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第3回 保護者 パート2

 先日、最高裁で宮崎勤に死刑判決が下されました。
これで彼の死刑が確定したことになります。
ここで、死刑制度にたいして是非をいうつもりはありません。
死刑制度と園児を守るということは別の話だからです。

 話をもどします。彼に殺害されたのはなんの抵抗力もない、罪もない4人の女児です。逮捕されたきっかけは、自宅周辺で遊んでいた女児7歳に「写真のモデルになって」と声をかけ、車に乗せて山中へ連れ去り、裸にして写真をとっている現場に、女児が見知らぬ男の車に乗せられて連れ去られる場面を見た父親が、車を追いかけて駆けつけ取り押さえたからでした。
 父親の機転(危険察知力)がなければ、女児の生命は危機に直面していただろうし、この男も逮捕されずに犯行を続けていた可能性が高かった思われます。
 
 この事件で、注意すべきは被害にあった子どもたちは5人とも「4歳、7歳、4歳、5歳、7歳」という8歳未満の女児であったということです。
 この年齢の子どもたちにいかに自衛力がないかがわかります。8歳までの子どもに対して私が、保護責任のある「保護年齢」だと提唱していることを理解していただけると思う。このように、むごくて悲しい事件を尊い教訓として活かしおなじような悲劇を繰りかえさせないために役立たせることが、女児たちに対して私たちができる精一杯の合掌ではないかとおもいます。

 さらに、この事件には子どもをむごい犯罪にまきこませないためのいくつかの尊い教訓が残されています。最初の犠牲者になった女児4歳は、一人で、歩道橋を歩いているときに声をかけられています。次の7歳女児も、一人で、自宅近くで遊んでいるときに「道を教えて」と声をかけられています。3番目の女児4歳は、一人で、自宅のある団地の敷地内で遊んでいるときに「あったかいところへいこう」と声をかけられています。4番目の女児5歳も、自宅近くの公園で、一人で遊んでいるときに「写真をとってあげる」と声をかけられています。
 助かった5番目の女児7歳も、自宅の近くで、一人で遊んでいるときに、同じように「写真をとってあげる」と声をかけられています。
 8歳までの子どもを、一人で遊ばせることの危なさに気づいていただければと思う。

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・防犯コンサルタント
・日本防犯診断士協会 常務理事

<中山 天(たかし)>
1948年 熊本県生まれ
1977年 東京出版株式会社 常務取締役就任
1982年 東京出版株式会社 代表取締役就任
1999年 社業のかたわら続けてきた自力防犯・犯罪被害の回避力に 関する研究を実践するために会社を自主閉鎖(2006年5 ?6月には再建の予定)日本防犯診断士協会の設立準備を開始
2003年 特定非営利活動法人 日本防犯診断士協会設立 常務理事就任
総合防犯コンサルタントとして、防犯診断士 (防犯コンサルタント)の指導・育成、著述、各種防犯セミナーの講演 などを主な活動としている。
http://www.bouhanshindan.npo-jp.net

第2回 保護者 パート1

 1月16日、福島県の幼稚園で、園庭であそんでいた男児が、屋根から崩れ落ちてきた雪で死亡するという悲劇が発生した。
 悲しく残念な事故で、関係者の心痛や心情を思うと心が痛む。先生がたが、「庭の中央で遊ぶように、くれぐれも屋根の下にいかないように」と、何度も強く指導したにもかかわらず、悲劇が起きてしまった。

 子どもには、防犯年齢(安全年齢)というものがあることに気づいている人が少ないのが残念でしょうがない。0?8歳ぐらいまでの子どもは、どのように注意や指導をしてもあるいは、頭で理解できたとしても行動がともなわないのだ。(防犯指導を行なっている専門家でも気づいている人は少ない。)
 これをわたしは、防犯上の「保護年齢」と表現している。もちろん個人差はあるのだが、平均的には小2ぐらいまでの子どもをさす。だから、この年齢の子どもをお持ちの保護者、あるいは園関係者のかたは、片時も目を離していけないということを知っておいてほしいものである。

 保護者の場合、幼稚園までは園まで送迎して、小学校になると突然、送迎しなくなる方がすくなくない。しかし、小2までは親の送迎が必要なのだ。

 保護年齢の子どもは「屋外では1分以上」目を離してはいけない。これが保護年齢をもつ親の保護責任なのである。この年齢の子どもを守りたければ、園児のそばに常に保護者か関係者がいて、かたときも目を離さないで監視しておくことが求められる。
 ちょっと目を離したばかりに、今回の事故にかぎらず深刻な被害やダメージを受けたケースは枚挙にいとまがないぐらい発生しているのだから。 そんなことをいったって、「仕事や家事もあるし」と怒られる保護者の方も少なくないと思う。しかし、小2までの子どもを、仕事や家事の都合で放置せざるをえないならば、それだけのリスクを覚悟してもらわなければならない。
 なぜなら、今の日本はそれほど危ない社会だからということになる。
 こんにちの日本は、保護者のかたがたが過ごしてきた過去の社会環境とは、まったく変わってしまっているからです。

 私は子どもに関する講演で、保護者には防犯上3つの責任があると常々お話している。
 ひとつは保護責任、もう一つは指導責任、最後に結果責任である。今の日本はたいへん危ない社会で、自分だけがよければという我欲の社会になってしまっています。これをモラルハザード(倫理が崩壊した)社会という。
 このような危ない社会環境のなかで、迫りくる犯罪から園児を守るために必要な5つの防犯力があります。保護者、園関係者、行政関係者にはこの5つのテーマをしっかり知っていただきたいものです。

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・防犯コンサルタント
・日本防犯診断士協会 常務理事

<中山 天(たかし)>
1948年 熊本県生まれ
1977年 東京出版株式会社 常務取締役就任
1982年 東京出版株式会社 代表取締役就任
1999年 社業のかたわら続けてきた自力防犯・犯罪被害の回避力に 関する研究を実践するために会社を自主閉鎖(2006年5 ?6月には再建の予定)日本防犯診断士協会の設立準備を開始
2003年 特定非営利活動法人 日本防犯診断士協会設立 常務理事就任
総合防犯コンサルタントとして、防犯診断士 (防犯コンサルタント)の指導・育成、著述、各種防犯セミナーの講演 などを主な活動としている。
http://www.bouhanshindan.npo-jp.net

第13回 Drastic Paradigm Shift(大きな価値観の変換)

 私は神社の宮司も務めております。今年も近くの会社の方々が、社運隆昌のご祈祷にたくさんお越しになっています。

そこで、毎年、新年の挨拶を申し上げるのですが、今年は、次のようなことをお話ししています。

 これから、数年または十数年かけて、「経済的、お金の豊かさ」に幸せを求める世の中から、「精神的、心の豊かさ」に幸せを感じる世の中に変わっていくでしょう。

心の豊かさ、という言葉は近年よく言われてはいますが、しかし、昨年も、「勝ち組・負け組」とか、「ヒルズ族」、「セレブ」という言葉がはやったように、まだまだ、競争社会で経済的、物質的に豊かなことがよい、という風潮が主流です。

 でも、やはりこれからは、勝ち負けや、お金が豊かにある、ということではなく、どのような環境、状況にあっても、その人の心の持ち方ひとつで、「幸せ」を実感できるような世の中になっていく、いや、いかなければならないと思えるのです。

私の身近に、どんなことにも「ありがたい、ありがたい」といつもおっしゃる90歳のおじいさんがいらっしゃいます。とてもお元気で、カクシャクとしていらっしゃいます。その方に会うたび、私は謙虚な心、感謝の気持ちの大切さを実感し、常の自分を反省するのです。

今、世の中は、まさかと思うような企業が倒産したり、異常な出来事が起こったりしています。まさに、これからは、大きな価値観の変換(Drastic Paradigm Shift)が起きるに違いありません。

子育ての上でも、心の豊かさに幸せを感じることのできる子に育てる、これが大切なことになってくる、と私は考えています。

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幼稚園ねっとにご登録いただいている幼稚園コラムです。 各幼稚園のコラムを順次ピックアップして紹介していきます。

かすが幼稚園 理事長・園長 米川安宜
京都市右京区の私立園。園長は同志社大学法学部卒業後、國學院大學で神道学、佛教大学で幼児教育を学ぶ。キリスト教、神道、仏教と三つの宗教の大学で学んだ特異な経験をもつ。「子どもは大人よりも能力が高い」という目で子どもと関わり、子どもの脳の発達にあった教育と、積極的な心構えを育てる新しい幼児教育を行っている。また、「幼児期こそ、しつけの最適期」として、しつけ・礼儀、道徳教育も重視している。 (http://www.kasuga.ed.jp/)

第10回 子どもとおもちゃ

私は、私立保育園に12年ほど勤めた後、現在は、オリジナルの布おもちゃを作っています。

現役時代も、軍手人形やままごと用のバッグなど、時々作っていたのですが、やはり、日々の保育やその準備に追われる毎日で、プラスαの仕事は、なかなか、はかどらなかったものです。
退職後、時間に余裕ができると、自然と布のおもちゃを次々作っていました。
現在40余のおもちゃをHP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」で紹介しています。
子育て中のお母さん方や、保育の現場にいる方に、気軽に作っていただきたくて、簡単ではありますが、作り方も載せています。

布おもちゃというと、赤ちゃん用という印象があるかもしれません。
確かに私のおもちゃにも、0歳向けのものも多くあります。
でも、発達に応じていろいろな成長段階で楽しめるおもちゃも作っています。

2歳前後からは、ボタンやスナップを使ったおもちゃや、ひも通し遊び(布で作ったリングにひもを通して遊ぶもの)ができるものなどがあります。この時期は、ちょうど指先の機能が発達し始める頃なので、こんな遊びに、子どもたちは夢中
になるのです。

幼児向けのものもあります。
今までのコラムでも、お話してきましたが、友だちとの「ごっこ遊び」が盛んになる時期なので、それを助けるようなおもちゃ・小道具を作ってみました。
エプロン・人形用おんぶひも・人形用お布団・バッグ・お財布・ティアラなどなど。
また、レースやサテンで簡単なスカートも作りました。100円ショップのレースのテーブルクロスやのれんなどを利用して作ると、安くて簡単で、子どもたちも大喜びのお姫様グッズができます。今は、素敵なドレスやなりきりセットみたいなものもおもちゃ屋で販売されていますが、高価なものを買わなくても、お母さんや保育者のアイディアと子どもの豊かな想像力があれば、身近なものでも、十分、遊びは盛り上がると思います。

私が、おもちゃをデザインする時は、まず、子どもの遊ぶ姿を思い浮かべます。
「あの時の遊びに、こんなおもちゃがあったら、もっと盛り上がるだろうな。」
「この時期の子どもだったら、こんな遊びに夢中になるだろうな。」
「こんなおもちゃだったら、繰り返し遊ぶだろうな。」

まず「子ども」がいて、「遊び」があって、それを助ける「おもちゃ」があるのです。私にしてみれば、「おもちゃ」は3番目です。
お店には、カラフルなもの・メロディーやメッセージのでるもの・多機能なもの・キャラクターをあしらったものなど、様々に子どもの目を惹くおもちゃが並んでいます。それが、悪いというわけではありません。ただ、主役は子どもだということ、おもちゃは子どもの遊びを助ける存在であるということは、忘れないでほしいなと思うのです。
「このおもちゃを与えたら喜ぶだろうな。」ということだけなく、「このおもちゃを与えたら、どんな遊びをするだろうか。」ということを、ちょっと考えてみることをお勧めします。
欲しがるからと、華やかなおもちゃをいっぱい与えて、結局、ちっとも遊ばない!なんてことにならないためにも。

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元保育士の「ゆっこせんせい」が12年の保育経験を活かして、子供たちとの遊びの中で気づいたこと、発見したことなどを中心にお届けしていきたいと思います。

<さとうゆきこ>
筑波大学心理学専攻、中退。92年、私立保育園就職。勤務しながら、保育士資格取得。0歳?5歳の各歳児の保育に携わる。04年、退職。現在は、HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」にて、オリジナル手作り布おもちゃを発表し、布おもちゃの素晴らしさを伝えるべく、活動中。7歳と9歳の男の子の母でもある。
HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」:http://yukkotoy.com/

第29回 「子どもの叱り方」

ALOHA! 新年おめでとうございます。皆様お元気に新年をお迎えのことと思います。本年もよろしくお付き合い下さいね。

日本では大変な大雪と寒さの冬をお過ごしだそうで、雪害お見舞い申し上げます。

こちらハワイのオアフ島の暮れからお正月にかけては、雨のない毎日でした。昨年、一昨年と大雨続であったのに比べて、静かな年末年始となりました。雨だけではなく、大晦日の爆竹の音と煙も、嘘のように少なかったです。ホノルルに移って12年、こんなに済んだ空気の大晦日の夜は、私にとって初めての経験でした。毎年起こる火災への注意が事前に促された一方、爆竹を祝いの象徴とする文化を継承している人たちが、住民の間から減っている証拠だと私は思います。この近辺にも白人系住民が圧倒的に多くなっているので、彼らのペット達を脅かし、体や環境に良くない煙幕が立ち込める習慣に反対する人たちの声が大きくなったのだと思います。煙害に苦しむ私は、この変化を喜ばしく思っています。

さて最近、ハワイと日本で育った女性から大変残念なお話を伺いました。それは、日本語も英語も堪能なAさんが、日本の電車に乗った時の体験談なのです。若い日本女性が自分の座席の横にバックを置き、目の前に立つ老人に席を譲らなかったそうです。思い余ったAさんは「あなたのバッグをどかして、こちらの方を座らせて上げたらどうですか?」と、言ったそうです。言われた彼女は、無表情でバッグを自分の膝の上に移動し、老人は「すみません」と恐縮しながら座ったそうです。Aさんが日本の友人にその話をしたら「やたら若い人に注意をしない方が良いわよ。後で何をされるか解らないから。」と、言われたとか。

私は日本では様々な職場で働いた為電車通勤の経験は充分にあり、Aさんの体験は私にも馴染みのある日本の車内での光景です。そして残念ながらAさんの日本人の友人のような発言もしばしば聞かされました。でも、あの当時からもう10数年もたっているので、日本社会がもっと風通しの良い社会になったであろうと願っていましたが、、、、、、私の願いは空念仏であったのでしょうか。

若い人たちが簡単に「切れて」しまうのは、幼児期において自分の気持ちをコントロールする術を学んでいないケースが多いようです。子どもの要求をすべて受け入れていると、大人が子どもに使われてしまい、子どもは大人を簡単にコントロール出来ると思い込んでしまいかねません。‘子どもの要求をうけいること=愛情’では決してありません。これは単なる甘やかしです。要求の正当性、必要性、緊急性などは、大人が判断し子どもの判断とずれがあれば教えることが大人の役目であり責任です。確かに、大人が忙しいときに要求されたり、皆と同じでありたいがために要求されたりすると、大人の判断も揺らぐことはしばしばあります。でも時と場合によっては、忙しい自分の手を止めて、子どもの目をしっかり見つめて、子どもの要求を真剣に理解し、的確なる自分の大人としての判断を伝えることは重要なコミュニケーションです。その結果、子どもの要求が受け入れられなくても、大人が示してくれた態度に子どもは愛情を感じ取ります。

こちら多民族社会では様々な人種の親子を見かけますが、人種に関係なく親がしっかりと子どもとコミュニケーションしている場合、自分の要求が思い通りにいかなくても自分の感情を自分でコントロール出来る子に育っていますし、真の愛情が何であるのかを理解し、そして他人との関係にも配慮が出来る子どもになっています。

子どもを恐れる社会とは、実に弱弱しい社会です。言葉を返せば、そのような社会で育つ子ども達は大変気の毒なことに、大人のしっかりとしたリーダーシップ欠如の犠牲者になっている訳です。皆様のお子様はそんな犠牲者の一人にはならないと思いますが、この一年間素敵な親子のコミュニケーションをさらに培って下さいね。
                      
お知らせです。SHIのウエブサイトがリニューアルいたしました。児童書の紹介もありますので、どうぞお訪ね下さい。 http://www.shihawaii.com
ノブコ タカハシ ムーア

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アボカド
ハワイ島(通称ビッグアイランド)の主人が住んでいる家の庭には、アボカドの木があります。朝起きては、熟れて地に落ちたアボカドを拾うのが楽しみです。
拾い損なうと、すぐに虫や鳥に食べられてしまうので、草のかき分けて必死です。
ビッグアイランドからのお土産として、アボカドを持ち帰り、友人知人に配ったら大好評でした。森のバターとも呼ばれるこのアボカド、我が家の子ども達も、パンやクラッカーに塗って塩をぱらぱらとふりかけて食べたり、サラダに刻んで混ぜて食べたり、毎日のように食卓に顔を出しあっという間に食べ終えました。
そういえば、木から落ちたアボカドは、お店で売っている1個$2?$3するアボカドより食べるところも多いし、味もこくがあり、正に森の最高級バターです。
固めならわさび醤油で刺身風に、完熟ならつぶしてトマトや香辛料と混ぜコーンチップスに付けて食べるとメキシコ風になります。それでは、いただきま?す!
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多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア> 関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。
School House Internationalのホームページはこちら>>

第12回 サムシング・グレート

村上和雄さんという方をご存知でしょうか?

最先端の遺伝子研究で有名な方で、「生命(いのち)の暗号」、「笑う!遺伝子」などの著書があります。

特に最近、あの吉本興業と協力して、「笑いが病を癒す」ということを、遺伝子レベルで科学的に解明していこう、と研究をされています。「笑う!遺伝子」にはそのあたりのことがわかりやすく書かれていますので、興味のある方は、是非お読みください。

その村上先生がおっしゃるのですが、とにかく遺伝子を研究していけば行くほど、「誰かが意図的に書かなければこんなものはできない」と思わざるを得ない。それを書いた神様・仏様と呼んでもいい「サムシング・グレート(偉大なる何か)」の存在を認めざるを得ない、と断言されています。

 私も、神社の宮司をも務め、人智を超えた神様の存在を感じています。そして、何度かこのコラムでも書いてきたのですが、人間があたかも自然を征服し、操っているかのような思い上がりを常々感じざるを得ません。

科学や文明は、自然を征服したり破壊したりするためにあるのではなく、自然の偉大な力を知るためにあるのだ、私はそう考えているのです。

 被害にあわれた方々には恐縮なのですが、ひとたび地震や台風などの天災が起きると人間の力など本当にたかが知れています。これを「人智の賢しら」というのでしょう。

 大自然に対して謙虚で感謝の気持ちをもって幸せに暮らす。文明の進んだ先進国、大都市には見られないその姿を、かえって時折テレビなどで目にする未開な民族などと呼ばれる人々の生活の中に感じるのは、私だけでしょうか?

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幼稚園ねっとにご登録いただいている幼稚園コラムです。 各幼稚園のコラムを順次ピックアップして紹介していきます。

かすが幼稚園 理事長・園長 米川安宜
京都市右京区の私立園。園長は同志社大学法学部卒業後、國學院大學で神道学、佛教大学で幼児教育を学ぶ。キリスト教、神道、仏教と三つの宗教の大学で学んだ特異な経験をもつ。「子どもは大人よりも能力が高い」という目で子どもと関わり、子どもの脳の発達にあった教育と、積極的な心構えを育てる新しい幼児教育を行っている。また、「幼児期こそ、しつけの最適期」として、しつけ・礼儀、道徳教育も重視している。 (http://www.kasuga.ed.jp/)

第1回 防犯の基本

防犯診断士や防犯リーダーを指導・養成している日本防犯診断士協会常務理事で防犯コンサルタントの中山 天(たかし)です。

 子どもたちが襲われて、むざんな被害をうける事件が続発しています。そして、もっと深刻なことは、このような悲しい、悔しい事件がこれからも続くということです。
 その理由などを述べると、専門的な難しい解説になってしまいます。ここでは、子どもをお持ちのお母さまがたが「子どもをどうすれば守れるのか」ということに役立つようなお話をしてみたいとおもいます。
 どのような学習にも基本や定義があるように、防犯にも基本があります。そして最も大事なのがこの基本です。今回はその基本をわかりやすくお話します。

 近所に、病院に通院する母子がいました。男の子は小学校の低学年です。母子はそれぞれの自転車で通院していました。この母親は、信号が「青」になると、まわりにいる人びとが驚くほどの大きな声で「GO」と叫んで交差点を渡ります。この号令を聞いた男の子も、母親にならって「GO」と復唱しながら一目散に交差点を渡るのです。そして、信号が赤だと「STOP」といって止まります。その大きな声とメリハリのある行動で、近所では「元気のいい母子」ということで、とても有名でした。

 ある日のことです。交差点で信号が「青」に変わりました。自転車にのった男の子は、いつものように「GO」と大きな声をだして交差点をわたりはじめました。そこへ、信号無視の大型トラックが突っ込んできたのです。
 男の子は即死でした。トラックの運転手のわきみ運転が原因でした。
 信号が「青」ならわたって、「黄」なら注意、「赤」なら止まれぐらいのことはだれでも知っているルール(法律)です。では、なぜ、この男の子はルールを守っていたのに、尊い命を奪われることになったのでしょうか。
 運転手が悪い、そのとおりです。運転手が悪いに決まっています。それでは、もし、あなたやあなたの家族が被害者だとしたら、相手が悪いのだからしょうがないとあきらめますか?それで納得できますか?信号が「青」でも、車は必ず止まるとは限りません。わき見運転やいねむり運転、飲酒運転やよっぱらい運転、スピードのだしすぎや自動車の欠陥など、状況しだいで信号が「青」でもけっして安全ではないはずです。
 信号が「青」なら安全だと信じて交差点で命をなくした男の子に、自分は何も悪いことしていない、正しいことをしている。それでどうして被害を受けなければならないのかと自問自答する、多くの犯罪被害者やその家族のかたがの無念さ、悔しさがだぶってみえます。

 実は、自分や家族の生命や身体、財産を守るための防犯の基本というのは、「ルール」や「法律」を知ることではありません。
信号が青であっても、交差点に侵入してくる「車」に「危ない!」と感じれば、わたってはいけないのと同じように、自分が危ない、怖い、おかしい、変だ、いやだと感じたら、その場から離れる、遠ざかる、近づかないという行動ができなければならないのです。しかし、ほとんどの子どもは、何が危ないのか、なぜ危ないのか、どう危ないのかという、危険を察知するための知識がまったく備わっていないません。だから、簡単に犯罪に巻き込まれてしまうことになります。
 子どもたちが、とても簡単に犯罪に巻き込まれてしまのは、このような基本的な防犯の知識、何が危ないのか、なぜ危ないのか、どう危ないのかということをまったく知らないからです。知らなければ避けようがありません。さらに、抵抗力(体力)もありません。被害を避ける技術も知識も体力もないのです。だから、これからも子どもたちが犯罪に巻き込まれてしまうケースが、もっと増えることになると冒頭に申し上げたのです。

 もうひとつ問題なのは、子どもを保護し、指導する責任のある保護者や学校関係者の多くが防犯の基本的な知識すら備えていないことです。知らないものを教えることなどできるはずがありません。さらにくわえれば、防犯の指導方法すらわかっていない保護者や関係者が少なくありません。自分の子どもを守りたければ、基本的な防犯の知識と指導の要点ぐらいは学習することです。なぜなら、子どもの防犯の基本とは
1、保護者や関係者が、犯罪被害回避に役立つ知識を身につける。
2、小2までの子どもは身辺の保護が不可欠である。
3、小3までに、子どもたちの身につくように、被害回避に役立つ行動や習慣、生活ができるように、効果のある指導を行なう」ことだからです。

 現代社会は、子どもたちを(特に女児、女子を)狙う大人たち(その多くは男)が少なからず存在しています。しかも、現在の日本は、このような子どもたちを狙う犯罪者に対して、有効な抑止力がなにひとつ整備されていません。逆に、犯罪者をかばうような、援護するような風潮さえあるのです。
 そのような危ない社会の中で、子どもを守るために役立つことを何もしない、していないというのは無責任としかいいようがありません。
 ちょっと厳しい話になってしまってすみません。でも、この文をお読みのかたは違います。なぜなら、何とかしたいという気持ちをもっていらっしゃるからです。
そのような、あなたのために 次回は、子ども犯罪被害者にしないためには、保護者や関係者は何を学べばいいのか、どのように教えればいいのかということについてお話しをしてみたいと思います。
 今回はここまでにしておきます。

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・防犯コンサルタント
・日本防犯診断士協会 常務理事

<中山 天(たかし)>
1948年 熊本県生まれ
1977年 東京出版株式会社 常務取締役就任
1982年 東京出版株式会社 代表取締役就任
1999年 社業のかたわら続けてきた自力防犯・犯罪被害の回避力に 関する研究を実践するために会社を自主閉鎖(2006年5 ?6月には再建の予定)日本防犯診断士協会の設立準備を開始
2003年 特定非営利活動法人 日本防犯診断士協会設立 常務理事就任
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第28回 「子どもにとって安全な社会」

ALOHA! もう早くも師走、一年のたつのが早いですね。日本でもハワイと同様に、クリスマス商戦、年末商戦が盛り上がる頃ですね。ホノルルのダウンタウンにもクリスマス・イルミネーションが灯り、例年通り大きなミスター・サンタとミセス・サンタが市庁舎前で裸足になって腰掛けました。ブーツを脱いだ足を水に浸けて、街を行き交う人たちにシャカサイン(ハワイの指で現すサイン)をしながら挨拶をしています。12月11日のホノルル国際マラソンが終わると、ホノルルの街はいっきに年の瀬へと加速します。

日本では幼女の悲しい事件が続いており、小さなお子様がいらっしゃるご家族は他人事ではありませんね。亡くなられたお子さん達になんとお悔やみしてよいやら、、、、、、、、、心よりご冥福を祈ります。ご家族の深い悲しみ・悔しさは言葉に現せきれないことでしょう。子育ては大変でも楽しいはずなのに、これでは警戒心と不安ばかりが膨らみかねません。子ども達の輝く瞳と明るい笑い声は、誰にも希望を与えてくれるはずなのに、このような犯行をする人には人生の希望がなさ過ぎたのでしょうか。

実は私自身、7歳くらいの頃に見知らぬ若い男性から声をかけられたことがあります。家の近くの通りで「総合グランド、何処だか知っている?」と私に聞いてきました。「うん。この道をまっすぐ行って、坂を下りたところ。」と答えたら、
「どの坂だか一緒に行ってくれない。」と言われその人と一緒に歩きました。
もう50年程も前ですが、その川沿いの桜土手の通りにはぽつりほつりと人通りはありました。見知らぬ人と一緒にいる一抹の不安はありましたが、この人を迷子にさせては悪いとの気持ちが交差して、彼から何を言われても私は言葉なくもくもくと歩きました。5分ほど歩いて坂に来ると、「この坂を下りたところ。」と私は指をさしました。すると、相手は語調を強めて、「もうすこし、先まで行ってくれない。」と言いました。私は、緊張感と不安感が高まりましたが、そろそろと坂を下りて行きました。年上の相手からの威圧感をずっしと感じました。
そして、総合グランドの入り口が見えるところまで来ると、又指をさして「あそこが入り口」と伝えると、「もうちょっと先まで行って。」とさらに語調を強めて彼は言いました。その辺りは、坂の上の桜土手の通りより、人気がありません。今日のような立派な設備もない殺風景な総合グランドには誰もいなくて、端のほうにポツリとトイレがあるだけです。とっさに殺気を感じた私は、私の腕を掴もうとした彼の手を振り切って、一目散で坂を駆け上がり、後ろも見ずに家まで走り帰りました。人に親切にすることがこんなにも恐怖と勇気がいることだとは知らずにいた当時の私は、ショックと悔しさと恥じで家族にも誰にもその出来事をすぐには言えませんでした。

つい最近、こちらのテレビでアメリカ本土での実話を報じていました。11歳の少女が自転車で通りを走っていたら車がそばに近ずき、自転車から落ちた彼女を車に引き入れようとしたそうです。彼女は、車に乗せられたら二度と家族には会えないと思い必死で抵抗して、その場を逃れ車は走り去りました。その付近では、11歳のほかの少女が他殺されたばかりでした。勇気ある彼女はすぐに携帯電話で父親に知らせ、父親も犯人捜査の行動をすぐにとりました。
 
いつの時代にも、何処の国にも、情緒面で非健康的な環境におかれている人はいるものです。その人たちが自分の欲望の対象に、何も知らない幼児や未成年を選ぶことは、大変悲しいことですが事実です。対策としては、親子でこのような事件についても話し合っておき、非常時の場合にどうするかを子どもと一緒に考える必要があるのでしょう。その一方、地域社会が一体となって子ども達の安全を守る積極的な取り組みが必要です。私が幼かった頃は、隣組や地域の子供会があって近所・地域の人たちの社交や助け合いの場がありましたが、見知らぬ人が急速に増えた今日の地域社会では新しい取り組みが必要です。私が30年も前に東ドイツに行った時、老人ホームの隣に幼稚園があり高齢者と幼児達が楽しそうに行き来しているのを見てすっかり感心させられました。お互いに必要な人たち同士ですから、ごく自然に多くの実りがあります。日本でも地域の高齢者でお元気な方が、共働きの両親のお子さん達をボランティアで学校の送迎を手伝うとか。
きっと地域に素敵な人間関係が広がってゆくと思います。

この一年間お付き合いをいただき、ありがとうございました。
2006年の新しい年が、地球には平安を、皆様にはご多幸を運んできますように! そして、子ども達の瞳の輝きと笑い声が耐えない一年となりますように!
ノブコ タカハシ ムーア

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12月のハワイ
日本語のイベント案内はつぎをご覧下さい。
ホノルル市庁舎前に座るミスター・サンタとミセス・サンタの写真もありました。
http://www.gohawaii.jp/calendar/cal_12.html
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多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International

第11回 インドのカレー

 先日の幼稚園で開いた「お母さんの勉強会」は、松居和さんの講演でした。

 仕事柄、今までたくさんの教育・子育てについての講演を聴いてきましたが、松居さんのお話は、海外での実際のご経験を通してのもので、とても説得力があります。私の嫌いな「欧米では…」「スウェーデンでは…」の論調で、よく教育評論家が、物知り顔で唱える教育論を、舌鋒鋭く論破されます。

「松居先生、困った母親がいるんです」
とある園長先生。

「自分がカレーを好きだからといって、子どもに毎日カレーしか食べさせないんですよ」。

 それは問題ですね、といって3秒後に松居さんははっと気づいたそうです。

「でも、園長先生、インド人は毎日カレーを食べてますよ」。

 インドの田舎で1年間生活をされた経験からの答えに、園長先生は
「あっ、ほんとですね。どうして私、こんなことにこだわっていたのかしら」。

 松居さんはおっしゃいます。

「世の母親の抱えている問題の80%は、この『インドのカレー』を思い出してくだされば解決するんですよ」「子育てに、正解はないんです。親の趣味でやればいいんです」

 また、こんなお話もありました。「砂場で遊んでいる3歳児より、幸せになれない。なぜなら、大人は競争に勝つこと、お金持ちになることを幸せと考える『ものさし』を持ってしまっているからです。幸せのものさしを変えるだけで、砂場の砂でも幸せを感じることができるのです」。

 幸せのものさしを、一度見直してみることが、心の豊かさを得るためには必要かも知れませんね。

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幼稚園ねっとにご登録いただいている幼稚園コラムです。 各幼稚園のコラムを順次ピックアップして紹介していきます。

かすが幼稚園 理事長・園長 米川安宜
京都市右京区の私立園。園長は同志社大学法学部卒業後、國學院大學で神道学、佛教大学で幼児教育を学ぶ。キリスト教、神道、仏教と三つの宗教の大学で学んだ特異な経験をもつ。「子どもは大人よりも能力が高い」という目で子どもと関わり、子どもの脳の発達にあった教育と、積極的な心構えを育てる新しい幼児教育を行っている。また、「幼児期こそ、しつけの最適期」として、しつけ・礼儀、道徳教育も重視している。 (http://www.kasuga.ed.jp/)

第27回 「一人っ子の生活環境」

ALOHA! 日本では秋が深まり、秋の果物の美味しい季節ですね。運動会や遠足と野外活動の楽しい、秋でもありますね。美しい秋を、そして秋の味覚を、ご家族そろって満喫していらっしゃることでしょう。

さて私は編集活動に追われており、先月号は失礼させていただきました。私が過去に発信した、メイル・マガジンをホノルルで編集し楽しいイラストや写真入りの本に再編集しております。印刷工場はタイにあるそうです。来年一月出版の予定で準備を進めております。完成しましたら又お知らせいたしますので、どうぞ宜しく!

私の15歳の息子が、昨日思いがけないことを言いました。「16歳になったら、仕事が出来る許可をもらいAプラスの仕事をしようと思うけど、どう思う?
小さい子ども達の面倒を見るのは楽しいと思うんだ。」私は一瞬自分の耳を疑いました。Aプラスとは、小学校の授業終了後、学校で実施している児童活動です。
兄弟のいない児童、家に帰っても共稼ぎの両親が留守の家庭の児童、その他の家庭事情からすぐに家に帰らない児童を集めて、様々な活動をしています。
息子が冗談から「弟が欲しい」と言ったことはありましたし、友達の幼い弟や妹と楽しく遊んだ報告を受けたこともしばしばありました。しかし、自分からAプラスの仕事を選ぶとは思いませんでした。いつまでも我が家のベービーだと思っていたら、そして彼のビッグ・ブラザー役をしてくれる人を見つけたいと思っていたら、母親の思いなどそっちのけで息子は息子の思いがあるようです。まあ、その思いが16歳まで本当に変わらないかどうかは別問題ですが、、、、、。

出生率の低下が、多くの一人っ子を生み出しているのは世界的な傾向です。その一人っ子の面倒を見るのは、人間ではなく機械がしている事実も確実に広がっています。幼い時からテレビやコンピューターを相手にして育ってしまうと、どのような弊害が起こるのか、まだ論じられている段階で実証例はありません。デパートで買った生きたカブトムシが死んでしまったら、「ママ、カブトムシの電池を換えて!」と子どもが言ったのは10年ほど前です。「生命の大切さを子ども達に教えなくては」と叫んでるうちに、日本における自殺者の数は年々増加し年間3万人以上にも及ぶ異常事態となってしまいました。ご存知のように人間の成長は、この地球上の生物の中でも長い時間が費やされています。18年も20年もかけて一人前となる生き物は、人間以外にいないのでは、、、、、。
それにも拘らず、今日目まぐるしく変化する大人社会の影響を受けて、子ども達の生活環境は、子どもが人間の子どもらしく成長できない生活環境です。

日本の幼稚園で、幼稚園の送迎バスに一人で乗り降りできない児童が増えているそうです。転んでも自分を反射的に守る行動ができず、顔から転んで顔に怪我をする子も増えているようです。兄弟でふざけ合ったり、近所の子ども達と追いかけっこをしたりする生活環境がすっかり失われてしまいました。親にしてみれば、コンピューター・ゲームで一人おとなしく遊んでいてくれれば、手がかからず助かるのですが、、、、、、これは人間の子どもとしての本来の姿では、決してありません。(この点においては、私も息子のことで大いなる反省があります。)子どもが人間として健やかに成長し、生きるたくましさと喜びを知るためにも、私達大人は意識的に生活のスピードをスローダウンさせる必要がありますよね。大人の忙しさを言い訳にせず、子どもの目を見つめて話を聞く時間は必ず出来るはずです。

我が家の息子が16歳になっても、Aプラスの仕事に興味を持ち続けますように、母親として私は密やかに願っています。
ノブコ タカハシ ムーア

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ハワイ州の花
ハワイの州花は、黄色いハイビスカスです。1988年に正式な州花とされたそうです。植物のアオイ科に属するハイビスカスは、原生種と世界の様々な地から持ち込まれた種が交配され、現在では5,000種ものハイビスカスがあるそうです。
ハワイのあちらこちらで見かけるハイビスカスは、色も様々で、その色の美しさにしばしば魅せられます。ついでながら、ハイビスカスはレイには利用できません。その代わり耳の後ろにつける髪飾りとしては、男性にも愛用者がいます。
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多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>