Monthly Archives: 10月 2007

第7回 ちゃんとできた3

子どもの成長はとても早い。
 あっという間にいろんなことが出来るようになって、
 もうスピードの自転車で通り過ぎるように時間が経って、
 いつの間にか大人になって。

 子どもが出来たことにちゃんと気付けたら。
 子どもが出来たことを受け入れられたら。
 子どもが出来たことを純粋に喜べたら。
 あるがままの子どもの姿を受け入れられたら。
 子育てがもっと楽しくなるかも。
 そして毎日が少し楽しくなるかも。
 でも、どうしたら単純なことを純粋に喜べるんでしょう。

 「この前も、キュロットを反対にはいていたんですよ」
 お母さんは子どもが出来なかったことを笑い話のように笑った。
 「その姿が、また可愛くて」
 その言葉から、子どもが出来ないことをゆるし、そして受け入れている様子がうかがえた。

 このお母さんは、出来ないことをゆるすことができているから、出来ることが喜べるんだ。

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幼稚園や小中学校での講演活動や個人カウンセリングで活躍中の心理カウンセラー、倉成 央がおくるコラム式カウンセリング。 講演現場での出来事やカウンセリングなどの実体験を織り交ぜながら、様々な心理的アドバイスを紹介していきます。

<倉成 央 (くらなり ひろし)>
1963年生まれ。福岡県出身。大学卒業後、経営コンサルタント・企業経営の経験を経て、心理カウンセリングを行なう。認定心理士、産業カウンセラー、日本TA協会会員。個人カウンセリングのほか、福岡や東京で随時開催している集団カウンセリング(ワークショップ)も行なう。「今までに解決しなかった問題が一度でなおった」「別人のように明るく、前向きになったといわれる」など、カウンセリング技術の高さには定評がある。学校施設、企業などにおいて講演活動も活発に行なっている。

不登校・いじめ・母親のストレスなどの子育て問題、恋愛・夫婦関係などの問題、起業におけるモチベーションアップなど、様々な分野で活躍をしています。
倉成 央 著 「ゆるしのメッセージ」

第6回 ちゃんとできた2

「私は多分、もしあの子が普通の子だったら、放任してしまって、多分ちゃんと子育てしてなかったと思うんです」
 「でも、あの子は、普通よりちょっと手が掛かるから」
 「だからいつもあの子の行動に注意してらいられるんです」
 「そのことについてどう思えるの?」
 「あの子が普通の子より手が掛かるということが良かったというより、あの子に感謝しているんです」

 お母さんが、ここまで言えるようになるまで、
 多分、たくさん涙を流したと思う。
 ここまで受け入れるようになるまで、ちょっと辛い思いしたかもしれない。
 でも今は、子育てを楽しんでいる。
 子どもの変化を、純粋に喜んでいる。
 子どもの存在に感謝できるって素晴らしいと思う。

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幼稚園や小中学校での講演活動や個人カウンセリングで活躍中の心理カウンセラー、倉成 央がおくるコラム式カウンセリング。 講演現場での出来事やカウンセリングなどの実体験を織り交ぜながら、様々な心理的アドバイスを紹介していきます。

<倉成 央 (くらなり ひろし)>
1963年生まれ。福岡県出身。大学卒業後、経営コンサルタント・企業経営の経験を経て、心理カウンセリングを行なう。認定心理士、産業カウンセラー、日本TA協会会員。個人カウンセリングのほか、福岡や東京で随時開催している集団カウンセリング(ワークショップ)も行なう。「今までに解決しなかった問題が一度でなおった」「別人のように明るく、前向きになったといわれる」など、カウンセリング技術の高さには定評がある。学校施設、企業などにおいて講演活動も活発に行なっている。

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倉成 央 著 「ゆるしのメッセージ」

第5回 ちゃんとできた1

そのお母さんの子どもさんは小学校の障害児学級にいます。

 「あの子は5歳のとき、靴がちゃんと自分で履けたんですよ」
 お母さんはニコニコ顔で初めて靴を履けたときのことを話します。
 普通だったら、5歳の子が自分で靴を履くのは当たり前のことかもしれません。でも、
 「そんな当たり前のことを心から“良かった?”って思えるんです」
 絵を描いたとき、
 「お花に色を塗ることができたんです」
 花に色を塗るのは当たり前かもしれません。
 でも普通は、初めて色を塗ることが出来た日のことなんて覚えていかもしれない。
 もしかすると子どもがいつの間に絵に色を塗ることを覚えたかも知らない。

 当たり前のことを気づけるってすごいです。当たり前のことを感動できるってすごいです。
 当たり前のことは、毎日子どもが見せてくれているのに、いつもいつも気付かずに見落としているかもしれません。

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幼稚園や小中学校での講演活動や個人カウンセリングで活躍中の心理カウンセラー、倉成 央がおくるコラム式カウンセリング。 講演現場での出来事やカウンセリングなどの実体験を織り交ぜながら、様々な心理的アドバイスを紹介していきます。

<倉成 央 (くらなり ひろし)>
1963年生まれ。福岡県出身。大学卒業後、経営コンサルタント・企業経営の経験を経て、心理カウンセリングを行なう。認定心理士、産業カウンセラー、日本TA協会会員。個人カウンセリングのほか、福岡や東京で随時開催している集団カウンセリング(ワークショップ)も行なう。「今までに解決しなかった問題が一度でなおった」「別人のように明るく、前向きになったといわれる」など、カウンセリング技術の高さには定評がある。学校施設、企業などにおいて講演活動も活発に行なっている。

不登校・いじめ・母親のストレスなどの子育て問題、恋愛・夫婦関係などの問題、起業におけるモチベーションアップなど、様々な分野で活躍をしています。
倉成 央 著 「ゆるしのメッセージ」

第4回 ついイライラ3

その後のお家での夫婦のやり取りです。

 「また、今日イライラして、あの子にひどいことを言って、あの子を泣かせてしまった」
 「そうなんだ、そんなこともあるよ」
 「どういうこと?」
 「毎日一生懸命やってくれているのに、イライラするくらい当たり前だよ。それくらい当たり前だよ」
 「当たり前?」
 「そう、当たり前、それより、毎日良く頑張ってるね。本当すごいよ。子育て頑張ってくれてありがとう」
 こんな会話が続いていくうちに奥さんは変化しました。子どもにイライラすることが減ったのです。子どもを泣かすことが減ったのです。

 子どもにイライラすることってたくさんあります。でも、イライラした自分を責めていると、また明日もイライラします。イライラすることを、受け入れて、ゆるしてみてはいかがでしょうか?明日のイライラが少し減ります。

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幼稚園や小中学校での講演活動や個人カウンセリングで活躍中の心理カウンセラー、倉成 央がおくるコラム式カウンセリング。 講演現場での出来事やカウンセリングなどの実体験を織り交ぜながら、様々な心理的アドバイスを紹介していきます。

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倉成 央 著 「ゆるしのメッセージ」