これまで教育資金を貯える商品として学資保険の話をしてきました。
しかし、貯蓄機能があるのは学資保険だけではありません。
死亡した時に備える生命保険にも貯蓄機能があります。そして、その貯蓄機能を利用して、生命保険を学資保険代わりに使うこともできるのです。
それでは、どんな保険が学資保険として使えるのでしょうか?
一般的には、低解約返戻金型の終身保険や定期保険が利用されます。それは教育資金を貯めていくのに適した以下のような特徴があるからです。
生命保険なのですが、死亡した時の保険金を目的にするのではなく、途中で解約して解約返戻金を受け取ることを前提にして加入します。
したがって、お子さんが大学に進学するときにあわせて、解約返戻金が総支払保険料よりも大きくなるようにうまく設計しなければなりませんし、解約するタイミングを間違えないように注意する必要があります。
それでは、生命保険を学資保険代わりに活用する事例をみてみましょう。
上記の保険を18年後(子供が大学に入学する直前)に解約します。
すると・・・
18年後の解約返戻金 | 解約返戻金(受取額) | 3,031,700 円 |
---|---|---|
総支払保険料 | 2,740,800 円 | |
返戻率(戻り率) | 110.6 % |
約274万円支払って約303万円戻ってきます。返戻率は110.6 % なので、このケースなら学資保険と比べてもメリットがありそうです。
一方で、以下のようなデメリットもあります 。
このように、生命保険を学資保険代わりに使うことができ、また学資保険にはない新たなメリットも出てきます。ぜひ、あわせてご検討されてはいかがでしょうか?
ただし、これらの保険は、学資保険のようにパンフレットをみて自分で加入を検討するということはできませんし、十分な返戻率があるか、保険に加入できるかどうかは、保険会社に見積もりをしたり確認したりしなければなりません。
その際は、いろいろな商品の比較ができるファイナンシャルプランナーに相談するとよいでしょう。
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