ホーム >> ならいごとハテナ >> 第4回 ペーパークラフト
幼稚園バイブルでは、そんな時間を心豊かに過ごす、ママのためのかんたん手軽なホビーや習い事などを紹介していきます。 今回は、カール事務器株式会社クラフトホビー事業部の毛塚理恵さんにご協力いただき、かわいいクリスマスカードを作りながら、奥深いペーパークラフトの世界へご招待します。
かなり凝ったカード見本に「ホントにかんたんにできるの~??」と半信半疑。更に、ずらっと並んだ大小様々のクラフトパンチに、「主婦の趣味はそれほどお金もかけられないわよ!」ともつぶやいている人もいるかもしれません。でも、今回ご紹介するペーパークラフトは、予算に応じて数個のパンチさえあれば、余った色紙や、かわいい包装紙でかんたんに作れます。 まずは毛塚さんに、クラフトパンチを使ったペーパークラフトの魅力について伺いました。
(2007年11月14日 取材・青木 綾)
スクラップブッキングやカリグラフィという言葉は、主婦の皆様なら一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。これらのホビーは欧米のセレブを中心に愛され、親しまれてきました。日本でも徐々に広まっていて、各地でたくさんの教室が開催されています。
今回ご紹介するクラフトパンチを使った方法は、難しい紙のカットをせず、簡単きれいに素材を切り抜くことができますので、シンプルな作品なら、誰かに教えてもらったり、高い道具を一式そろえなくても、手軽に始めることができるのが魅力です。気軽な趣味を探しておられる方には、特にオススメですよ。
もう一つの大きな魅力は、「切り抜いて貼るだけ」なので、小さなお子様でも十分に楽しめる点です。お料理や手芸などは、火を用いたり、針やミシンを扱かったりなど、小さな子には少々危険が伴います。一方、クラフトパンチのカット部分には、1ミリほどの隙間しかありませんので、お子様の小さな指でも入る危険はありません。その点でも安心して楽しんでいただけます(しかしながら、小さなお子様がお口に入れたりしないように、保護者の方の監督下で使用してください)。
また実際に使ってみるとわかるのですが、複雑な図案のパンチや、固い紙を用いた場合、かなりの力が必要になるので、お子様ではきれいに抜けない場合があります。力が足りないようであれば、補助器具もありますので試してみてくださいね。
色々な色画用紙をパチパチ切り抜いて、好きな色の紙に貼るだけで、自分だけのオリジナルな作品が作れるこのペーパークラフト。お料理や手芸はまだ無理という小さなお子様にも、手作りの楽しさを教えてあげてほしいですね。
今回はお子様でも簡単に、2~3種類のパンチさえあればできる作品をご紹介します。今回は季節柄、クリスマスモチーフを使いましたが、パンチの絵柄を変えれば、お正月のカードにも、お誕生日カードにもなります。そろえるものもわずかで、家にあるような材料でできますので、是非一度、作ってみてくださいね。
☆用意するもの☆ | |
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材料 | 葉書の大きさの色画用紙(コピー用紙2~3枚程度の厚さ)赤1枚&青1枚、葉書の大きさより1~2ミリ小さめの白い紙、四角を切り抜くための白い紙、細いゴム |
道具 | お好みの絵柄のパンチ2~3種類(小さめ)、絵柄を載せる四角のパンチ(はさみで切っても可)、角を丸くするコーナーパンチ、ボンド、白色のペン |
あれば便利なグッズ。ホビー用ボンドが なければ、木工用ボンドと綿棒でOK。 |
雪の結晶のカード(赤) | 手袋のカード(青)の材料と道具) |
葉書の大きさの青い色紙と、ひとまわり(1~2ミリ程度)小さく切った白い紙を用意します。
それぞれ半分に折ります。
厚紙だと、手で折っただけではきれいな折り目がつきません。パンチのプラスチックの部分でも押さえてもきれいに仕上がりますが、透明プラスチックのフィルムケースが、この作業には一番適しています。おうちにあったら、試してみてください。
青・白色それぞれのカードを二つに折ったまま、コーナーパンチで角を丸く切ります。
直角部分を差し込めば、どんな紙でもきれいに丸く仕上がるので、ひとつあると便利です。
手芸用品店などで売られている細いゴム(このカードの場合20センチにカット)を結び、青のカードの中に白のカードを差し込み、ゴムを通して留めます。このゴムがなければ、白い紙を色紙にボンドで貼り付けても可。また白い紙を使わず、色紙に直接メッセージを書いてもかわいいですね。 これでカードとしてはできあがり。お子様には、ここまでお母様が作ってあげるといいかもしれません。
飾りの素材を貼り付けます。まずは、モチーフを貼るための白い台紙を切り抜きます。 モチーフのパンチしかなければ、はさみできれいな四角形を切って代用することもできますが、やはり切り抜いた方がきれい。
白い台紙をカードに貼り付けます。ボンドは、このような先の細いホビー用ボンドが使いやすいですが、なければ、木工用ボンドを紙に取り出して、綿棒で付けてもきれいに仕上がります。付けすぎるとはみ出してしまいますので、ちょんちょんと少なめに。はみ出てしまったボンドは乾いて透明になりますが、後に光って目立ちますので、きれいな仕上がりにはこののり付けがとても重要。
最初に、狙いをつけ真ん中の紙を貼り付けます。その後、両側の紙を貼り付けるようにすると、上手に収まります。でも、少々曲がってもずれても、それもまた手作りカードのオリジナリティ。気にせずに♪
次に台紙の上に貼り付けるモチーフを切り抜きます。今回はクリスマスをテーマにしましたが、上に貼り付ける素材をかえれば、どんなカードでも簡単に作れます!
色紙は、最初に写真のような短冊形に切っておくと、切り抜きやすく効率的に使えます。もったいないからと余り端にセットすると、うまく切り抜けないこともあるので注意。
細かい図柄には、細かくボンドをぬり、白い台紙の上に貼り付けましょう。
あらかじめ出しておいたボンドに、素材の裏側を載せてつける方法もあります。
手袋は左右があるので気をつけて。
白いペンで仕上げます。色紙には白が映えますので、1本あると便利。
10分もかからず、葉書の色紙がこんなかわいいカードになりました♪
カードを折り、折ったままコーナーパンチで角を丸く切り抜きます。
重ねてゴムで留めます。
四角い台紙を貼り、雪の結晶モチーフを貼り付けます。
細いラインのあるデザインは、別の紙に出しておいたボンドに、のり付け面を載せる方法が良い。
文字通り、あっという間に完成!クリスマスのインテリアに、お部屋に飾ってもかわいい!
ビーズ遊びやステンシル、女の子は細かい作業が大好き。そんな幼稚園年長の女の子に、クラフトパンチを使ったカード作りに挑戦してもらいました。
ハートや四角など簡単な図案なら、補助具なしで抜くことができました。 抜く作業がとてもおもしろいらしく、色んな色のハートを、紙吹雪ができそうな勢いで抜いています。貼り付けなくても、パンチで抜いただけの色とりどりのハートに大喜び!連絡ノートに挟んだり、お手紙に入れてプレゼントにしたり、子どもの発想で楽しめそうです。 のり付けは、ボンドではなく、幼稚園で使っているスティックのりを使いました。使い慣れているので、作業は全て自分でできます。
飾り付けは子どものセンスに任せて。少し曲がったり、糊がはみ出したりしていますが、とてもかわいい作品ができあがりました!
デイジーのパンチを使って、こんなかわいいお花のカードも作りました。真ん中の○は、おうちで使っている二穴パンチ。 「またつくりた~い!!」園児にも大受けのカード作りでした!
作り方のPDFファイル版をご用意しましたので印刷してご使用ください。
『クリスマスカードの作り方』PDF版 』PDF版
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次回は「お手軽♪かわいい!ペーパークラフト」第二弾、として、クラフト好きの「幼稚園バイブルサポーター」のママに集まっていただき、今回ご紹介したカードをみんなでわいわい作っていただく予定です。お楽しみに!