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第7回 「ママ、お腹が痛いよ」

「ママ、お腹が痛い」
子どもが急に幼稚園に行きたくないといったら、お母さんはどうしますか?
「お腹が痛いなんて嘘でしょう、嘘をつかないの!」
「ダメ、ちゃんと行きなさい」
幼稚園に行きたくないと言ったらママに怒られた、という話をよく子どもたちから聞きます。朝の忙しい時間に、幼稚園に行きたくないとダダをこねられると、ついイライラして強い口調で子どもに当たってしまうかもしれません。
でも、子どもは決して怠けているわけではないのです。子どもが幼稚園に行きたがらないのには必ず理由があるのです。
・幼稚園に行っている間に、小さな弟や妹にお母さんを取られてしまうから
・幼稚園で嫌なことがあったから
・恐い人や意地悪な人が居るから
・他の園児たちと上手く付き合えないから
などいろんな理由があります。
子どもの理由に耳を傾けてあげてください。お母さんも忙しいのに大変でしょう。でもこの日は幼稚園に行かなくてもいい、遅刻をしてもいいから、じっくりと話を聞いてあげて下さい。
そして、子どもの話に対してどうすればいいかを教えるのではなく、“腹が立ったこと”“悲しいこと”を受け入れてあげてください。
「そうなんだ、それは腹が立つね!」
「そんなことがあったの、それは悲しかったね!」
解決策よりも気持ちを受け入れてあげたほうが子どもは楽になりますよ。
最近、小中学生や高校生の不登校が増えています。不登校になるきっかけは人それぞれでいろいろな理由があります。けれども、不登校の子どもさんとカウンセリングをしていると、多くの子どもさんが“腹が立つ”とか“悲しい”という感情を上手く吐き出せないことに驚きます。
“怒り”や“悲しみ”を適切に使うと、適切な問題解決が可能になります。適切に使うための第一歩は、親がその感情を受け入れてあげることなんです。
幼稚園くらいの頃から、“怒り”や“悲しみ”をうまく使えるように親が援助してあげると良いのではないでしょうか。

7月30日に横浜市で不登校フォーラムが開催され、私もそこで日本で最初にフリースクールを設立された高崎学園の高崎先生と一緒に講演をさせていただきます。不登校に対処または予防するための関わり方などについてもお話させて頂きます。入場無料ですので、興味がある方は是非お越し下さい。

【未来を創る子どもたちセミナー】
日 時:7月30日 10:30?14:30
場 所:ラジオ日本クリエイト
       横浜市長者原5丁目85番 明治安田生命ラジオ日本ビル3F
お問い合わせ:0120?987?238(敬愛ビジネス学院)

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幼稚園や小中学校での講演活動や個人カウンセリングで活躍中の心理カウンセラー、倉成 央がおくるコラム式カウンセリング。 講演現場での出来事やカウンセリングなどの実体験を織り交ぜながら、様々な心理的アドバイスを紹介していきます。

<倉成 央 (くらなり ひろし)> 心理カウンセラー、各種(文化サークル、専門学校等)心理カウンセリング講座講師。 診療内科医院などの紹介で個人カウンセリングを行っている。また不登校や引きこもり、家庭内暴力等子供の問題や、子育ての問題、母親のストレスケアーについても、多くのカウンセリングを実施している。 幼稚園や小中学校での講演活動も行っており、主な講演テーマには「こんな言葉が子供を傷つける」「ゆとりをもって子供と接するために」などがある。

第7回 ごっこ遊びの中で育まれるもの?まとめ?

ここまで、ごっこ遊びの中で育まれる、様々な「力」について、お話してきました。
今回は、まとめとして、実際に私が担任していた5歳児のクラスでのエピソードを紹介したいと思います。

5歳児(年長児)、26名のクラスでした。
12月の生活発表会で、劇遊びをすることになり、どんな劇にしたいか、みんなで相談しました。

「みんなが知っているお話がいい」
「できるだけ、たくさんの人・動物がでてくるお話がいい」
ということで、数多く出された候補の中から、「七匹の子ヤギ」と「シンデレラ」の2つをやることになりました。
一人一人、どちらか自分の出たい方のグループに入ります。
女の子の8割程が「シンデレラ」を希望しました。皆、自分こそシンデレラになれると夢見心地です。

いよいよ役決め。9人の女の子がシンデレラに立候補しました。
私「9人も、シンデレラにはなれないね。」
子ども達「お姉さんとか、魔法使いもいるよ。」「ナレーターだっているよ。」
私「どうする?」
子ども達「ジャンケン?」「うん、ジャンケン!」

9人で工夫してジャンケンをし、だんだん脱落していく女の子たち。でも、すぐに、
「じゃあ、私、ナレーターになるよ。」
「私、王子様にする。いつも、お姫様ごっこの時、王子様やってるから。」
「ねえ、先生、お姉さんも、舞踏会の時、ドレス着るよね?お姉さんにしようかな。」
などなど、シンデレラになりたかった気持ちを切り替え、自分の役割を見つけていきました。
正直、泣く子が出たり、もっと揉めたりするかも…と覚悟していたのですが、子ども達の心の成長を見せつけられた思いでした。
シンデレラ役の方は、最後にHちゃんとYちゃんの2人が残り、結局Hちゃんが 勝って、シンデレラ役を獲得しました。

ここで、私から一つの疑問を投げかけました。
「シンデレラには、魔法がでてくるよね。ボロボロの服がドレスになったり、か ぼちゃが馬車になったり。どうしようか。」
この時点で、私の中では、「パッと着替えのできる衣装を工夫するしかないかな…」くらいの気持ちだったのですが、一応、このワクワクするような大問題を、子どもたちとも共有してみたかったのです。
すると、N君から、意外なアイディアが出てきました。
N君「誰かがボロボロの服をきていて、パッとドレスのシンデレラと交代するっていうのは?例えば、2番だったYちゃんがボロボロ服を着てさ、ドレスのHちゃんとチェンジするの。」
私「ああ、確かに。それだと、魔法らしく見えるかな?」
子ども達「見える、見える!」
でも、肝心なのは、Yちゃんの気持ちです。一度はあきらめたシンデレラ。しかも、あこがれていたドレスは着られず、ボロボロの服だけなんて。
私「Yちゃん、どうする?シンデレラだけど、ドレス着られないんだよ…。いやだったら、ほかの役でもいいんだよ。」
Yちゃん「いいよ。Y、やるよ。」
N君のアイディア、そして、Yちゃんの決断。周りのこどもたちの温かい雰囲気も含めて、私は感動していました。

この出来事自体は、純粋な意味での「ごっこ遊び」からは、ちょっとはずれているかもしれません。でも、「想像力」「問題解決の方法」「自己コントロール」
などなど、毎日の遊びの中で育まれた一人一人の力が発揮された、素晴らしい場面でした。この子ども達を私は、心から誇りに思いました。

後日談があります。
劇の練習が始まり、その様子を見た他のクラスの先生から、「Yちゃん、あれでいいの?」と心配されました。
私は、事の成り行きを説明し、Yちゃんは、2番目のシンデレラとして、納得してやってくれていることを話しました。
実際、いつもは元気一杯、大きな声のYちゃんが、劇の時は、うつむき加減で
「はい、お母様…」「はい、お姉さま…」
と弱々しい声で話すのです。ぼろをまとったYちゃんが、いじめられるシンデレラになりきっているのです。
でも、同じ心配は、他の大人が見れば、きっと誰もが抱くことでしょう。
私は、職員会議で、他の先生達にも、子ども達の成長した姿だと、とらえてもらえるよう、説明しました。
そして、何より、Yちゃんのお母さんにも!
私が話した時、お母さんはすでにYちゃんから大体事情を聞いていたようで、笑顔で納得してくれました。

そして本番。
魔法で、大柄なYちゃんシンデレラから、小柄なHちゃんシンデレラに変身した
場面は、場内からの温かい笑い声に包まれました。

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元保育士の「ゆっこせんせい」が12年の保育経験を活かして、子供たちとの遊びの中で気づいたこと、発見したことなどを中心にお届けしていきたいと思います。

<さとうゆきこ>
筑波大学心理学専攻、中退。92年、私立保育園就職。勤務しながら、保育士資格取得。0歳?5歳の各歳児の保育に携わる。04年、退職。現在は、HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」にて、オリジナル手作り布おもちゃを発表し、布おもちゃの素晴らしさを伝えるべく、活動中。7歳と9歳の男の子の母でもある。
HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」:http://yukkotoy.com/

第8回 砂場を「無菌状態」にする?

 最近、幼稚園に、次のようなDMがたびたび届き、営業にも来られます。それは、「砂場には大腸菌などの雑菌がいっぱいなのをご存知ですか?」などのうたい文句で、砂場を「抗菌」する薬品の販売や、消毒処理をする、というようなものです。

 DMならシュレッダー行きですし、営業にこられたら、私は「いりません。やりません」と答えています。

 なぜ?と思われるかも、ですが、砂場どころか、幼稚園は「雑菌だらけ」だからです。驚かないでくださいね。実は、ご家庭、お店、デパート、電車、バス、はたまた空気中、世の中にはもともと雑菌がいっぱい、なのです。

 最近、抗菌グッズ、がはやっていますが、こんなものは実はぜんぜん役に立たっていない。意味がほとんどない、と言ってもいいと思います。

 もし、仮に、「無菌」の状態で、生れたときからお子様を育てたとしたら、例えば、6歳になって、突然雑菌だらけの世の中に出たら、とたんにいろんな病気にかかってしまいかねません。

 子どもは、もちろん私たちもですが、幼い頃から大腸菌などの雑菌によっておなかをこわしたりしながら、だんだんと抵抗力を身につけていくものなのです。完全な無菌状態での生活、というのは身の回りを抗菌グッズでかためても不可能です。

 電車のつり革より、トイレの便座のほうが、菌が少なかった、という実験報告を聞いたこともあるくらいです。

 砂場に犬猫の糞がある、のは論外ですが、おなかを壊すこともあるかもしれないけれども、大腸菌などをわざわざ殺し、無菌状態にするほうがおかしい、そう私は考えているのです。

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幼稚園ねっとにご登録いただいている幼稚園コラムです。 各幼稚園のコラムを順次ピックアップして紹介していきます。

かすが幼稚園 理事長・園長 米川安宜
京都市右京区の私立園。園長は同志社大学法学部卒業後、國學院大學で神道学、佛教大学で幼児教育を学ぶ。キリスト教、神道、仏教と三つの宗教の大学で学んだ特異な経験をもつ。「子どもは大人よりも能力が高い」という目で子どもと関わり、子どもの脳の発達にあった教育と、積極的な心構えを育てる新しい幼児教育を行っている。また、「幼児期こそ、しつけの最適期」として、しつけ・礼儀、道徳教育も重視している。 (http://www.kasuga.ed.jp/)

第7回 過激なゲームは絶対禁物です!

 昨年は地震や台風などの自然災害の多い年でした。そして幼い少年少女の、考えられないような残虐な事件も数多く起きた一年でした。

 そういう事件の報道を見ていて、あるひとつの特徴があることに私は注目しています。それは、人を殺した後の、その加害者である少年少女の「態度」です。「父母を殺した後、妹としばらく談笑していた」「取調べのとき、淡々としている」といった報道を見聞きされていることと思います。

 もし、私が、まかり間違って人をあやめてしまったとしたら、それこそどこかに隠れて布団にでもくるまって、ブルブル震えていることでしょう。なのに、その子どもたちは、「淡々と」しているのです。なぜでしょうか?

 以前、「殺人ゲームの影響」という題で、殺人や格闘の過激なゲームの悪影響について書いたことがあります。すっぱいレモンを想像しただけでつばが出てくる。これはイメージによって、脳が間違った信号を送るわかりやすい例です。

 大変精密にできている人間の脳ですが、このような「欠陥」がある。繰り返しインプットされた情報について、脳はイメージしたものと実際に体験したこととの区別ができないのです。

 では、殺人ゲームを何度も何度も繰り返した子どもの脳はどうなるでしょうか?もうおわかりですよね。そう、その子の脳は、無意識のレベルで実際の殺人とゲームとの区別がつかない状態になっているのです。だから淡々としていられるし、また簡単に人を殺すことができるわけです。

 だからこそ、特に脳の基礎ができる幼児期には過激で特にリアルなゲームは絶対避けていただきたい。ご家族がされているのを見るのも同じです。

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幼稚園ねっとにご登録いただいている幼稚園コラムです。 各幼稚園のコラムを順次ピックアップして紹介していきます。

かすが幼稚園 理事長・園長 米川安宜
京都市右京区の私立園。園長は同志社大学法学部卒業後、國學院大學で神道学、佛教大学で幼児教育を学ぶ。キリスト教、神道、仏教と三つの宗教の大学で学んだ特異な経験をもつ。「子どもは大人よりも能力が高い」という目で子どもと関わり、子どもの脳の発達にあった教育と、積極的な心構えを育てる新しい幼児教育を行っている。また、「幼児期こそ、しつけの最適期」として、しつけ・礼儀、道徳教育も重視している。 (http://www.kasuga.ed.jp/)

第23回 「子供のためのハワイの夏のプログラム」

ALOHA! 日本では雨が多くなる頃ですね。南北に長い島の日本、しかも四季がある日本は、北から南へ一年中をとおして様々な自然を楽しめれる国ですよね。江戸時代の鎖国政策の後、開国された日本にやってきた西洋人たちは、この日本の自然の豊かさに驚嘆したそうです。そして、自然の細やかな変化も見落とさず、自然とともに生きている人がいることに、さらに驚嘆したそうです。そういう地理的立地条件の自然状況の中で幾百年にもわたって育まれてきた様々な日本文化と変わらぬ和の精神。子ども達にも、是非伝えていきたいものですね。

太平洋の真ん中にある小島のあつまっているハワイ諸島は、島の歴史、地形や海流の違いによって、それぞれの島が多少異なった自然環境を生み出しています。私の住むオアフ島は東京都の80%ほどの面積ですが、この島でさえ谷あいの地域は雨が多く緑がうっそうと茂って、他の地域との違いがはっきりと解ります。全島を通して、又一年を通して、日本のような気温の変化はありませんが、やはり人々の生活文化やメンタリティーは、自然環境に影響されます。ですから、ここではのんびりとした大らかな気分にされます。そんなハワイに癒しを求めてやってくる日本人が、最近は多くなっています。

以前「お辞儀と握手」のタイトルの私のコラムでもお話いたしましたが、
私の息子が幼かった2歳?3歳の頃,父親と一緒にオーストラリアに住んでいたことがあります。父親が人と出会うと、必ず横から小さな手を出してその人に握手の挨拶を求めました。その小さな手には、必ず笑顔と共に応じてくれる大きな手がありました。日本に戻ってきた息子の小さな頭脳は、握手の習慣がないことを悟り、「ハロー」と出会った人に挨拶をしました。ところが反応がありません。彼は日本語を知ると「こんにちは!」と日本語で挨拶を試みましたが、やはり反応がありませんでした。そして、日本では人に挨拶をすることをやめました。その息子が4歳の時、ハワイに来て「水を得た魚」のように、急に生き生きとしました。握手をする手を出さなくても、彼を受け入れてくれる笑顔がありました。
11年前の当時、彼の髪は綿菓子のようなアフロヘアーだったので、「まあ可愛い」とか「あなたの髪、素敵よ」とかの言葉までもらって、その上複数の彼よりず?と年配の挨拶友達まで彼は獲得してしまいました。

この11年間の間に、この地域にも人が密集してきました。車の台数も急増し、どこに行くのも時間がかかるようになると、大らかなハワイ住民の中にも、大都会のコンクリート・ジャングルに住む人のようなメンタリティーを持つ人もでてきます。そんなマイナス点を考慮した上でも、ハワイの自然の恵みには人の心を開放的にしてくれパワーが確かにあるようです。

幼稚園に行ってらっしゃるお子さんの夏休みを利用してハワイ家族旅行を計画される方に役立つ今までの情報を、まとめてお伝えいたしましょう。

1.ワイキキの近場で安い予算で気楽に親子で過ごすなら、、、、
2年前の私のコラム第1回(2003年8月号)でもお知らせした、チルドレンズ・デスカバリー・センター。多民族社会ハワイを親子で楽しく体験しながら学べるセンターです。最近はホームページも設置したようですから、お出かけの前に最新の情報をこちらから得てください。日本語のページはありませんが、必要な情報はお父さん・お母さんの英語力でも入手できると思います。
http://www.discoverycenterhawaii.org
日本のテーマ・パークより規模はず?と小さいですが、アメリカを訪れている実感と共に親子で安心してゆっくり遊べます。

2.ワイキキからちょっとした旅行気分で贅沢に過ごすなら、、、、、
ポリネシア・カルチャー・センターについては、私のコラム第7回(2004年2月号)でご紹介しましたが、最近ではハワイアン・カルチャー体験の機会も多くなっているようです。参加料金は決して安くはないですが、たっぷり一日楽しめます。小さいお子様連れでしたら、夜のナイト・ショーを抜いたプログラムでも
充分です。
http://www.polynesia.co.jp

3.ワイキキから1時間弱で、海洋動物を楽しみたいなら、、、、
シーライフ・パークは、私のコラム第12回(2004年7月号)でご紹介しましたが、ここでも最近参加型のプログラムが増えています。動物がお好きなお子さん達と、楽しい一日を過ごせます。この付近から見渡せる裏オアフの、息を呑むような風景も必見です。
http://www.sealifeparkhawaii.com/
こちらのHPも日本語版がないので、初めて訪問される方、英語が得意でない方、は旅行者のオプショナル・ツアーに参加されたほうが安心かもしれません。

その他最新ハワイ情報の収集には、こちらもご覧下さい。
http://www.gohawaii.jp/

お子様連れで海外旅行をする方が最近はとっても増えておりますし、それが可能な便利な時代になりました。でも、海外旅行を親が楽しみたくて海外に来てまでべビィー・シッターを頼まれる方がいらっしゃいますが、私はこれはちょっと残念な気がします。

折角お子さんが日本では体験できなかった感動や感激を一緒に分かち合える機会ですから親御さんはお子さんのペースに合わせ童心にかえり、それこそ忘れられない親子の思い出が沢山出来たら、きっと素敵な夏になりますよ。
ノブコ タカハシ ムーア

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ウクレレ
ハワイの音楽やモダン・フラダンスの演奏に使われるウクレレは、どんな楽器か皆さんご存知だと思います。このウクレレの語源は、ハワイ語で飛び跳ねるノミの意味(ウク=ノミ、レレ=飛び跳ねる)です。1878年にポルトガルのマデイラから来た移民労働者によってハワイに持ち込まれた小型ギターを元に、ハワイでさらに小型の楽器をハワイ移民ポルトガル人が製作しました。その弾き方の指の動きが飛び跳ねるノミに似ているところからつけられた名称とも言われています。
日本人観光客を中心に、ハワイでもウクレレ再ブームの気配がおこっています。

多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>

第6回 ごっこ遊びの中で育まれるもの?その6?

前回、「順番」や「ジャンケン」など、子供の世界の「問題解決の方法」について、お話しました。

でも、そこは子ども。欲しいものは欲しい。イヤなものはイヤなんです。
泣きます。暴れます。はたまた石のように塊ります。
そこを脱する力が、「自己コントロール」する力です。

友達との遊びが楽しくなってくるのは、2?3歳頃からです。
この時期の男の子たちは、「○○レンジャー」などのヒーローごっこが大好きです。変身ポーズも格好良くキマリ、なりきって遊びます。
A君「ぼく、レッド!」
B君「ぼくも、レッド!」
仲間遊びを始めたばかりの「○○レンジャー」にはレッドが、3人も4人もいたりするものですが、それでOK!何の問題もなく、遊びは成り立っています。
ところが、少し年齢が上がってくると、「レッドは1人」という事実に気付き始めます。
テレビのレッドは1人なのだから、ぼくたちのレッドも1人だけ。ブルーだって、イエローだって、いなくちゃ「○○レンジャー」になれない。おかしい!

A君「ぼく、レッド!」
B君「ぼくも、レッド!」
以前と同じセリフで、今度はケンカが始まってしまいました。
せっかく、楽しく遊ぼうと思ったのに、ケンカしているうちに、もう遊ぶ気持ちなんてどこかへいってしまいます。

A君のことは大好きなのに、一緒に○○レンジャーしたいのに、できなかった・・・・・

とても悲しい出来事です。
こんな失敗を繰り返した後、ある時

A君「ぼく、レッド!」
B君「A君、レッドだね・・・ぼく、ブルーにする」
レッドになること(自分の要求を通すこと)と、大好きな友達と遊ぶことを考えて、友達と仲良くする方を選んだのです。
B君の、レッドも大好きだけど、A君も大好きという想いが、自分の要求・感情をコントロールする力を生んだのです。

レッドを譲られたA君も、「あれ?」と気付きます。
B君、今日はレッドじゃなくていいんだ。ぼくにやらせてくれるんだ。うれしいな。

この体験が、今度はA君の、友達が大好き、友達を大切にしたいという気持ちを育てます。
もうすぐ、A君がB君のために、何か譲ってあげたり、かばってあげたりする場面も見られることでしょう。

友達との楽しい遊びと、お互いの要求がぶつかりあってのケンカ。
ごっこ遊びは、この繰り返しの上に成り立っています。
そんなごっこ遊びを積み重ねることで、友達を大切にしたい、やさしくしたい、喜んでもらいたいという気持ちが芽生えます。この気持ちこそが「自己をコントロールする力」の糧となるのです。

大人は、「ケンカは悪いこと」と決めつけて、すぐに決着をつけさせたり、謝らせたり、見せかけの仲直りをさせようとしてしまいがちです。また、年齢が上がれば、大人の「謝りなさい」「貸してあげなさい」「我慢しなさい」といった言葉で、言う通りにできるようになるかもしれません。
でも、これでは、本当の意味で、「自己」を「コントロール」したことにはなりません。

子どもの内側から、にじみ出てくるような「自己コントロール」する力。
これこそ、子ども同士のごっこ遊びの中で育まれるものと言えるのではないでしょうか。

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元保育士の「ゆっこせんせい」が12年の保育経験を活かして、子供たちとの遊びの中で気づいたこと、発見したことなどを中心にお届けしていきたいと思います。

<さとうゆきこ>
筑波大学心理学専攻、中退。92年、私立保育園就職。勤務しながら、保育士資格取得。0歳?5歳の各歳児の保育に携わる。04年、退職。現在は、HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」にて、オリジナル手作り布おもちゃを発表し、布おもちゃの素晴らしさを伝えるべく、活動中。7歳と9歳の男の子の母でもある。
HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」:http://yukkotoy.com/

第18回 子どもが自分で着たくなる服、選んでいますか??一人で着られることが、大きな自信につながります?

 緑の眩しい季節となりました。衣更えのこの季節、大きくなったお子さんのために服や靴を用意するのも、親御さんには楽しみなことでしょう。
 さて、お子さんの服を選ぶ時、あなたは何をポイントに選んでいますか? デザイン? 素材? 洗濯のしやすさ? いろんな観点があると思います。
 これから成長していく子供たちのために、ここでもう一つ考えていただきたいポイントがあります。それは、子供が自分で脱いだり着たりしやすいものかどうかという点です。

 ベビーのうちは動きやすいものであれば充分でしょう。着せたり脱がせたりする時に「お袖に手を入れようね、ほら出てきたよ。」などと声をかけながら行なうと赤ちゃんの意識づけに役立ちます。
 歩けるようになり、手が使えるようになってきたら、お子さんが自分で脱ぎ着するところを想像してみてください。どんなものがいいでしょうか。
 まずオムツは寝かせるタイプを卒業してパンツタイプに、肌着はロンパスやボディスーツからTシャツ仕様へ。洋服は複雑な作りのものよりシンプルなもの、頭からかぶるタイプならどちらが前かわかりやすいもの、といったように子供の気持ちになって着やすいものを選んでみてください。
 靴も同様です。まず歩きやすいもの。サイズが合っていることはもちろんですが、自分で脱ぎ履きのしやすいマジックテープなどで止められるものがいいでしょう。
 マジックテープなどが普及していなかった幼い頃、外に遊びに行くときに、自分ですぐ履けるので長靴を好んではいていた、とおっしゃるお母さんもおられます。自分でしたいという心はいつの時代にも必ず現れるものなのですね。

 時間に追われていると、つい今までの習慣で、服を着るのも靴を履くのもすべてお母さんがしてしまいがちです。自分で手を使える時期になっても、してあげていることで、せっかくの子どもの発達のチャンスを逃してしまうばかりか、自立心の芽生えを摘み取ってしまうことにもなりかねません。

 幼稚園に行き始めるよりずっと前に「自分でしたい」は始まります。その時期に、助けを借りながらも自分で洋服を脱ぎ着するという体験は、一人でできるようになったときに、子供本人の大きな自信になります。
お子さんが自分で着たくなる服、選んでみませんか? 自立の芽生えは 訪れているのです。

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新宿区河田町にあるWASEDA Frontier Kids Learning Centerの園長、橋本 恵理が、自らの子育て経験を活かし、モンテッソーリ教育の内容を身近な例を挙げながら紹介。「個性と自立心を養う」教育法であることをお伝えしていきます。

<橋本 恵理 (はしもと えり)> 早稲田大学理工学部卒業。大手保育事業会社にて認可保育園や駅型保育所などの立ち 上げ経験を持つ。2003年、幼児教育におけるベンチャー企業である?フューチャーフ ロンティアーズ取締役(COO)に就任。現在、新宿区河田町にモンテッソーリメソッ ドをベースに日本人を対象としたインターナショナルスクール WASEDA Frontier  Kids Learning Centerの園長として、また2児の母としても活躍中。

第6回 専業主婦、バンザイ!

 「女性の社会進出」、最近よく耳にすることばですね。女性が仕事を続けながら安心して子育てできる社会を作ろうということです。進歩的文化人といわれる人々が唱えるこのことば、ちょっと待ってという感じです。

ことばだけを聞いていると「そりゃそうだ」と思うのですが、よく考えるとおかしい。

 一体、「社会」とはどういう社会のことをいうのでしょうか。この「社会進出」と聞くと、まず頭に浮かぶのが、会社などでバリバリ仕事をしている姿、働いている女性像です。だとすると、家庭で子育てに専念しているいわゆる「専業主婦」は「社会に進出」していないのでしょうか。時代遅れの女性なのでしょうか。

 私は決してそうは思いません。というのも、「子育て」は他のどんな仕事より、生きがいとやりがいを与えてくれるすばらしい仕事だ、と考えているからです。

専業主婦もそれだけで立派に「社会に進出」していると思うのです。

 そして、あたかも専業主婦が社会に進出していないかのように錯覚させ、「私も仕事をしなければ」と思わせるような風潮は改めないと、と思っています。

 誤解のないように付け加えると、私は決して子育てと仕事を両立させている女性をダメだと言っているのではありません。だって、たとえば農業を営む家庭、それこそ昔からお父さんとお母さん、一緒に畑仕事に出かける。時には子どもを
背中におぶって、収穫したホウレンソウを洗う。

こういう家庭に「女性の社会進出」などというと、「何をいまさら」でしょう?

 一方気をつけておかなければならないのが、この「女性の社会進出」を助けるために福祉を充実させる結果、いわゆる「子育て放棄」を助長すること。

ほとんどのお母さんにはあてはまらないとは思うのですが、やはりこの危険性は知っておかなければならないと思います。
というのも、こんなことばを聞いたことがあるからです。

「世の中が、子どもを生め生め、っていうから生んだの。後はちゃんと行政が面倒みてくれなきゃ」

 これは違うと思うのです。こういう極端なことをいう人をたくさん生み出す社会であってはならない。
いつの世も「子育て」は何よりもすばらしい、自分をも育ててくれる仕事―もちろん両親にとって―であってほしいものです。

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幼稚園ねっとにご登録いただいている幼稚園コラムです。 各幼稚園のコラムを順次ピックアップして紹介していきます。

かすが幼稚園 理事長・園長 米川安宜
京都市右京区の私立園。園長は同志社大学法学部卒業後、國學院大學で神道学、佛教大学で幼児教育を学ぶ。キリスト教、神道、仏教と三つの宗教の大学で学んだ特異な経験をもつ。「子どもは大人よりも能力が高い」という目で子どもと関わり、子どもの脳の発達にあった教育と、積極的な心構えを育てる新しい幼児教育を行っている。また、「幼児期こそ、しつけの最適期」として、しつけ・礼儀、道徳教育も重視している。 (http://www.kasuga.ed.jp/)

第6回 子供の心の栄養語3

「よくやったね」

“あの人は行動力がある”とか“行動力が無い”といわれる人がいます。“行動力がある人”といわれる人は、例え未経験で初めてのことをやるにもかかわらず、“理由はないけどうまく出来そうな気がする”という気持ちで対処できますので、その行動も自由で大胆なものになるでしょう。これらはどのように培われるのでしょうか。一般的には大人になってからの成功体験の有無によるものと考えられていますが、必ずしもそればかりとは言えないのです。

幼稚園くらいの子供はいろんなことに興味を持っています。いろんなものを触ったり、お兄ちゃんやお姉ちゃんがやっていることを自分でやってみようとしたり。まだ慣れない不器用な手つきで一生懸命に興味を持って取り組もうとしています。

親にとっては、子供のこれらの行動はハラハラドキドキで、目が離せません。カッターナイフだろうがアイロンだろうが、目に留まればとりあえず触ってみようとします。
「危ない!」「触っちゃダメ!」「じっとしていなさい!」子供の身体の安全を考えるあまりに、こんな言葉が多くなってきます。あまり「ダメ!ダメ!」と言われると、子供は“何かをやろうとするとダメと言われる、だからあまり行動しないようにしよう”と考えるようになるのです。
また、子供はまだまだいろんなことをうまくやれません。ついついうまくやってもらうために「ああしなさい、こうしなさい」と指示を与えてしまいがちになります。やはりあまり指示を与えられると自分で行動しないようになり“親の(誰かの)言うとおりにしていよう”と考えるようになります。
大人になって“誰かに指示してもらわないと安心して行動できない”と言う方々には、幼少期に、親から“ああしなさい、こうしなさい”と行動を細かく指図されたり、親が心配性で”危ないからじっとしていなさい“といったメッセージを多く受けてきた人が多いのです。
子供の安全のために、いろんなことを禁止する事はある程度仕方がないことでしょう。しかし、そればっかりだと子供は行動力を抑えてしまうようになります。
やはり時には子供に自由にやらせてあげて、うまくできていなくても自分でやったことを褒めてあげたいものです。「これあなたがやったの?すごいね!よくできたね!」ほめ言葉とお父さんやお母さんの嬉しそうな顔、これを繰り返し体験した子供は“自分で何かをやるってことはこんなに心地良いものなんだ”と考えるようになります。そして、お父さんやお母さんの「すごいね!よくできたね!」の言葉と親の嬉しそうな顔を求めまたいろんなことをやってみるようになります。更に経験を重ねると、“何かをやってみると、結果はほめられる(うまくいく)ものだ”と自信を持つようになります。

心配ばかりせず、見守ってあげませんか?
うまくできなくても待ってあげてください。
意味は無くても、自分でやってみたいんです。
意味は無くても、興味があるのです。
そしてうまくできたときに“よくできたね”とほめてあげてください。
たくさんたくさん喜んであげてください。
その言葉と親が喜んでる姿は行動力と自信の栄養になります。

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幼稚園や小中学校での講演活動や個人カウンセリングで活躍中の心理カウンセラー、倉成 央がおくるコラム式カウンセリング。 講演現場での出来事やカウンセリングなどの実体験を織り交ぜながら、様々な心理的アドバイスを紹介していきます。

<倉成 央 (くらなり ひろし)> 心理カウンセラー、各種(文化サークル、専門学校等)心理カウンセリング講座講師。 診療内科医院などの紹介で個人カウンセリングを行っている。また不登校や引きこもり、家庭内暴力等子供の問題や、子育ての問題、母親のストレスケアーについても、多くのカウンセリングを実施している。 幼稚園や小中学校での講演活動も行っており、主な講演テーマには「こんな言葉が子供を傷つける」「ゆとりをもって子供と接するために」などがある。

第22回 「育児はがまんくらべ」

ALOHA! 新緑の日本では、行楽シーズンですね。ご家族揃って楽しむ時間が沢山とれる季節でもありますね。でも、日本では暑さが急上昇しているそうですから、お体もお気をつけください。

こちらハワイもお天気がはっきりしない日が、毎年増えているような気がいたします。地球温暖化の影響は、世界中で様々な影響を与えているようですね。
「地球は青かった」とは、宇宙飛行士の有名な言葉ですが、もはやそれは過去のことになってしまうかもしれません。「地球の青さが薄らいでいる。しかも東アジアが特にひどい。」とは最近のある宇宙飛行士の言葉です。青い空と青い海を、子ども達にはいつまでも残して上げたいですね。それは、生命の喜びの色ですから。

私たちの故郷地球をいとしむように、お子さんは親御さんにとって掛替えのない宝です。昨日は知人の若い白人カップルが、生まれて間もない息子を連れて来て私に紹介してくれました。「へーえ、パパとそっくりな目をしているじゃないの」と私が言うと、若い父親は笑みを顔いっぱいに浮かべました。アメリカ本土からハワイに渡ってきた若い二人が、ようやく生活が落ち着き家庭を築くことになったのです。お二人の幸福感がそのまま愛情となって、生まれて2ヶ月のお子さんをやわらかく包んでいました。

皆様の中には、‘そんな頃もあったな?。’と思い出される方もいらっしゃるでしょう。そんな天使のような存在のお子さんが、一人で動き回り、物をいい、幼稚園に行くようになるまでの子育ては、楽しいばかりではない体験をしていらっしゃる方も多いと思います。子どもが幼い時期の子育ては、親御さんに特に体力と忍耐が要求されます。この要求に答えられないと、幼児虐待のような悲惨な結果になりかねません。

私の娘達が日本で幼稚園に通い始めた時、長女は5歳で年少組でしたが、次女は4歳でその下のピヨピヨ教室に週3回通いました。長女は集団生活に溶け込むのは早い方でしたが、次女は「わが道を行く」タイプでした。ある朝、幼稚園に行く時間になって長女はすっかり出かける用意が出来ているのに、次女はまだ朝食を終わらせずにべビィーチェアーに座ったままです。その朝の朝食が気にいらなかったのか、幼稚園に行きたくないのか、はたまた私の堪忍袋がいつ切れるのかをためしているのか、、、、、何を言っても非協力的でした。幼稚園に遅れてしまうと心配する長女に、これでは不公平です。しかも、朝食途中で次女を幼稚園につれて行ったら、今後も実力行使をして非協力的な人になってしまう恐れもあります。本とにこの時は、私の手が次女にかかりそうでした。次女は、こちらの煮えくり返りそうな感情など気にもせず、鼻歌など歌いながら朝食をこね回しています。長女も見ていることです。私は冷静を取り戻して、即断をしなくてはなりません。状況から見て、次女のペースに乗らないこと。しかも、長女の要望を無視はできません。長女を幼稚園に連れてゆく間、10分足らずとはいえ、一人残される次女に何かがあっては困ります。次女はべビィーチェアーから降りないように充分に言い聞かせました。そして、その間に朝食を食べ終えるように言い聞かせました。私は長女だけを自転車に乗せ、何とか幼稚園の時間に間に合わせました。

急いで帰宅すると、次女は言われたとおりべビィーチェアーに座ったままで、私をほっとさせました。でも朝食もそのままです。朝食が済んでいれば、もう一度次女を連れて幼稚園に行こうと思っていたのですが、こうなると次女とがまんくらべをする必要がありそうです。朝食が終わるまで、チェアーから降りないように次女に厳重に伝えました。幼稚園を休ませても、娘にとってこれは重要なレッスンであると、私は決めました。そして私は自分の予定通り家事を行いました。次女にちらりちらりと目をくばりながらも、相手にはしませんでした。

次女は,半日椅子に座っているのにも飽きてしまったのか、11時ごろになって
「マミー、終わったよ!」と私を呼びました。この頑固娘は、4時間たってやっと朝食を終らせました。そして彼女も私の頑固さが解ったようで、翌日からは、さっさと朝食を終わらせるようになりました。本当に子育てはがまんくらべです。

小さい時かなり我が強かった次女ですが歳と共にまーるい性格になってゆき、いつも何かにつけ心配ばかりしていた長女が歳とともにリーダー・シップを発揮するようになりました。子どもの成長はやはりー長?い目で見なくてはなりませんね。その時の状況や感情だけで、「この子は?だ」と決めつけてはいけません。
子どもの成長過程で芽生える様々な可能性を、摘み取ってしまいかねないからです。がまんくらべの報酬は、親子ともに成長ができることです。

あれから18年以上がすぎ、自然が大好きで教育に情熱を注いでいる次女と、都会派で芸術や近代技術に長けた長女ですが、二人ともそれぞれに私の良き友達でもあります。そして今となっては,がまんくらべは懐かしき思い出です。

ノブコ タカハシ ムーア

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パパイヤ
「お父さんの嫌いな果物はなんでしょう?」と日本のなぞなぞにありましたが、パパイヤはここハワイではみんに愛好されています。以前パパイヤの小さな苗をいただき庭に植えたら、3年後には大木に成長して美味しい実をいっぱいにつけてくれました。緑色の実が黄色になったらさっさともぎ取らないと、鳥に先を越されてしまいます。私は、熟れたパパイヤをま二つに切って中央の黒い小さな種を取り除き、レモン汁をかけて食べる食べ方が好きです。でも沖縄やフィリピンから来た人たちは、熟す前の緑色のパパイヤを利用した料理も知っているようです。
さらに詳しいことはこちらをどうぞ!
http://www.miyosi.co.jp/vegetable/papaya/
http://www.hana300.com/papaiy.html

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多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>