやダンス・歌など、芸術や芸能に関するお習い事をさせる場合は、なるべくならば、個人レッスンをさせること。 ※ ご自分のお子様の好きなことを中心に選び、お母様も一緒に参加なさり、励ましながら(最初の号で申し上げた通り、とにかく「誉めること」)進めていきましょう。

幼稚園児をお持ちのお母様、「お習い事」は、お子様と一緒に、ご自身も必ず参加なさること、そして、“正しい日本語を忘れない”ことですよ!!

株式会社サマンサ  鎌田妙子

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元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。

第2回 お父さんも一緒に

先月号の”躾”については、如何でしたか? 悪い躾の例で、ご自身が「私のこと?」と、謙虚に思われた方、良い躾の例で「いつもそうしてるわ」と、ちょっぴり思い込みでそう思われた方、まぁ、いろいろでしょう・・・・。
要するに大切なことは、”躾”とは、お子様に指示・命令をして無理に押しつけるものではなく、『親や周りの大人がどういう姿を子どもに見せるか』なのです。
こんなこと、あんなことをお子様と一緒に考え、一緒に答えを出していくことが大切だということです。

さて、今月号では”ご主人の育児参加”について考えていきたいと思います。
少子化に歯止めのかからぬ我が国日本では、今や、男女共同参画社会が声高に叫ばれ、いろいろな施策が検討されているようですが、残念ながら、相変わらず貧弱で実質が伴わないもののようであります。

そこで、幼稚園児をお持ちのお母様方に是非とも実力行使をして頂きたいのが、お父様の育児参加なのです。
幼稚園の日々の送迎(せめて送りだけでも)、授業参観、運動会、遠足、その他、ありとあらゆる園の行事には、必ずお父様も参加して頂くことです。
考えてみて下さい、あなたのお父様のことを・・・・。そろそろ定年、ひょっとしてリストラ・・・・。淋しそうではありませんか?
あなたが結婚なさり、子どもが授かって出産の日を迎えた時、役に立ったのはお祖母様であり、お祖父様はせいぜい留守番か、その後のプレゼント提供者ではありませんでしたか?
そう、あなたのご主人にはそうなって欲しくないのです。

子どもの幸せは、自分に生を与えてくれた母親・父親が、いつも仲良く、信頼しあっていることだということなのです。
かつて私が保育園の園長をしている頃、保護者会でこんな質問を投げかけてみたことがありました。
「”子どもを作ろう”と、ご夫婦で話し合って、授かった方はいらっしゃいますか?」 そんな質問に対し、その日の参加者のうち、ご夫婦で参加なさった5組の中からたった1組のご夫婦が揃って堂々と手を挙げて下さいました。
その時私が申し上げたかったことは、先程と同様”子どもは誰よりも親に愛されて育つことが後の人格形成に大切”どんな理屈よりも親の愛情が一番なのだということを確認したかったのです。
ちなみに、そのご夫婦のお子様は、全園児中、いつも穏やかで心優しく、精神状態の安定しているお子様でした。(現在22歳、どんな青年に育っていらっしゃるのか・・・・・)。
今でもあの時の光景を思い出し、堂々と自信を持って、勇気を持って、何よりご自分たちのお子様への愛情を持って手を挙げて下さった親御様のことを忘れることができません。

幼稚園児をお持ちのお母様、だからこそ、今しておくことが、今軌道修正しておくことが、後々にどれほどの影響を及ぼすかを知っておいて頂きたいのです。
さぁ、さっそく今日にでも、ご主人とゆっくり子育てのことを話し合ってみては如何ですか?

株式会社サマンサ  鎌田妙子

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元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。

第1回 良いしつけ 悪いしつけ

皆様 こんにちは!!

  日頃、躾についてどうすれば良いのかな、と、悩まれることはありませんか?何かとても重要そうで、でも具体的にどうすれば良いのかちょっと考えてしまいますよね。”躾”とは、礼儀作法を教え込むこと、と、国語辞典に書いてあります。じゃぁ、礼儀作法とは何なのでしょう?同じく国語辞典には敬意やつつしみを表す作法とあります。そして作法とは、動作・言葉づかいの一定のきまりとあります。

 つまり、ご自分のお子様に「そろそろ躾をしなくちゃ」と思った時、しなければならないことは、『親を含めた大人や他人に対して敬意やつつしみを持った行動を動作や言葉づかいでどう表現するか』を”躾を始めよう”と思ったその時のお子様の年齢に合わせて、お子様がきちんと理解できるようにどう教えるか、と、いうことなのです。
 そんなふうに言われて「そんなこと、解かっているわ!」と、自信を持って答えられて、それを自信を持って行動に移していらっしゃる方は何人おられるでしょうか?躾を、ただ厳しく体罰を与えて強制することだと勘違いをしている方が実際におられることは毎日のニュースから聞こえてきます。
 躾をするには、まず親や周りの大人自身が”敬意やつつしみがどういうことなのか”を知っていなければならないということです。自分と他人の違い、大人と子どもの違い、他人に対するおもいやり、感謝の気持などをまず親や周りの大人がしっかりと認識していれば、子どもにもそれを伝えていけるということなのです(子どもは親の全ての行動を観察しています)。

 先日、書店で「10代の子どもが育つ魔法の言葉」(ドロシー・ロー・ノルト/レイチャル・ハリス共著)という本の題名が気に入ってさっそく購入し、ページを括っていきました。
 そこには、たくさん素敵で、しかし実践するにはちょっと難しそうなこともいろいろ書かれてありました。
 私、鎌田流にそれを解釈すると、要するに、誉めよう、いっぱい誉めて育てよう・・・・・。10代になっていてもいなくても、10代はとっくに通り越して中高年になっている大人にも、人間には感情と思考力があるから「嫌だな・不快だな」という思いより、「気持良いな・気分良いな」という思いをさせる方がその人間の育ちは早い、と、いうことなのです。
 だからこそ、まずは、物事の良し悪しがまだ解からないうちに「良いこと」・「悪いこと」をきちんと教え、それを覚えたらうんと誉めてあげよう・褒めちぎってあげようということなのです。

 こんな光景、よく見かけますよね。ある百貨店の混み合っているトイレでのこと。
 「早く、早く、漏れちゃうよ」とわぁわぁ騒いでいる子どもに対し、「だからさっき行っとけば良かったのに!」と答える母親。そして大きな声で「もう少し我慢しなさいよ」、当然子どもは「できない!」とこれまた大声で叫ぶ。回りの人は仕方なく「お先へどうぞ」と言って下さる。でも、皆、気分は良くないですよね。
 生理現象は突然やってくることもあります。「順番だからね、もう少し我慢できない?」と小さな声で聞いてあげ、「できない」と答えたら、回りの方に「大変申し訳ございませんが、先にお願いできませんでしょうか?」と、言いましょう。
 当然、回りの人は気持ちよく「どうぞ」と言って下さるに違いありません。そして、そういう親や周りの大人の様子を見て、子ども自身が「こういうことは周りに迷惑をかけるんだな」と理解するのです。

 ”躾”とは、そういうものなのです。幼稚園児を持つお母様、今がまさに躾の旬ですよ!!

株式会社サマンサ  鎌田妙子

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<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。