学資保険より生命保険?

生命保険にもある貯蓄機能

これまで教育資金を貯える商品として学資保険の話をしてきました。
しかし、貯蓄機能があるのは学資保険だけではありません。

死亡した時に備える生命保険にも貯蓄機能があります。そして、その貯蓄機能を利用して、生命保険を学資保険代わりに使うこともできるのです。

それでは、どんな保険が学資保険として使えるのでしょうか?
一般的には、低解約返戻金型の終身保険や定期保険が利用されます。それは教育資金を貯めていくのに適した以下のような特徴があるからです。

学資保険代わりに活用できる特徴
● 一定期間、解約返戻金が低く抑えられている代わりに保険料が割安
● 一定期間経過後は、解約返戻金の額が増える
● お子さんの大学入学にあわせて、 解約返戻金が総支払保険料よりも大きくなるように設計できる

生命保険なのですが、死亡した時の保険金を目的にするのではなく、途中で解約して解約返戻金を受け取ることを前提にして加入します。

したがって、お子さんが大学に進学するときにあわせて、解約返戻金が総支払保険料よりも大きくなるようにうまく設計しなければなりませんし、解約するタイミングを間違えないように注意する必要があります。

生命保険を活用した事例

それでは、生命保険を学資保険代わりに活用する事例をみてみましょう。

生命保険の活用事例
例えば

上記の保険を18年後(子供が大学に入学する直前)に解約します。

すると・・・

18年後の解約返戻金 解約返戻金(受取額) 3,031,700 円
総支払保険料 2,740,800 円
返戻率(戻り率) 110.6 %

約274万円支払って約303万円戻ってきます。返戻率は110.6 % なので、このケースなら学資保険と比べてもメリットがありそうです。

学資保険と比較してのその他のメリット
● 保険料をはじめの10年で払い終える
    中学・高校と受験などでお金がかかってくる時期の保険料負担を軽減できる
   → その分家計が楽になる
● 万一、解約するまでに夫が死亡した場合、死亡保険金が入ってくる
    上記事例の場合、300万円を積み立てながら、500万円の死亡保障がついてくる
● もし大学入学資金が不要となった場合でも保険として残せる
    上記事例の場合、500万円の死亡保険として、また300万円の貯蓄として契約を続けてもよい

一方で、以下のようなデメリットもあります 。

生命保険を活用するデメリット
● 解約返戻金が低い期間に解約すると元本割れしてしまう
● 被保険者の年齢によっては返戻率が下がる(健康状態などで入れない場合もある)
● 学資保険のように、進学にあわせて分割して受け取りたい場合は手続きが面倒

このように、生命保険を学資保険代わりに使うことができ、また学資保険にはない新たなメリットも出てきます。ぜひ、あわせてご検討されてはいかがでしょうか?

ただし、これらの保険は、学資保険のようにパンフレットをみて自分で加入を検討するということはできませんし、十分な返戻率があるか、保険に加入できるかどうかは、保険会社に見積もりをしたり確認したりしなければなりません。

その際は、いろいろな商品の比較ができるファイナンシャルプランナーに相談するとよいでしょう。

コンテンツ提供:保険マンモス
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