Category Archives: ハワイからの地球人学級

第32回 「幼児虐待」

ALOHA! お子さまが幼稚園に入園さらた皆様、ご入園おめでとうございます。
日本では桜も終わり、春の花々が次々と春を謳歌して咲き乱れている頃だと思います。3月の終わりに、私も日本の桜の花を満喫してきました。
ホノルルに戻ると、日本で浴びた小春日和が恋しくなるほど、不順な天気が続いています。

公私共に忙しく、3月号のコラムは休ませていただきました。悪しからず。

今回は余り好ましくないタイトルがついていますが、幼児虐待がアメリカでも日本でも増加している事実をご理解いただくために、そして理解した上でいかに避けられるかを皆様と考えてみたいと思います。

私の小学校1?2年生の頃の記憶に鮮明に残っている、ある出来事があります。
当時、我が家の庭には鶏が放し飼いになっていました。その日、なにか面白くないことがあった私は、飼っていた犬に必要以上に八つ当たりをして、犬のポチは私の側から逃げ出しました。暫くしてポチの行方を捜すと、今度はポチが庭でのんびりと遊んでいた鶏たちを必要以上に追いかけ回していました。いつもは一緒に仲良くしているポチと鶏たちなのに、突然のポチの奇襲に鶏たちはパニックを起こしてけたたましく騒ぎ、ついに屋根の上にまで舞い上がりました。
空を飛ぶ鶏を目撃した私は、唖然となりました。その騒動は、私がつまらぬことに腹を立てて巻き起こした騒動だった訳です。怒りは連鎖反応を起こし、弱いものに向かって発せられる事実を知りました。

3人の子どもの母親である私は、子育ての時期に同じような体験をしたことが幾度もあります。子どもを必要以上に怒る時、自分の心の中に落ち着かない何か気になる要因が必ずあります。自分自身でさえ気ずかないのに、まして子どもが親の心の中まで知るはずはありません。子どもは混乱し、親からの愛情さえ疑います。大人だったら相手の気配を察して言葉のかけ方や気つかいもあるかもしれませんが、子どもはそんな配慮はせずあくまでも自分を守ろうとします。
その結果益々意固地になって反発をしたり、反抗的な態度をとります。
それによって、益々親の感情が逆流すると、今度は態度に現し子どもに手をあげたり物を投げたりする行為に発展するようです。これはまさに「幼児虐待」の始まりです。私は幸いにも、自分の怒りが幼児虐待まで発展したことはありませんが、冷静になると「さっきは何であんなに子どもに怒ったのかしら?」と反省させられることは幾度もありました。他のお母様がたからも同じような体験を良く伺い『眠っている我が子に、ごめんなさい』との愛言葉もありました。

子育てによって生まれるストレスもありますが、他のストレスが幼い子どもにぶつけられるケースもかなり多いようです。ですから、親業の大事な心得の一つに、自分のストレスを自分でコントロールする術を備えなければなりません。
子どもを育てることによって人格が丸くなる(穏やかになる)とは、正にこの結果なのです。

子どもは本来ストレスを吸収してくれる宝物です。子ども達の屈託のない笑い声や素直にキラキラ輝く瞳は、大人の世界の雑事に追われて緊張している親の心に癒しをもたらしてくれるはずです。それにも関わらず、何かの感情のずれから子どもに怒りを抱いた時は、すばやく自分の怒る感情を分析して見て下さい。

その怒りが子どものした行為によって起こったものであるならば、その理由をきちんと子どもに解るように伝えるべきです。このときこそ、物事の善悪の基準を教える良い機会です。その結果、子どもが学び誤ったならば、その謝罪もしっかりと言葉や行動に現して受け取るべきです。

もしも、自分の怒りが子どもではなく他の要因であるならば、子どもに素直に謝るべきです。大人のエゴからこれがなかなか出来ませんが、子ども達にも大人も感情のある人間であることを知ってもらえます。

変化の激しい現代社会は、大人たちにとってストレスの多い社会でもあります。
それ故に、自分のストレス管理は重大責任です。仕事を離れて自分の世界をもつこと。その方法論はこちらハワイでも良く論じられています。
皆様も自分にあった方法を色々とお持ちだと思います。

私ですか? 空を飛ぶ鶏の悲鳴を思い出しては、自分への教訓にしています。
そして、毎日その日に合った(時間、場所、気分などに応じた)ストレス開放法を利用しています。
 
ノブコ タカハシ ムーア

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多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。
School House International のホームページはこちら>>

第31回 「多民族化する日本社会の子ども達」

ALOHA! 雨季のハワイですが、雨は降らずに日本の梅雨のようなうっとおしい曇り空が続いています。日本も全国的に温度差の激しい不安定な気候の冬ですね。

日本からまたまたショッキングな事件のニュースが届きました。幼稚園児が、安全の為に幼稚園に車で送られるその車中で、送迎の当番であった同じ幼稚園児の母親から殺害されるとは、、、、一体誰を信頼したら良いのか解らなくなります。可愛い盛りのお子様を亡くされた親御さん達の悔しさは、海より深いことでしょう。亡くなられたお子様達のご冥福を祈ると共に、親御さん達の心の痛みに心よりご同情申し上げます。

長い間単一民族と信じられていた日本社会ですが、約30年前私が欧州留学から帰国して民間ユネスコ活動を始めたとき調べた資料では、日本で外国人登録をしている人達の国籍は韓国・朝鮮と中国の人達が圧倒的多数でした。その人達の多くが、当時は日本名を名乗り日本語を話していたので、良いにつけ悪いにつけ、周囲からは外国人あつかいを受けていなかったようです。私が欧州に留学していた当時、ヨーロッパ諸国は外国人労働者をアラブ諸国やアフリカ諸国から受け入れ始めました。日本も10年ほど遅れて、外国人労働者を受け入れるようになり、とりわけ中南米の日系人には率先して労働ビザを給与いたしました。日本人で国際結婚(英語では異民族間結婚と表現する)をする人も急増し、それまでは日本女性と諸外国国籍男性の結婚が多かったのに、20年ほど前からは日本男性と諸外国国籍女性(特にアジア諸国の国籍)の結婚が多くなりました。当然複合文化の生活環境で生まれ育っている子どもの数は増え、彼ら二世が社会に物申す年頃に成長してゆきます。こういう社会の大きな時代の流れにも関わらず、日本は単一民族の国と思い込んでいる人達もまだまだ多くいるようです。

私がハワイに移民する直前に出版した「集まれ!地球の子ども達」(新評論出版)http://www.shihawaii.com は、日本で自分の子どもを育てた1980年代に垣間見られたいくつかの事例や自分自身の体験を通して、遠からずやってくる日本社会の多民族化をいかにして一人一人が迎えたら良いのか私なりの助言をまとめました。「自他共に、異なることを恐れずに、異質性としっかりと向き合える人」でないと、これからの国際社会には生きてゆけません。その為には、大人自ら子どもにそういう姿勢を示さないと、異質なことを恥じたり、異質なことをねたんだり、異質なことを無視する人に子どもは成長してしまいます。ハワイに来てから私は、皆様にご紹介したい児童書を探しておりますが、「異質な人、異質な文化・生活習慣」をいかに理解し受け入れるかは、移民の国アメリカにおいても重要なテーマとなっています。違いを知るだけではなく、さらに一歩すすめて何故異なるのかを理解する、理解できたらその違いを尊重した上で、その人の言動を理解するといった順で異文化理解が達せられますが、無論その過程においてはコミュニケーションが不可欠です。

日本の多くの地域社会が今では、複数の異なる生活文化を持った人達と共同体を形成しています。と言う事は、外見が異なっていても日本語が良く解り、あなたと友人の車中での日本語会話を聞いている人がいるかも知れません。外見の異なる人が公共乗り物や公共の場所であなたの隣の席に座り、あなたに挨拶するかも知れません。それに、日本語が喋れない人から、いつ何時あなたが助けてもらうことがあるかも知れないのです。

今回の悲惨な事件で逮捕された女性は、6年半前に中国から日本に来て日本男性と結婚し5歳の女の子の母親でした。彼女の犯行にいたる経緯が、目下様々と調査されていますが、いかなる事情があったにせよこの許しがたい事件から、私たちは何を学べば良いのでしょうか? 人が信じられなくなったら、信じられなくなった人本人が精神障害を起こします。子ども達を取り巻く人達に不信感を抱くよりも、その人達とコミュニケーションを良くとるようにして風通しを良くしておかないと、子ども達の生活圏が益々狭められてしまいます。お母様、お父様、大人の不安を子ども達に押し付けないように、どうぞお子さん達と充分にコミュニケーションをして下さい。そして、お子さんを取り巻く大人達とも、これからはより一層コミュニケーションを図って下さいね。
           
ノブコ タカハシ ムーア

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ザトウクジラ
ハワイの冬(雨季)は、ホエール・ウオッチングのシーズンでもあります。
鯨の仲間でも大きくて頭のところにいくつものコブがあるザトウクジラ(英語名はハンプバッグ・ホエールで「猫背の鯨」の意味)が、アラスカの冬を避けてハワイに南下してくるからです。餌の豊富なアラスカ近海で夏を過ごしたザトウクジラは、暖かいハワイの海で交尾、出産、子育てをするのだそうです。
ハワイに来ると雄の鯨が歌を歌うそうですが、これは求愛の為の歌と解釈されています。マウイ島近海に多くの群れが集まりますが、オアフ島ならワイキキの沖合いから続いてサンデービーチの沖合いにもやって来ます。海上に勢い良く飛び上がるザトウクジラを見ようと、望遠鏡をもった観光客が海岸に連なります。
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第30回 「ハワイにおける子どもの遊び場」

ALOHA! 日本ではまだまだ寒い日が続く季節ですが、今年のハワイの雨季は例年よりも雨が少ないようです。余りにも降雨量が少ないと、山火事や飲み水が心配になってきます。海に囲まれていても、海水では飲めませんからね。もっとも最近では、ハワイ近海の海底奥深くから採水される深層水とやら言うのが、ミネラルの高い飲料水として日本に輸出されているようですが、、、、、。

ホノルル市内に、幼稚園から高等学校までの私立学校で有名なプナホ学校がありますが、毎年2月上旬に行なわれるプナホ・カーニバルは、雨が降ることでも有名です。雨が少なくて山火事の多かった年に、プナホの学校にカーニバル用のテントを張ったら、雨が降ったとか。今年は幸か不幸か、プナホ・カーニバルでも雨が降りませんでした。勿論幸いであったのはカーニバルを楽しみにしていた子ども達、不幸であったのは雨を期待していた大人達です。

さて、このカーニバルですが、リオのカーニバルのような華やかで盛大なパレードを連想されるといけないので説明をいたしましょうね。当地では‘お祭り’といったニュアンスで、使われます。ハワイ語のケイキ(KEIKI-子どもの意味)とカーニバルを一緒にしたケイキ・カーニバルの言葉もあります。プナホのカーニバルは、移動遊園地です。プナホ学校の敷地に、観覧車、メリーゴーランドやジェット・コースター等の色々な乗り物の他に、子ども向けの景品が当たる様々なゲーム・コーナーが設置され金曜日の夜から日曜日まで幼稚園児から大人まで楽しみます。オアフ島で育った子どもは、きっと誰しも一度はプナホ・カーニバルに行っているはずです。というのも、ハワイには常設の遊園地は一つもありません。プナホのみならず、他の季節に他の学校でも移動遊園地が設置されますが、残念なことは遊園地を設置するだけの敷地が年々少なくなっていることです。

海に囲まれた土地柄、この島には水族館や水をテーマにしたテーマ・パークのハワイアン・ウォーターズ・アドベンチャー・パークがありますし、以前ここでもご紹介したシーライフ・パークやポリネシアン・カルチャーセンターもありますが、どちらかと言うと地元の子ども達向けというよりも観光客向けの値段設定が多いです。ハワイの子ども達は、ビーチや庭のプール(不通の家でもプールがある家は多いですし、コンドミニアムには必ずプールがあります。)や公園で遊びます。週末ならビーチパークで家族と過ごしたり、共稼ぎ家庭の子なら平日は放課後の補修活動に参加する子どもも多いです。そしてコンピューター・ゲームやテレビ・映画のアニメに夢中になる子が増えているのは、世界的傾向のようです。

習い事も色々とバラエティーに富んでおり、日系人・日本人のこなら塾のようなクラスもありますし、日本語補修クラスもあります。又、空手、柔道、剣道もあれば、フラダンスやクラッシック・バレーのクラスもあり、様々な楽器の演奏を習うクラス、絵画やクラフトと、多民族社会だけあって子ども向けクラスも種類が豊富です。しかし、住宅地とショッピングセンターが明瞭に分かれているハワイでは、何処に子どもを通わせるにせよ送迎の必要があり、大人の時間のやりくりも大変です。

生活に追われている大人は別としても、広い海と豊かな緑そして気候に恵まれた環境で育つと、やはり‘のほほ~ん’とした性格に子どもが育つのはいたし方ないのでしょうね。英語が第一言語ではない子どもが大勢いる点を考慮にいれても、ハワイの子どもの学校における学業のレベルは、全米でもかなり低いです。学校の成績だけの尺度ではなくとも、やはり人間は引き締めることも必要なようで、気候でも、生活環境でも、躾でも、適当に引き締めないとしっかりした人間にはならないようです。世界のどの地においても、子育てにはそれなりの苦労はつきもののようですね。ですから、苦労を苦労としないように、皆様も子育てから大いなる楽しみを頂戴して下さいね。
ノブコ タカハシ ムーア

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ハワイアン・ウォーターズ・アドベンチャー・パーク
様々な趣向で水と戯れることが出来るテーマ・パークです。ハワイに来られたら是非一度はお子様とお訪ね下さい。一日たっぷりと遊べます。詳細は日本語のサイトをご覧下さい。
http://hawaiianwaters.com/jp/
日本のテーマ・パークに比べたら安上がりかと思いますが、いかがでしょうか?
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<ノブコ タカハシ ムーア> 関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。
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第29回 「子どもの叱り方」

ALOHA! 新年おめでとうございます。皆様お元気に新年をお迎えのことと思います。本年もよろしくお付き合い下さいね。

日本では大変な大雪と寒さの冬をお過ごしだそうで、雪害お見舞い申し上げます。

こちらハワイのオアフ島の暮れからお正月にかけては、雨のない毎日でした。昨年、一昨年と大雨続であったのに比べて、静かな年末年始となりました。雨だけではなく、大晦日の爆竹の音と煙も、嘘のように少なかったです。ホノルルに移って12年、こんなに済んだ空気の大晦日の夜は、私にとって初めての経験でした。毎年起こる火災への注意が事前に促された一方、爆竹を祝いの象徴とする文化を継承している人たちが、住民の間から減っている証拠だと私は思います。この近辺にも白人系住民が圧倒的に多くなっているので、彼らのペット達を脅かし、体や環境に良くない煙幕が立ち込める習慣に反対する人たちの声が大きくなったのだと思います。煙害に苦しむ私は、この変化を喜ばしく思っています。

さて最近、ハワイと日本で育った女性から大変残念なお話を伺いました。それは、日本語も英語も堪能なAさんが、日本の電車に乗った時の体験談なのです。若い日本女性が自分の座席の横にバックを置き、目の前に立つ老人に席を譲らなかったそうです。思い余ったAさんは「あなたのバッグをどかして、こちらの方を座らせて上げたらどうですか?」と、言ったそうです。言われた彼女は、無表情でバッグを自分の膝の上に移動し、老人は「すみません」と恐縮しながら座ったそうです。Aさんが日本の友人にその話をしたら「やたら若い人に注意をしない方が良いわよ。後で何をされるか解らないから。」と、言われたとか。

私は日本では様々な職場で働いた為電車通勤の経験は充分にあり、Aさんの体験は私にも馴染みのある日本の車内での光景です。そして残念ながらAさんの日本人の友人のような発言もしばしば聞かされました。でも、あの当時からもう10数年もたっているので、日本社会がもっと風通しの良い社会になったであろうと願っていましたが、、、、、、私の願いは空念仏であったのでしょうか。

若い人たちが簡単に「切れて」しまうのは、幼児期において自分の気持ちをコントロールする術を学んでいないケースが多いようです。子どもの要求をすべて受け入れていると、大人が子どもに使われてしまい、子どもは大人を簡単にコントロール出来ると思い込んでしまいかねません。‘子どもの要求をうけいること=愛情’では決してありません。これは単なる甘やかしです。要求の正当性、必要性、緊急性などは、大人が判断し子どもの判断とずれがあれば教えることが大人の役目であり責任です。確かに、大人が忙しいときに要求されたり、皆と同じでありたいがために要求されたりすると、大人の判断も揺らぐことはしばしばあります。でも時と場合によっては、忙しい自分の手を止めて、子どもの目をしっかり見つめて、子どもの要求を真剣に理解し、的確なる自分の大人としての判断を伝えることは重要なコミュニケーションです。その結果、子どもの要求が受け入れられなくても、大人が示してくれた態度に子どもは愛情を感じ取ります。

こちら多民族社会では様々な人種の親子を見かけますが、人種に関係なく親がしっかりと子どもとコミュニケーションしている場合、自分の要求が思い通りにいかなくても自分の感情を自分でコントロール出来る子に育っていますし、真の愛情が何であるのかを理解し、そして他人との関係にも配慮が出来る子どもになっています。

子どもを恐れる社会とは、実に弱弱しい社会です。言葉を返せば、そのような社会で育つ子ども達は大変気の毒なことに、大人のしっかりとしたリーダーシップ欠如の犠牲者になっている訳です。皆様のお子様はそんな犠牲者の一人にはならないと思いますが、この一年間素敵な親子のコミュニケーションをさらに培って下さいね。
                      
お知らせです。SHIのウエブサイトがリニューアルいたしました。児童書の紹介もありますので、どうぞお訪ね下さい。 http://www.shihawaii.com
ノブコ タカハシ ムーア

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アボカド
ハワイ島(通称ビッグアイランド)の主人が住んでいる家の庭には、アボカドの木があります。朝起きては、熟れて地に落ちたアボカドを拾うのが楽しみです。
拾い損なうと、すぐに虫や鳥に食べられてしまうので、草のかき分けて必死です。
ビッグアイランドからのお土産として、アボカドを持ち帰り、友人知人に配ったら大好評でした。森のバターとも呼ばれるこのアボカド、我が家の子ども達も、パンやクラッカーに塗って塩をぱらぱらとふりかけて食べたり、サラダに刻んで混ぜて食べたり、毎日のように食卓に顔を出しあっという間に食べ終えました。
そういえば、木から落ちたアボカドは、お店で売っている1個$2?$3するアボカドより食べるところも多いし、味もこくがあり、正に森の最高級バターです。
固めならわさび醤油で刺身風に、完熟ならつぶしてトマトや香辛料と混ぜコーンチップスに付けて食べるとメキシコ風になります。それでは、いただきま?す!
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第28回 「子どもにとって安全な社会」

ALOHA! もう早くも師走、一年のたつのが早いですね。日本でもハワイと同様に、クリスマス商戦、年末商戦が盛り上がる頃ですね。ホノルルのダウンタウンにもクリスマス・イルミネーションが灯り、例年通り大きなミスター・サンタとミセス・サンタが市庁舎前で裸足になって腰掛けました。ブーツを脱いだ足を水に浸けて、街を行き交う人たちにシャカサイン(ハワイの指で現すサイン)をしながら挨拶をしています。12月11日のホノルル国際マラソンが終わると、ホノルルの街はいっきに年の瀬へと加速します。

日本では幼女の悲しい事件が続いており、小さなお子様がいらっしゃるご家族は他人事ではありませんね。亡くなられたお子さん達になんとお悔やみしてよいやら、、、、、、、、、心よりご冥福を祈ります。ご家族の深い悲しみ・悔しさは言葉に現せきれないことでしょう。子育ては大変でも楽しいはずなのに、これでは警戒心と不安ばかりが膨らみかねません。子ども達の輝く瞳と明るい笑い声は、誰にも希望を与えてくれるはずなのに、このような犯行をする人には人生の希望がなさ過ぎたのでしょうか。

実は私自身、7歳くらいの頃に見知らぬ若い男性から声をかけられたことがあります。家の近くの通りで「総合グランド、何処だか知っている?」と私に聞いてきました。「うん。この道をまっすぐ行って、坂を下りたところ。」と答えたら、
「どの坂だか一緒に行ってくれない。」と言われその人と一緒に歩きました。
もう50年程も前ですが、その川沿いの桜土手の通りにはぽつりほつりと人通りはありました。見知らぬ人と一緒にいる一抹の不安はありましたが、この人を迷子にさせては悪いとの気持ちが交差して、彼から何を言われても私は言葉なくもくもくと歩きました。5分ほど歩いて坂に来ると、「この坂を下りたところ。」と私は指をさしました。すると、相手は語調を強めて、「もうすこし、先まで行ってくれない。」と言いました。私は、緊張感と不安感が高まりましたが、そろそろと坂を下りて行きました。年上の相手からの威圧感をずっしと感じました。
そして、総合グランドの入り口が見えるところまで来ると、又指をさして「あそこが入り口」と伝えると、「もうちょっと先まで行って。」とさらに語調を強めて彼は言いました。その辺りは、坂の上の桜土手の通りより、人気がありません。今日のような立派な設備もない殺風景な総合グランドには誰もいなくて、端のほうにポツリとトイレがあるだけです。とっさに殺気を感じた私は、私の腕を掴もうとした彼の手を振り切って、一目散で坂を駆け上がり、後ろも見ずに家まで走り帰りました。人に親切にすることがこんなにも恐怖と勇気がいることだとは知らずにいた当時の私は、ショックと悔しさと恥じで家族にも誰にもその出来事をすぐには言えませんでした。

つい最近、こちらのテレビでアメリカ本土での実話を報じていました。11歳の少女が自転車で通りを走っていたら車がそばに近ずき、自転車から落ちた彼女を車に引き入れようとしたそうです。彼女は、車に乗せられたら二度と家族には会えないと思い必死で抵抗して、その場を逃れ車は走り去りました。その付近では、11歳のほかの少女が他殺されたばかりでした。勇気ある彼女はすぐに携帯電話で父親に知らせ、父親も犯人捜査の行動をすぐにとりました。
 
いつの時代にも、何処の国にも、情緒面で非健康的な環境におかれている人はいるものです。その人たちが自分の欲望の対象に、何も知らない幼児や未成年を選ぶことは、大変悲しいことですが事実です。対策としては、親子でこのような事件についても話し合っておき、非常時の場合にどうするかを子どもと一緒に考える必要があるのでしょう。その一方、地域社会が一体となって子ども達の安全を守る積極的な取り組みが必要です。私が幼かった頃は、隣組や地域の子供会があって近所・地域の人たちの社交や助け合いの場がありましたが、見知らぬ人が急速に増えた今日の地域社会では新しい取り組みが必要です。私が30年も前に東ドイツに行った時、老人ホームの隣に幼稚園があり高齢者と幼児達が楽しそうに行き来しているのを見てすっかり感心させられました。お互いに必要な人たち同士ですから、ごく自然に多くの実りがあります。日本でも地域の高齢者でお元気な方が、共働きの両親のお子さん達をボランティアで学校の送迎を手伝うとか。
きっと地域に素敵な人間関係が広がってゆくと思います。

この一年間お付き合いをいただき、ありがとうございました。
2006年の新しい年が、地球には平安を、皆様にはご多幸を運んできますように! そして、子ども達の瞳の輝きと笑い声が耐えない一年となりますように!
ノブコ タカハシ ムーア

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12月のハワイ
日本語のイベント案内はつぎをご覧下さい。
ホノルル市庁舎前に座るミスター・サンタとミセス・サンタの写真もありました。
http://www.gohawaii.jp/calendar/cal_12.html
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第27回 「一人っ子の生活環境」

ALOHA! 日本では秋が深まり、秋の果物の美味しい季節ですね。運動会や遠足と野外活動の楽しい、秋でもありますね。美しい秋を、そして秋の味覚を、ご家族そろって満喫していらっしゃることでしょう。

さて私は編集活動に追われており、先月号は失礼させていただきました。私が過去に発信した、メイル・マガジンをホノルルで編集し楽しいイラストや写真入りの本に再編集しております。印刷工場はタイにあるそうです。来年一月出版の予定で準備を進めております。完成しましたら又お知らせいたしますので、どうぞ宜しく!

私の15歳の息子が、昨日思いがけないことを言いました。「16歳になったら、仕事が出来る許可をもらいAプラスの仕事をしようと思うけど、どう思う?
小さい子ども達の面倒を見るのは楽しいと思うんだ。」私は一瞬自分の耳を疑いました。Aプラスとは、小学校の授業終了後、学校で実施している児童活動です。
兄弟のいない児童、家に帰っても共稼ぎの両親が留守の家庭の児童、その他の家庭事情からすぐに家に帰らない児童を集めて、様々な活動をしています。
息子が冗談から「弟が欲しい」と言ったことはありましたし、友達の幼い弟や妹と楽しく遊んだ報告を受けたこともしばしばありました。しかし、自分からAプラスの仕事を選ぶとは思いませんでした。いつまでも我が家のベービーだと思っていたら、そして彼のビッグ・ブラザー役をしてくれる人を見つけたいと思っていたら、母親の思いなどそっちのけで息子は息子の思いがあるようです。まあ、その思いが16歳まで本当に変わらないかどうかは別問題ですが、、、、、。

出生率の低下が、多くの一人っ子を生み出しているのは世界的な傾向です。その一人っ子の面倒を見るのは、人間ではなく機械がしている事実も確実に広がっています。幼い時からテレビやコンピューターを相手にして育ってしまうと、どのような弊害が起こるのか、まだ論じられている段階で実証例はありません。デパートで買った生きたカブトムシが死んでしまったら、「ママ、カブトムシの電池を換えて!」と子どもが言ったのは10年ほど前です。「生命の大切さを子ども達に教えなくては」と叫んでるうちに、日本における自殺者の数は年々増加し年間3万人以上にも及ぶ異常事態となってしまいました。ご存知のように人間の成長は、この地球上の生物の中でも長い時間が費やされています。18年も20年もかけて一人前となる生き物は、人間以外にいないのでは、、、、、。
それにも拘らず、今日目まぐるしく変化する大人社会の影響を受けて、子ども達の生活環境は、子どもが人間の子どもらしく成長できない生活環境です。

日本の幼稚園で、幼稚園の送迎バスに一人で乗り降りできない児童が増えているそうです。転んでも自分を反射的に守る行動ができず、顔から転んで顔に怪我をする子も増えているようです。兄弟でふざけ合ったり、近所の子ども達と追いかけっこをしたりする生活環境がすっかり失われてしまいました。親にしてみれば、コンピューター・ゲームで一人おとなしく遊んでいてくれれば、手がかからず助かるのですが、、、、、、これは人間の子どもとしての本来の姿では、決してありません。(この点においては、私も息子のことで大いなる反省があります。)子どもが人間として健やかに成長し、生きるたくましさと喜びを知るためにも、私達大人は意識的に生活のスピードをスローダウンさせる必要がありますよね。大人の忙しさを言い訳にせず、子どもの目を見つめて話を聞く時間は必ず出来るはずです。

我が家の息子が16歳になっても、Aプラスの仕事に興味を持ち続けますように、母親として私は密やかに願っています。
ノブコ タカハシ ムーア

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ハワイ州の花
ハワイの州花は、黄色いハイビスカスです。1988年に正式な州花とされたそうです。植物のアオイ科に属するハイビスカスは、原生種と世界の様々な地から持ち込まれた種が交配され、現在では5,000種ものハイビスカスがあるそうです。
ハワイのあちらこちらで見かけるハイビスカスは、色も様々で、その色の美しさにしばしば魅せられます。ついでながら、ハイビスカスはレイには利用できません。その代わり耳の後ろにつける髪飾りとしては、男性にも愛用者がいます。
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第26回 「親は子の鏡、子は親の鏡」

ALOHA! 日本では小さな秋があちらこちらに見つけられる頃ですね。
皆様の周辺にも、小さな秋が顔を出し始めましたか?

こちらアメリカはハリケーン・アレルギィーが広がっております。ハリケーン「カトリーナ」の教訓もあり、ハリケーンにアメリカ中が今まで以上に敏感に反応するようになったようです。目下メキシコ湾でハリケーン「リタ」が勢力を強めていますが、こちらハワイでも太平洋上に発生したハリケーンの接近に警戒を強めています。ハワイには10年ごとに大きなハリケーンが接近するそうですが、この13年間まだ大きなハリケーンが来ていないのです。今年の警戒振りは、やはり凄いです。日本でも台風のシーズンですよね。皆様方もくれぐれもお気をつけ下さいね。

私のような年齢になると、人生の見方が若い方達とは違ってくるようです。今まで自分が歩んできた人生の道のりを子ども達が歩むようになり、自分の親が歩いた人生の道のりに自分のこれからの人生を重ねることが出来るようになります。体力の衰えもありますが、やはり自分の限界を様々なことに知るようになります。これは夢や野心を忘れることではなく、それらを手に入れる為に若い頃は盲目的に突っ走っていたのが解る年頃になるという意味です。社会が人と人の繋がりで構成されていることが解ると、その中における自分の位置を確保する術を学び、その上で効率的に自分の夢や野心を追う楽しみが出てきます。また人間にとっての普遍的な知恵を理解できるようになる歳頃でもあります。

ひとつ災害対策にしても、私が耳にしていた祖父母の言葉がそのまま今日のアメリカ社会でも活かされます。私の両親が履物の商売の切り盛りでいそがしい間私を育ててくれた祖父母は、関東大震災も戦争も体験していました。物がない時代を知っていた祖父母は、包装紙や古着の再利用、非常時の水のたくわえなど、口うるさく言っていましたが、今アメリカのテレビで私が聴かされた祖父母の言葉が繰り返されています。

このように人生の前も後もやっと見通しが良くなった年頃になった私が子どもと親の関係を振り返ると、「親は子の鏡、子は親の鏡」が頭に浮かんできます。躾にしてもマナーにしても、親が自ら手本を示さないと、子どもは本心で学びません。逆に言えば、親が一生懸命生きている姿から、子どもは多くを学んでいるようです。人間一人一人性格が異なりますが、親子の絆は、性格に関係なく繋がるものです。ただし子どもも成長と同時に自我が形成されますから、親を見て同じ道を歩むのか違う道を選ぶのかは、又別の問題です。そのときにしっかりと親子の間でコミュニケーションが出来ていれば、どちらの道をとっても親子の絆は強まります。こういう長い親子の関係の流れがあることを承知の上で、幼稚園児であるあなたのお子さんを見てあげてください。

幼稚園児のお子さんの親であるみなさんはまだお若いですし、ご自分たちの家庭を築くのに忙しい年代でもありますよね。お子さんと接する時間も少ないまま、ついつい様々な情報に振り回されては、子育てに不安を感じたり自信をなくしたりしたことがありませんか。どんな情報よりも、あなたがご自分の親からされて嬉しかたことをご自分のお子さんにも示してあげて下さい。そして、短くても充実したコミュニケーションをお子さんとして下さい。そのときに自分の気持ちや感情をを素直に出して、どうしてそう感ずるのか、思うのかの理由も幼稚園児に解る言葉で伝えておく方が充実したコミュニケーションになるのは当然です。
そしてお子さんの反応から、きっとあなたも学ばされることがあると思います。
毎日少しずつでも、お子さんと共に素敵な時間をお過ごし下さい。
ノブコ タカハシ ムーア

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アメリカのコイン
アメリカにはペニーと呼ばれる1セントの赤銅色のコイン、5セントの大きなシルバー色のコイン、10セントの小さなシルバー色のコイン、そして5セントより少し大きいシルバー色の25セントのコインが流通しています。時々1ドルのゴールド色のコインもありますが、これは記念コインのようで重くあまり一般に利用されません。1ドルは紙幣が一般に使われますが、1ドルの半分の50セントには、クオーターと呼ばれる25セントのコインを2つ使います。このコイン・クオーターは一番愛用されているコインです。自動販売機や駐車場のメーターにも、公衆電話にもクオーターは大活躍です。アメリカ合州国に仲間入りした州を順番に5州ずつ選び、各州のデザインをしたステイト・クオーターが1999年から毎年出されます。このステイト・クオーターを全部集めようとするコレクターも子ども達の中に大勢います。でも、50番目の州となったハワイ州のステイト・クオーターを手に入れるのには、2008年まで待たなくてはなりません。
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多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>

第25回 「言葉の大切さ」

ALOHA! 日本では夏の行事真っ盛りの頃ですね。お盆に、夏祭り、花火大会と。こちらハワイの巷では‘バック ツー スクール’(Back to School)の言葉が飛び交う時季となりました。直訳は‘学校に戻る’つまり、新学期です。

ラジオから子ども達の可愛い声が流れてきました。「‘バック ツー スクール’の言葉を聴いたら何を思いますか」との質問に子ども達が答えている声でした。「早起きしなくちゃいけないこと!」「女の子にやさしくしなくちゃいけないこと!」(勿論これは男の子の声)「お友達に会えること!」「OOOOのお店で学用品を揃えて、一生懸命に勉強してよい子になること!」これは、OOOOの今年のラジオ・コマーシャルの一コマですが、数年前は同じスポンサーで親の心理を良く現したテレビ・コマーシャルをこの時季に流していました。

‘一年でもっとも素晴らしい時季’のクリスマス・ソングをバックに、親がOOOOのお店でショッピング・カートを引きながらルンルン気分で学用品をカートに入れてゆきます。その後ろから、子ども達が口をへの字にしてしぶしぶついて行きます。あの時は思わず笑ってしまいましたが、今年のラジオ・コマーシャルの方が学校を肯定的にあつかっているようですね。でも、本当に長い夏休みの間の子どもの生活プランを立てることは、こちらの親達にとって大変な仕事なのです。(余談ですが、OOOOの学用品はこの時季に大量に仕入れる為か、値段が安くなり親は大助かりです。私もこの時季に文房具を買いだめします。)

以前お知らせした通り、ハワイでは幼稚園の一年間は小学校に付属されています。ですから、日本の年長組み(5、6歳児)は小学校に通います。その前はプレ・スクールと呼ばれ殆どが私立の小規模な施設になり費用もかなりかかります。(一人、一ヶ月4?6万円)共稼ぎ夫婦ですと、片親のパートでの収入がそっくり子どものプレスクール代にとられてしまうと、嘆く親も多いです。それ故、公立小学校の幼稚園に子どもが通うようになると、親は本当に‘ほっと’します。(注:幼稚園に通うようになった子には、‘バック ツー スクール’とは言いません。念のため。)

同じ言葉‘バック ツー スクール’でも、親と子ではだいぶニュアンスの異なった言葉として受け取られますが、この時季ハワイの親子のコミュニケーションで大事な言葉でもあります。

さて、ご存知のように子どもの成長過程で、言葉の発達は大切な成長過程の一つです。でも、その発達速度、発達の仕方、言葉とのかかわり方などは、人それぞれの違いがあります。言葉とは自分の意思を伝え自分の世界を広げる大事な手段であることに気づくと、人はその活用をどんどん広げる楽しみも覚えますよね。

私の長女が生まれた時主人と私の二人だけの家庭に参加した彼女の言語環境は、英語と日本語でした。つまり私たち夫婦の会話は英語と片言の日本語、私が電話で話す音は日本語、ラジオからは英語か日本語の音が流れるという環境でした。彼女は普通の日本人の子ども達が言葉を発する歳になっても、言葉が出てきませんでした。主人は英語で彼女に語りかけ、私は日本語で彼女に語りかけていたので、彼女の頭脳が異なる音から意味を理解するのに時間がかかるのだろうと、気長に待ちました。案の定、二歳過ぎて長女が言葉を発するようになると、彼女は英語と日本語の使い分けをちゃんと知っていました。几帳面でコツコツ・タイプの彼女は、成長と共に言語の才能を着実にのばし、三年前には私の著書「集まれ!地球の子ども達」を英訳しました。

次女が生まれたとき、長女はまだちゃんとした言葉を発せれない状態でしたが、行動力が活発な次女は、英語の音も日本語の音も使い分けをすることもなく、勝手に発しました。一歳前には、ごちょごちょと英語とも日本語とも判断のつかない音を口に出していました。彼女は一人前に、それらの音で自己存在を表現していたつもりのようです。現在でも彼女は日本語会話には不自由しません。一方日本語の読み書きは漢字が苦手な次女ですが、英語でも難しい単語はかなり努力して学んでいるようです。その代わり、表現力の豊かさは大学教授達からも褒められるそうです。

長男は、一歳未満で父親と日本を離れました。出発までの残り少ない日々、私は彼をお風呂に入れながら「はとぽっぽ」の歌を一生懸命歌いました。オーストラリアに行った長男に電話で話しても私の存在がわからず、受話器を通して「はとぽっぽ」の歌を私がうたったら「マミー!マミー!」と彼は叫びました。今でも彼にとって「はとぽっぽ」の歌の響きは、母親と別れた寂しさと母親の温もりが同居して甘酸っぱく彼には聞こえるようです。片言の日本語しか話せない15歳になった現在の彼は、若者の話す英語のスラングを一生懸命私に教えています。

幼稚園児の年齢は外の世界も広がり、言葉も急速に発達する時期ですよね。この年齢のお子様をお持ちのお父様、お母様,お子さん達にたくさんの言葉を伝えてあげて下さいね。児童書、紙芝居、映画、や様々な体験の中から楽しい言葉、嬉しい言葉、美しい言葉をたくさん教えて上げて下さい。お子さんが大きくなったら、そういう言葉がきっとお子さんからあなたに返ってくるはずですからね。
ノブコ タカハシ ムーア

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ハワイの語の母親
以前さまざまな言語で母親を意味する言葉を調べたら「M」の音で始まる言葉が多くありました。ママ、マンマ、マー、マミー、マモン、マム、マザー、ムーチン、ムッター、モアー、メーなど等。ではハワイ語(ポリネシア原住民の言語)ではと調べたら、makuahine(マクアヒネ)とあり、母親やおばの意味になります。つまりmakua 親と女性を意味するwahineが一緒になったようです。母親だけでなくおばも意味することから、多くの女性が母親代わりになって子育てに参加していた様子がうかがえます。そして子どもがもっとも早く発しやすい音‘M’で、やはり始まっていました。
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<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>

第24回 「子育ての意義」

ALOHA! 日本の幼稚園ももうすぐ夏休みですね。皆様楽しい夏の計画を
お立てになっていらっしゃることでしょう。ハワイの学校は6月上旬で、
ほとんどの学校のカレンダーが終わるので、2ヶ月?3ヶ月(学校によって採用しているカレンダーが異なり、8月上旬に始まる学校と9月上旬に始まる学校があります。)の間、目下夏休み中です。

さて今日は、皆様にひとつお願いがあります。お子様の本箱の中から、動物の親子のイメージを一枚探してみてください。きっと動物の親子の写真か絵本が一冊はあると思うのですが。いかがでしょうか?見つかりましたら、次の質問に自己回答してみてください。
1.あなたのお子さんは動物の親子のイメージをお好きですか?
2.あなたはそのイメージからどんな感情をいだかれますか?
3.お子さんは、何をそのイメージに感じているのだと思いますか?

私のように人生の平均寿命の半分以上を生きる歳になると、同年代の友人知人の中でお子さんのいない家庭を築いていらっしゃる方の晩年の生活ぶりを、拝見できる特権もでてきます。お子さんのいらっしゃらない独身又は既婚者の方々は、確かに若い内はお子さんに使われる育児費、教育費、生活費が節約され経済的ゆとりはありますが、人生の晩年になると自分に繋がる家族のいない寂しさをひしと感じるようです。ましてそれが海外での生活者であるならば、望郷の念を深める寂しさにも繋がります。

日本では、定年後の海外移住がブーム化しそうな気配ですが、海外生活にすでに充分慣れていらっしゃる方やお子さんが海外にすでに生活基盤を持っていらっしゃる方ならともかく、お子さんのいらっしゃらない身軽さから人生の晩年に海外移住する場合は、慎重に検討されるようお勧めいたします。又皆様方の親御さんで定年後の海外移住をお考えの方がいらっしゃるならば、ご自分たちが海外訪問できる足場が出来るなどと単純に考えないで下さいね。理由をご説明いたしましょうね。

私の経験では、たとえ主人がアメリカ人であっても、主人以上に現代アメリカ社会に根を張りつつある我が子たちからの情報や人脈は大変大きなパワーとなります。刻々と変わる現代アメリカ社会で私が生きてゆくために、言葉の問題はもとより、今の社会制度、今の話題、今の流行(ファッションだけでなく言葉や娯楽、エンターテイメントなど)、若いアンテナでキャッチしたものは新鮮であり、驚きであり、学ばされる事も多いし、年寄りの知恵を刺激されて子供たちに意見を施すこともあります。そんなときは、異文化圏の中にあっても、自分の子どもたちを通して自分が必要とされている実感をあたえられ、社会との違和感もなくなります。勿論私とは異なり、もっと積極的に所属する社会に参加できる時間と行動力のある方は、お子さんに頼る必要はないかも知れませんが、、、、。

1年と5ヶ月ちがいの娘二人を日本で育てている時は、二人が同時にオムツをしている期間もあり、それは大変でした。双子を育てているつもりになろうと、自分に言い聞かせました。私は娘たちとは日本語で話しをし、娘たちも日本のテレビを見たので当時のアニメのテーマソングなども良く覚えています。今になってみると、子育て中の大変さの中から親子の繋がりが築かれていたのだと、よーく解ります。大変さは愛情と変わり、愛情を注いでもまた異なる大変さが出てきたりして、、、、。こちらも感情の動物ですから、子供に必要以上の大きな声で怒鳴ることもありました。そして、夜寝ている子供たちの天使のような寝顔を見ては「何でこんなにやさしい天使に怒鳴ったりしたのかしら???」と寝顔に「ごめんなさい」と、つぶやきました。でも、翌朝はそんな自分のつぶやきも
忘れて子供とにらみ合い!よくある、パターンですよね。きっと、そんなパターンの繰り返しの中から、子供たちも母親である私の性格を知っていったのでしょうね。息子は、主人と旅行が多かったので、英語が第一言語となりました。主人の仕事の都合で、現在私は15歳の息子と二人暮しですが、英語で四苦八苦しながらも息子との親子の絆を固めている最中です。

子供がいることによって、社会との繋がりが広がり、年代とのギャップに橋がかけられます。お子さんのいない私の知人友人たちは、そのへんの努力を意識的にお金と時間をかけて心がけていらっしゃいます。

そして子供がいることによって、愛情を注ぐ相手がいることは、愛情を自分に注いでくれる人がいることでもありますよね。私には動物の親子のイメージは、相互の信頼できる愛情のシンボルに見えます。

「雨、雨、降れ、降れ、かあさんが、蛇の目(傘)でお迎え嬉しいな、
ぴちぴち、じゃぶじゃぶ、らんらんらん。」
私の子供時代の歌ですが、子供の心理はいつでも同じですよね。
私の仕事が休みの日には、息子が車での迎えを頼みに、頻繁に私の携帯電話に電話してきます。雨も降っていないのに、、、、、、、、、、、。
ノブコ タカハシ ムーア

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ハワイのアイスクリーム
ハワイのオリジナルのシェーブ・アイスは、かき氷のことです。ところが最近、ローカルの子供たちにも、アメリカ本土からの観光客にも、人気のあるアイスクリーム屋さんがハワイでも増えています。それは、冷やした大理石の上で、自分の選んだフレーバーのアイスクリームに自分の選んだ具を混ぜてこねてくれる
新しいアイスクリーム屋、コールド・ストーン・クリームリーです。
ハワイに来られたら、是非お試し下さい。オアフ島では、ワイキキのメイン・ストリート、ワード映画館の近く、カネオヘの街にあります。
http://www.coldstonecreamery.com/main/index.asp
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多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

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関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>

第23回 「子供のためのハワイの夏のプログラム」

ALOHA! 日本では雨が多くなる頃ですね。南北に長い島の日本、しかも四季がある日本は、北から南へ一年中をとおして様々な自然を楽しめれる国ですよね。江戸時代の鎖国政策の後、開国された日本にやってきた西洋人たちは、この日本の自然の豊かさに驚嘆したそうです。そして、自然の細やかな変化も見落とさず、自然とともに生きている人がいることに、さらに驚嘆したそうです。そういう地理的立地条件の自然状況の中で幾百年にもわたって育まれてきた様々な日本文化と変わらぬ和の精神。子ども達にも、是非伝えていきたいものですね。

太平洋の真ん中にある小島のあつまっているハワイ諸島は、島の歴史、地形や海流の違いによって、それぞれの島が多少異なった自然環境を生み出しています。私の住むオアフ島は東京都の80%ほどの面積ですが、この島でさえ谷あいの地域は雨が多く緑がうっそうと茂って、他の地域との違いがはっきりと解ります。全島を通して、又一年を通して、日本のような気温の変化はありませんが、やはり人々の生活文化やメンタリティーは、自然環境に影響されます。ですから、ここではのんびりとした大らかな気分にされます。そんなハワイに癒しを求めてやってくる日本人が、最近は多くなっています。

以前「お辞儀と握手」のタイトルの私のコラムでもお話いたしましたが、
私の息子が幼かった2歳?3歳の頃,父親と一緒にオーストラリアに住んでいたことがあります。父親が人と出会うと、必ず横から小さな手を出してその人に握手の挨拶を求めました。その小さな手には、必ず笑顔と共に応じてくれる大きな手がありました。日本に戻ってきた息子の小さな頭脳は、握手の習慣がないことを悟り、「ハロー」と出会った人に挨拶をしました。ところが反応がありません。彼は日本語を知ると「こんにちは!」と日本語で挨拶を試みましたが、やはり反応がありませんでした。そして、日本では人に挨拶をすることをやめました。その息子が4歳の時、ハワイに来て「水を得た魚」のように、急に生き生きとしました。握手をする手を出さなくても、彼を受け入れてくれる笑顔がありました。
11年前の当時、彼の髪は綿菓子のようなアフロヘアーだったので、「まあ可愛い」とか「あなたの髪、素敵よ」とかの言葉までもらって、その上複数の彼よりず?と年配の挨拶友達まで彼は獲得してしまいました。

この11年間の間に、この地域にも人が密集してきました。車の台数も急増し、どこに行くのも時間がかかるようになると、大らかなハワイ住民の中にも、大都会のコンクリート・ジャングルに住む人のようなメンタリティーを持つ人もでてきます。そんなマイナス点を考慮した上でも、ハワイの自然の恵みには人の心を開放的にしてくれパワーが確かにあるようです。

幼稚園に行ってらっしゃるお子さんの夏休みを利用してハワイ家族旅行を計画される方に役立つ今までの情報を、まとめてお伝えいたしましょう。

1.ワイキキの近場で安い予算で気楽に親子で過ごすなら、、、、
2年前の私のコラム第1回(2003年8月号)でもお知らせした、チルドレンズ・デスカバリー・センター。多民族社会ハワイを親子で楽しく体験しながら学べるセンターです。最近はホームページも設置したようですから、お出かけの前に最新の情報をこちらから得てください。日本語のページはありませんが、必要な情報はお父さん・お母さんの英語力でも入手できると思います。
http://www.discoverycenterhawaii.org
日本のテーマ・パークより規模はず?と小さいですが、アメリカを訪れている実感と共に親子で安心してゆっくり遊べます。

2.ワイキキからちょっとした旅行気分で贅沢に過ごすなら、、、、、
ポリネシア・カルチャー・センターについては、私のコラム第7回(2004年2月号)でご紹介しましたが、最近ではハワイアン・カルチャー体験の機会も多くなっているようです。参加料金は決して安くはないですが、たっぷり一日楽しめます。小さいお子様連れでしたら、夜のナイト・ショーを抜いたプログラムでも
充分です。
http://www.polynesia.co.jp

3.ワイキキから1時間弱で、海洋動物を楽しみたいなら、、、、
シーライフ・パークは、私のコラム第12回(2004年7月号)でご紹介しましたが、ここでも最近参加型のプログラムが増えています。動物がお好きなお子さん達と、楽しい一日を過ごせます。この付近から見渡せる裏オアフの、息を呑むような風景も必見です。
http://www.sealifeparkhawaii.com/
こちらのHPも日本語版がないので、初めて訪問される方、英語が得意でない方、は旅行者のオプショナル・ツアーに参加されたほうが安心かもしれません。

その他最新ハワイ情報の収集には、こちらもご覧下さい。
http://www.gohawaii.jp/

お子様連れで海外旅行をする方が最近はとっても増えておりますし、それが可能な便利な時代になりました。でも、海外旅行を親が楽しみたくて海外に来てまでべビィー・シッターを頼まれる方がいらっしゃいますが、私はこれはちょっと残念な気がします。

折角お子さんが日本では体験できなかった感動や感激を一緒に分かち合える機会ですから親御さんはお子さんのペースに合わせ童心にかえり、それこそ忘れられない親子の思い出が沢山出来たら、きっと素敵な夏になりますよ。
ノブコ タカハシ ムーア

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ウクレレ
ハワイの音楽やモダン・フラダンスの演奏に使われるウクレレは、どんな楽器か皆さんご存知だと思います。このウクレレの語源は、ハワイ語で飛び跳ねるノミの意味(ウク=ノミ、レレ=飛び跳ねる)です。1878年にポルトガルのマデイラから来た移民労働者によってハワイに持ち込まれた小型ギターを元に、ハワイでさらに小型の楽器をハワイ移民ポルトガル人が製作しました。その弾き方の指の動きが飛び跳ねるノミに似ているところからつけられた名称とも言われています。
日本人観光客を中心に、ハワイでもウクレレ再ブームの気配がおこっています。

多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

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関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>